WHO Tobacco Free Initiative
女性とタバコ及び関連ウェブの紹介

情報源:WHO Tobacco Free Initiative Homepage
Woman and tobacco
http://tobacco.who.int/en/women/index.html

掲載日:2000年10月30日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/tobacco/kaigai/00/00_10_woman_tobacco.html



“・・・女性が社会に進出しその地位を確保するようになり、また男性よりも長生きをするということもあって、女性喫煙者は増加している。最近の公式調査が示す通り、女性は男性に比べて反タバコキャンペーンの影響を受けにくい。ヨーロッパにおけるタバコ販売戦略として重要なことは女性を主要なターゲットとすることである。”
1982年 タバコ報告書 Note

健康へのリスク

 タバコの健康への悪影響は癌と心臓病への危険性を増大させるということで万国共通であり、その危険性はタバコをやめること(quitting smoking)によってのみ減少させることが出来る。しかし女性の場合には、喫煙が女性特有の癌の危険をもたらすことがある。さらに母親の場合には、身近に過ごす乳幼児にも悪影響を与える。
 詳細は女性の健康(Women's health)のウェブサイトへ

女性用銘柄“軽い”タバコ

 先進国でも発展途上国でも多くの国々では、“軽く”てニコチンの“低い”タバコは害が少ないと信じられており、これらの銘柄が女性の間で好まれている。タバコ産業はこの信仰を利用して、タバコの害は少ないというイメージを宣伝している。しかし真実は、タバコは巧妙に仕組まれたニコチン伝達媒体であるということである。

 アメリカのタバコ会社は年間50億ドル(約5,000億円)以上の金をタバコの市場開拓と販売促進のために使っている。多国籍タバコ会社は、発展途上国の女性と少女に狙いを定めて積極的なキャンペーンを展開している。

神戸会議

 女性運動リーダー、健康専門家、反タバコ運動家達は世界保健機関(WHO)に対し、タバコ規制国際条約案に男女同権を織り込むよう働きかけた。神戸宣言は、1999年11月14〜18日に神戸市でWHO主催の下に開催された女性とタバコに関する国際会議において、参加した約500人の代表者によって採択された。
 神戸宣言は、「たばこ規制枠組条約(Framework Convention on Tobacco Control - FCTC) 」が“男女固有の関心と展望を織り込み、女性と非政府組織(NGO)の枠組み条約への積極的な参加を要求する女性議定書及びその関連議定書を含み、枠組み条約とその関連議定書が全ての加盟国によって枠組み条約の精神と条文に矛盾する様な条件を付けることなく批准されること”及び、“タバコ規制戦略においても男女同権が実現され、タバコ規制の成功に不可欠な女性のリーダーシップを促進すること”を要求している。


将来のタバコ市場の成長は先進諸国の女性と、急激な経済発展を遂げている発展途上国の若者にかっている。我々はこれを阻止することができる。
グロ・ハーレム・ブルントラント博士
世界保健機関(WHO) 事務局長

 以下のサイトはWHO-TFIのウェブサイトではなく、WHO-TFIはその内容と有効性については関与していない。

Journal of the American Medical Association (JAMA)
(アメリカ医学協会ジャーナル)

Trends in Pregnancy-Related Smoking Rates in the United States, 1987-1996
(アメリカにおける妊娠喫煙の傾向 1987-1996)
Shahul H. Ebrahim, MD, MSc, Drmed; R. Louise Floyd, RN,
DSN; Robert K. Merritt II, MA; Pierre Decoufle, ScD; Deborah
Holtzman, PhD, January 19, 2000
JAMA. 2000;283:361-366

eTC Tobacco Control (a quarterly scientific journal)
(タバコ規制)

Women and tobacco in Indonesia
by Simon Barraclough Tobacco Control 1999; 8: 327-332.
(インドネシアにおける女性とタバコ)

An Examination of Gender and Race Differences in Youth Smoking Responsiveness to Price and Tobacco Control Policies
by Frank J. Chaloupka, Rosalie Liccardo Pacula
Tobacco Control 1999;8:373-377 ( Winter )
(タバコの値段とタバコ規制政策に対する若者の喫煙の反応における性差及び人種差に関する検証)

(訳:安間 武)

化学物質問題市民研究会
トップページに戻る