
| 「一年経過」 |
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4月5日。 この日は、今一緒に暮らしているNSXと初めて出会い、 そして購入を決めた日です。 お店の人と一緒にオークション会場に足を運んだり(本当はダメ(^^:)、 モニターを見ながら遠く離れたNSXに想いを寄せていた時の事が思い出されます。 何台のNSXをモニターを通して見つめた事でしょう。 でも、4月5日、この日の見たNSXは、「きっと私の元に来る」という 自分でも不思議に思うほどの確信があったのでした。 思い起こせば2年前、、、と話し始めると披露宴でスピーチの長いおじさんのようなので止めます(^^: どこかへ行こうと思ったんですが、少し前に気胸を患い、 数日前から仕事を始めたばかり。 しかも今日は残業、当然、遠出は無理です。 何かする気もなく、夕食をとってベッドに体を投げ出してボーっとしていました。 チッ、チッ、チッ、、、、、時計の音が聞こえます。 今、何時だろう、、、、、時計を見ると 22:07 。 視線をずらした先には、アイルトン・セナのパネル。 、、、、、走りたい。 唐突にそう思いました。 明日の仕事が、体が、でももうそんな事は頭にありませんでした(^_^: |
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手早く着替えると、裸電球に灯を入れ、納屋の戸を開け、 NSXのドライバーズシートに身を沈めてキーをひねります。 ボボン、ドルルルルル、、、、、静かにアイドリングするNSX。 やっぱりアイドリングの振動は少し大きめです。 澄んだ快音と共に 8,000 rpm まで一気にのぼりつめるエンジン。 何度アクセルを踏んでも飽きる事がありません。 徐々に熱くなってくる頬を両手で叩いて気を静めます。 「今のお前は普通の体じゃないんだから、程々にしておけよ」 油圧・水温OK。 アイドリング安定。 よし、行こうか。 1,000rpm、クラッチミート。 3,500rpm、シフトアップ。 ゆっくりと車速が上がっていきます。 いつものように、一番近いインターから高速にのって、最初のパーキングで小休止。 再び発進。 すぐに高速をおりて、国道を流して家路へ。 時間がない時に走る、一周 50kmのお散歩コース。 今日はこれがせいっぱい。 おやすみ、NSX。 またね。 1997/04/16は、、、納車記念日です。 |