レイチェル・ニュース #784
2004年2月5日
圧力処理木材からの遅れた教訓
 (CCA ヒ素防腐処理木材の問題)その1

サンドラ・スタイングラバー博士 (*)
Rachel's Environment & Health News
#784 - Late Lessons From Pressure-Treated Wood - Part 1, February 05, 2004
by Sandra Steingraber, Ph.D.*
http://www.rachel.org/?q=en/node/5737

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2004年2月15日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/rachel/rachel_04/rehw_784.html

(2004年2月12日発行)
サンドラ・スタイングラバー博士 (*)

 欧州連合(EU)の欧州環境局(EEA)は環境政策の決定に関する情報を、特に科学的な不確実性がある場合に、提供する義務がある。3年前、 EEA は注目すべき一冊の本 『早い警告、遅い教訓 : 予防原則 1896-2000 (Late Lessons from Early Warnings: The Precautionary Principle 1896-2000)』 を出版した。[1]
(訳注:次のウェブサイトから入手可能 (PDFファイル)
 http://reports.eea.eu.int/environmental_issue_report_2001_22/en/tab_content_RLR

 この報告書は、可能性ある環境健康の脅威についての科学的知識がどのようにして集められ、政策の意思決定に使われるのかを探求している。放射線から狂牛病まで 12 の事例が集められ、様々な章で、現在では危険であることが分かっているこれらについての最初の警告が、時には賢明にも注意深く配慮されたが、多くの場合は愚かにも無視され、皮肉をもって侮蔑され、あるいは危険であるという証拠は間違っているということを示めすために数十年も研究した。ある場合には、問題に気づいて最終的に採用した是正措置では遅過ぎ、 ”止めることのできない重大な結果が流出するパイプライン” はすでに敷設されていた。

 例えば、アスベストの危険性についての最も早い時期の警告はイギリスの工場検査官ルーシ・ディーンによって1898年に出されており、彼女は微小なガラス状繊維を吸入することによる ”悪魔” の効果を正確に報告している。100年後に、イギリスは最終的に白アスベストを禁止した。現在のイギリスにおけるアスベスト関連疾病に起因する死亡者数は年間 3,000人である。[2]  早期の警告は顧みられなかった。

 ブルッセルで先月、私は、この 『早い警告、遅い教訓』 の主要な著者の一人であるデービッド・ギーが欧州議会で演説するのを聴く光栄に浴した。彼は、なぜそのように多くの環境健康災害の犠牲に対し、”成り行きを見る”というような態度がとられるのかと問うた。過去からのどのような教訓が今日の問題に生かされるのか? いずれ、レイチェル・ニュースで、近々、追加の事例として発行される予定のギーのレポートでの警告と教訓について詳細に検討し、それがどのようにヨーロッパにおける予防原則の実施に影響を与えているかを見ることとする。

 ここでは、ギーの歴史的なアプローチを、アメリカ中の裏庭と子どもの遊び場に出現している環境健康問題である圧力処理木材に適用してみる。

 この名前はあいまいである。圧力処理木材とは実際には CCA (chromated copper arsenate クロム化ヒ酸銅) と呼ばれる殺虫剤の混合物で処理された木材である。圧力処理木材は、まず、製材したばかりの板を真空の容器に入れて木材の繊維から水分と空気を吸い取り、次に、圧力をかけた状態で、銅、クロム、及びヒ素を強制的に水分と空気を抜かれた細胞に注入する。[4] この木材防腐処理が人間に悪影響を与える。

 製造が開始されてから70年後の2004年1月に、アメリカでは住宅用の圧力処理 (CCA) 木材の製造が中止された。[5]  圧力処理木材中のヒ素がそれに触れた人の手につくことが判明した。それらに触れるのが子どもたちであると、肺がんと膀胱がんになるリスクが明らかに高くなる。[6] 小さい子どもは遊びの最中にその手を 1 時間に平均16回、口に持っていく。[7]. CCA は重量で22%の純粋ヒ素を含む。ヒ素は人間に対する発がん性物質として知られている。[8]

 しかし、この木材ですでに作られた全てのブランコ、ピクニック用(屋外)テーブル、テラス、フェンスの回収は、CCA の登録抹消の決定には含まれていない。アメリカの屋外用構造木材の90%は圧力処理木材であり、それぞれの耐用年数は約20年と考えられるので、 ”止めることのできない重大な結果が流出するパイプライン” は現在でも建設されているかもしれない。長年外気に曝された木材は新たに製材された木材と同じ位、あるいはそれ以上に、ヒ素が多く漏れ出す。[10]  全ての金属と同様にヒ素は環境中に永久に残留する。生体分解することはないし、どこかに行ってしまうこともない。

 圧力処理木材の事例は、EEAの ”遅れた教訓” のレボートには含まれていないが、含まれてもおかしくない。

 そもそも、 CCA の物語はインドの技師、ソンティ・カメサムが1933年に、ヒ素と銅を注入して角材の腐食を防ぎ、それにより無数の炭鉱労働者の命を救ったという発見にさかのぼる。昔から知られている毒物であるヒ素は木を食べる昆虫を殺す。銅は菌類を殺す。カメサム独自の秘訣は彼の調合にクロムを加えることであった。それにより2つの有毒な金属は木材の繊維中でしっかり結合した。[11] その結果、炭鉱の地下坑道の湿気の中で強度を保つ天井を得ることができた。炭鉱労働者は頭上の構造材の中に、この世の終わりを告げる乾燥腐食あるいはシロアリがいないかどうか確かめたがっていたであろうことは想像に難くない。

