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※バインダーにはさんでおいた介護のメモ書きや、当日思い立って書いた乱文(^^;)を、適当に書き進めたいと思っています。いつかこの介護日記が役立つ日が来ることを願って・・・(渡辺京子)。
2006.5.20 歌を忘れたカナリア 
なんて、久しぶりなんでしょう。
5/19(金曜日)、病院に入って、テーブルについているお義父さんのそばに寄って、いつものように「こんにちは〜!」と手を振ると、なんと思いがけず口元をほころばして、「笑顔」が返ってきたんです。

そう! ほんとに数ヶ月ぶりに見る笑顔でした!

実はお義父さんの顔から笑顔が消えてしまって、最初は「その内に」笑ってくれるだろう、なーんて思ってました。もともと、毎回笑顔で迎えてもらえる訳ではありませんでしたから(^^;)。

でも、「その内に」が1ヶ月になると、あれ?と思うようになって、そして、2ヶ月以上経つに及んで、お義父さんは「歌を忘れたカナリア」になっちゃったのかな、と思うようになってました。

だって、歌を忘れた(笑顔を忘れた)としても、元気に食べることができるようになった事のほうが生命の危機にあったお義父さんにとっては数倍も大切なことでしたから。

ただようやく、車椅子で一人で散歩できるようになり、食事も一人でできるようになり、忘れかけていた「笑顔」のことが気になりだしていました。どうして、笑顔がなくなってしまったのだろうと。

もっといっぱい話しかけて、昔のことを思い出してもらって、脳を活性化させなちゃいけないのかな、など。

そして、今日19日。お義父さんの笑顔に出会って、「そうか、忘れたころに笑顔だって見れるんだから、それを励みに、頑張らなくちゃいけないんだなって。きっと欲張っちゃいけないんですね。
今はいっぱい食事をしてくれるだけでも、大満足なのだと思わなくちゃって。」

ところで、肝心のその日の食事ですが、どうも口にスプーンを運ぶ動きがにぶいな、と思ったら、食事を開始して5分も経たない内にこっくりこっくりが始まり、食事半ばで完全に熟睡モード(^^;)。

食事介助って、寝られちゃうとアウトなんです(^^;)。
だから、耳元で大きな声で「お義父さん、お義父さん、ほらご飯ですよ、お味噌汁ですよ」といい続けて(^^;)、少し意識が戻ると、口元へスプーンを運び、の連続だったので、いつもより数倍の時間と労力がかかりました(^^;)。
それでも、味噌汁が大半残ったものの、おかずはほとんど食べることができ、寝ながら、デザートのプリンもヤクルトも平らげちゃいました。

もちろん、食後はうるさいわたしの声もなくなったので、お義父さんは車椅子から頭を後ろに落っことしそうになりながら熟睡。1時間ちょっとの格闘はかくのごとく終了したのでした(^0^)。

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