連邦政府官報/Vol. 71, No. 238/2006年12月12日/告知
保健社会福祉省、国家毒性計画(NTP)、ヒト生殖リスク評価センター(CERHR)
ビスフェノールAに関する専門家委員会報告書(ドラフト)の入手と
ドラフト報告書へのパブリック・コメント要請;
ビスフェノールA専門家委員会開催について


情報源:74534 Federal Register / Vol. 71, No. 238 / Tuesday, December 12, 2006 / Notices
DEPARTMENT OF HEALTH AND HUMAN SERVICES
National Toxicology Program (NTP); Center for the Evaluation of Risks to Human Reproduction (CERHR);
Availability of the Draft Expert Panel Report on Bisphenol A and Request for Public Comment on the Draft Report;
Announcement of the Bisphenol A Expert Panel Meeting
http://ntp.niehs.nih.gov/files/71_FR_238_p745341.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2006年12月24日
このページへのリンク
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/NTP/061212_ntp_notice.html


 概要:ヒト生殖リスク評価センター(CERHR)はビスフェノールAに関する専門家委員会報告書(ドラフト)が12月15日よりCERHRのウェブサイトから又は印刷版をINFORMATION CONTACTから入手できることを告知する。http://cerhr.niehs.nih.gov/chemicals/bisphenol/Bispehnol_A_Draft_Report.pdf

 CERHR は専門委員会レポート(ドラフト)の1〜4章に関するパブリック・コメントの提出を要請する。専門家委員会報告書(ドラフト)をレビューし、修正し、ビスフェノールAへの暴露がヒトの発達や生殖に有害であるかどうかに関する結論に達するために専門家委員会は2007年3月5〜7日にバージニア州アレキサンドリア、オールドタウン、ラディソンホテルで会議を開催する。

 専門委員会はデータのギャップと研究の必要性を特定する。CERHR 専門家委員会は口頭によるパブリックコメントの予定で公衆に公開されるが、参加者は会議室のスペースのために限定される。
 専門家委員会の後、専門会委員会報告書が完成してから、CERHR は最終報告書をウェブサイトに掲載し、それに関するパブリック・コメントを連邦政府官報告知で要請する。

 報告書ドラフトに関する書面によるパブリックコメントは 2007年2月2日必着とする。口頭によるパブリックコメントを望む人は2007年2月26日までにCERHR 議長Dr. Michael D. Shelbyに連絡し、可能なら発言要旨を提出すること。
(以下中略)

背景:ビスフェノールA(CAS RN: 80-5-07)はエポキシレジン、ポリエステルレジン、ポリスルフォンレジン、ポリアクリラートレジン、ポリカーボネートプラスチック、及び難燃剤の製造に用いられる。
 ポリカーボネートプラスチックは食品や飲料用容器に使用される。レジンは食品用缶、ボトルトップ、及び水供給パイプのような金属製品の表面処理のためのラッカーとして用いられる。
 歯科用シーラント(詰め物)及び歯のコーティングに用いられるあるポリマーはビスフェノールAを含んでいる。一般の人々の暴露はビスフェノールAへの直接的な接触を通じて、又はビスフェノールAを含む物質に接触した食品や飲料への暴露によって生じる。

 CERHR はこの化学物質を下記理由により評価することにした。
 (1) 高生産量物質であること
 (2) 広範なヒトの暴露
 (3) 動物実験での生殖毒性の証拠
 (4) 公衆の懸念

 会議において、専門家委員会は、報告書ドラフトをレビューし、修正し、ビスフェノールAへの暴露がヒトの発達や生殖に有害であるかどうかに関する結論に達するであろう。
 専門家委員会報告書ドラフトは下記構成となっている。

 1.0 化学、用途、ヒト暴露
 2.0 一般的毒物学、生物学的影響
 3.0 発達毒性データ
 4.0 生殖毒性データ
 5.0 まとめ、結論、及び重要データの必要性(専門家委員会で準備される)

 コメントの要請:専門委員会報告書(ドラフト)の1〜4章に関するパブリック・コメントの提出を要請する。受領したどのようなコメントも会議開催以前に CERHR のウェブサイトに掲載され、また専門家委員会及び CERHR スタッフに報告書ドラフトの修正の検討用に配布される。
 書面でコメントを提出する人は2007年2月2日までに必要な連絡情報を記入して提出する。

 2007年3月5日は口頭コメント用に設定されている。1人7分(1組織1人)が発言時間として与えられる。可能なら発言要旨を2月2日までにに送付願いたい。

(以下省略)



化学物質問題市民研究会
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