惑星が膨張し、きれいに球体化する原理

「地球はやはりがらんどうだった」
  215ページより一部を転載


こうして惑星膨張は必然となった・・・・

抵抗が最小になる経路がまたもや変わってしまった。圧縮をもたらした力が、いまや惑星の物質に対して異なった作用を及ぼすのである。重力によって生じる引力が、惑星壁の物質を外側に向けて薄く押し広げ始めるのである。壁が薄くなるにつれて、表面の面積が大きくなる。そのため、惑星の直径が大きくなる。(図6−28)




この作用は小麦粉の生地を麺棒で延ばすのと似ている。生地が薄く延ばされていくと、面積が増大する。
こうして、何百万年にもわたる惑星内部の進化の末、いまようやく惑星の外形寸法がまさに変わろうとしている。とうとう膨張が始まったのである。
いまの惑星の直径は大きくなりつつある。中心空洞の大きさも増大している。そのうえ、惑星壁は薄くなってきている。しかし、壁が薄くなりつつあるため、壁のどの一点を取ってみても、もうそこに含まれる物質の量は少なくなっている。質量が減れば、引力が減り、その結果重量も小さくなる。質量が減るということは、壁を薄くする力も小さくなるということである。ただし、その力が衰えたとはいえども、なお壁の抵抗に打ち勝つだけの強さはある。したがって、圧力が壁を薄くする作用を持ち続けている。これにより、惑星の直径はさらに大きくなる。また、内部空洞の規模も大きくなる。(図6−29)


中空惑星における均衡点

これが惑星進化の最終段階である。壁が薄くなり続けるのに伴って、惑星の直径が大きくなる。しかし、その間ずっと、膨張するにつれ、壁を薄くさせる力は弱まっていく。最後にある一点に到達するが、ここでは薄くする力は、惑星壁にある抵抗力と均等になる。こういう状態になると、惑星全体からの引力も、それ以上に惑星壁の物質を再配置させるほどには強力ではなくなってしまう。これは惑星本体内部に均衡ができ上り、惑星の膨張が停止することを意味している。(図6-30)


均衡点をグラフにしたのが(図6-31)である。


こうして地球はでき上った。信じられているように、中身が詰まっていて、中心部が圧縮されているのではない。重力が地球を中空にしたのである。成長中の惑星では、その進化の過程で決定的な変化が起きる。こうした変化が正しく考察されてこなかったため、わたしたちは全く真実を知るに至らなかったのだ。



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