The Collaborative on Health and the Environment (CHE)
CHE パートナーとのインタビュー2006年4月 シーア・コルボーン博士 情報源:The Collaborative on Health and the Environment (CHE) Interview with CHE Partner, Theo Colborn, Ph.DC, April 2006 http://www.healthandenvironment.org/articles/homepage/495#more 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2006年4月26日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/che/06_04_che_Theo_Colborn.html
シーア・コルボーン博士、Theo Colborn, Ph.DC
フロリダ大学教授、エンドクリン・ディスラプション・エクスチェンジ社(TEDX)社長、 『奪われし未来』共著者 スティーブ・ヘイリング:あなたが環境健康の仕事を始めたきっかけは何ですか? 1970年代中頃のエネルギー恐慌時代、我々の西部の渓谷は低硫黄で高熱量の石炭鉱床があったので犠牲となった。すでに乏しかった我々の水資源(水質と水量)がひどく危険にさらされたことである。 あなたの組織/プロジェクトの目標/使命は何ですか? エンドクリン・ディスラプション・エクスチェンジ社(TEDX)の使命は内分泌かく乱物質と呼ばれる化学物質に関連する科学的研究を集め、組織し、解釈することである。内分泌かく乱物質は、発達と機能をつかさどるホルモン、酵素、成長要因、神経伝達、及びその他の信号化学物質又はプロセスを阻害する化学物質である。 TEDX社の目標は内分泌かく乱物質への暴露を防ぎ、それらの物質の製造と使用を減らすことである。 この目標を達成するためのTEDX社の戦略は、大学人、政策立案者、政府の役人、地域の団体、健康被害者組織、医師、メディア、そして関心を持つ市民に対しニーズに合わせた科学的情報を提供することである。 TEDX社の役割は、内分泌かく乱の背後にある科学の完全性を保証し、健全な支持の基盤を提供することである。 この仕事で今日までにあなたが遭遇し又は達成した最も顕著な障害と成功は何ですか? 化学物質を製造している又は化学物質を製品中で使用している上位10の主要会社から後援を受けた5つの主要業界団体は当初から、新しい発見とほんのわずかな進歩にもことごとく反対するために数百万ドル(数億円)を使った。現在の政権の下で、彼らは大成功した。 このような妨害にもかかわらず我々の成功は、内分泌かく乱の概念を把握し、新たなアプローチを用いて今日我々が見る激しい巻き返しのきっかけとなった証拠を生成している心を開いた多くの分野のその数が増大する献身的な科学者らによって評価されることができる。 私は、彼らと真実が勝つと信じている。問題は、”しかし、それは直ぐなのか?”−ということだ。 あなたが環境健康の将来で一番見たいと思っていることは何ですか? 子宮の環境がきれいになっていること。 何が又は誰が、あなたがその仕事をすることを鼓舞していますか? 私は、内分泌かく乱の意味合いを理解している献身的な科学者らに勇気付けられており、また私は彼らに対して責任を感じている。彼らは広い家族−最前線で働く無言の勇士の部隊−のようなものだ。 我々の政府が最近、我々の子どもたちの健康に関連する全ての研究を打ち切るという措置をとったにもかかわらず、私はこれらの人々が化学物質の影響についての真実を明らかにし、子宮の汚染を元に戻すであろうと確信する。 |