病名登録記念シンポジウムに向けて
スペインの化学物質過敏症患者からのメッセージ

エバ・カバリエさん
訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年11月1日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/091031_Message_from_Spain.html


 CS患者とその支援者の皆さん

 10月31日のCS病名登録記念シンポジウムに向けて、日本のCS患者とその支援者の皆さんにメッセージを書くよう、化学物質問題市民研究会が依頼して下さったことは私にとって名誉なことです。

 私の名前はエバ・カバリエといい、スペインのバルセロナの経済専門家です。約4年ほど前からひどいCSにかかっています。
 私の国ではCSは身体的疾病として認められておらず、そのために診断を求めて2年間を費やさねばなりませんでした。
 私は自分がCSであると知って以来、CS認知のために闘いながら、他のCS患者たちと役立つ情報や助言を共有してきました。
 私はCSについてのブログを運営しており、オンラインのアート・マガジンのデリーリオ(Delirio)に発表され、すでに日本語を含む9か国語で翻訳されている『多種化学物質過敏症についての裸の真実』のようなCSについての記事を書いています。

 今日は、世界中のCS患者にとってすばらしい日です。日本はドイツやオーストリアがすでにしたように、CSは精神的な疾病ではなく、身体的な疾病であると認めました。
 ヨーロッパやアメリカで、私たち全ては、この素晴らしいニュースを祝い、日本のCS患者とその支援者たちのために喜んでいます。
 私たち全ては、これはCSの国際的な認知のための第一歩であると考えます。私たちは日本のCS患者とその支援者たちのことを知ることができて大変幸せです。
 CSが日本の標準病名マスターに加えられ、ICD-10 のコード T65.9(その他及び詳細不明の物質の毒作用)に分類されたということはすばらしいニュースです。

しかしこれはまだ始まりです。私は日本政府がCS患者のために、さらなる次のような措置をとることを望みます。

  • CSへの健康保険適用
  • 適切な医療サービスの提供
  • 財政的な支援
  • より安全な住宅の提供
  • 研究への投資
  • 予防的政策
  • 香水を使わない政策
  • CS認知のキャンペーン
今日、私の心は日本のCS患者と支援者とともにあります。
力を合わせれば、私たちはもっと強くなります。
私たち全ては、CSをもっと知ってもらい、私たちの権利を守るために闘い続けるしょう。

エバ(Eva Caballe)


エバさんのブログ NO FUN
http://nofun-eva.blogspot.com/2009/10/multiple-chemical-sensitivity.html



化学物質問題市民研究会
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