 カメサムの発明はインドの炭鉱労働者の寿命を延ばしただけでなく、金と木材の節約にもなった。彼の成果は直ぐにアメリカで注目された。特許が1938年に授与された。[12] 一方、ミシシッピー州の研究者たちがクロム化ヒ酸銅(CCA)処理された木の杭をシロアリがたくさんいる地中の打ち込んだ。数ヶ月経ってもそれらの杭はそこに立っていた。1950年、これを高く評価したベル電話会社は CCA 処理木材を電話用電柱に使用する許可の申請を行った。[13] この時にヒ素が急性毒性を持つことは知られたいたが、低用量での発がん性については一般に知られていなかった。

 次の20年間、CCA 処理木材はやはり特別な製品であった。一般はにポーチ、フェンス、桟橋、板張りの歩道などは、天然の耐腐食性をもつシダー(ヒマラヤスギ)、セコイアスギ、イトスギ、モミなどの種類の木材を使って作られていた。これらの構造材が最終的に壊れると、単純に新しく作り直された。従って1970年代には木材の値段が高騰した。そこで安価な植林による南方マツ材が住宅用建材として選らばれた。[14]  そして、当初の意図であった鉱山の落盤から守るための殺虫剤入りの昆虫と乾燥腐食を防ぐ処理が行われることとなった。

 圧力処理木材についての初期の懸念は1970年代に、それらがピクニック・テーブル、見晴らし台、造園用木材、郊外住宅の裏庭で使われるカリフォルニア式テラスに使われるようになった時である。[15]  坑道の殺虫剤が滲み込んだ垂木の上で食べたり、バーベキューをしたり、日光浴をしたりはしないが、裏庭のテラスも坑道の垂木と同じ効果を考えて特別に設計されている。もっと具合の悪いことは、圧力処理木材の子どもの遊び場での使用が増大してきたことである。木造の城の構造物、塔のあるつり橋が大流行した。1978年にアメリカ環境保護局(EPA)は特別調査を開始した。

 10年以上も遅れて、しかも、CCA が EPA の発がん性のリスク基準を超えているという事実、及び、ヒ素殺虫剤の他の全ての用途の登録が抹消されたという事実にもかかわらず、EPA は、CCA を木材処理の用途としては制限せずに殺虫剤として登録した。[16]  この時点では、一般のほとんど全ての人が圧力処理木材が殺虫剤を含んでいるということについて知らなかった。ましてや、そのような木材をのこぎりで切ったり、かんなで削る時にはゴーグルや手袋で保護しなくてはならないこと、そのような木材に触れた衣類は他の物と分けて洗濯しなければならないこと、食品をそれらに接触させてはいけないこと、などを知らなかった。

 EPA は圧力処理木材が、木材置き場や住宅改修センターから直接、消費者に販売される場合には警告ラベルを添付するよう勧告はしていた。木材業界は、小売店が材木の潜在的な危険性について購入者を教育するためにファクト・シートを配布すべきであると提案して抵抗した。政府は合意した。しかし、ほとんどの小売店はこの決定に従わなかった。政府もほとんどこの決定を守らせるための努力をしなかった。[17]

 警告は1980年代を通じてポツリポツリと出された。木材処理工場の作業者らは尿中のヒ素レベルが高くなっていることが分かった。一人の政府職員は換気のないショップでピクニック・テーブルを作った後に、完全に健康を害した。ウィスコンシン州の田舎で一家8人が不思議な神経系障害に陥ったが、それは薪ストーブで圧力処理をした木材を燃やしたことが原因でヒ素中毒を起こしたということが判明した。[18]

 1990年代、消費者製品安全委員会は、圧力処理木材を使用した遊び場の遊具からの子どもの CCA への暴露について調査結果を発表した。その調査の結論は、そのような遊具への接触が子どものヒ素への曝露を増加させるが禁止するには不十分であるというものであった。[19]

 その後、1990年代に科学的事実に基づく圧力処理木材に対する批判が増大した。国家研究評議会は飲料水を通じてのヒ素曝露は肺がんと膀胱がんに関係し、従来考えられていたよりはるかに低いレベルでの曝露でも発がん性作用があると報告した。肝臓のヒ素代謝が大人に比べて遅い子どもたちは、特にリスクが高いことが示されている。[20] その他の発見として、非常に低いレベルでもヒ素はグルココーチコイド(glucocorticoids)と呼ばれるホルモン類の機能を阻害し、糖尿病のリスクを高める。[21]

 一方、1996年に、科学者デービッド・スティルウェルは実験室から外に出て、ニューイングランド中の庭のテラスを調査して回った。1年後に、彼は圧力処理木材構造物の下及び周囲の土がバックグランド・レベルよりもはるかに高いレベルのヒ素を含んでおり、時にはスーパーファンドの汚染サイト浄化基準をはるかに超えることもあった。カメサムの人道主義的発明後60年以上経ってから、スティルウェルは、クロムは結合剤として効果的に機能していないことを発見した。いつかはヒ素と銅が漏れ出す。特にその木材が雨にぬれると漏れが著しい。[22]

 他の研究者たちは、子どもたちが汚染したテラスの下や遊具で遊んだ時に汚染された埃を吸い込むことが、手から口へ運ばれる摂取と同じように重要な曝露経由となるかどうかの検討を始めた。[23]

 これらの発見に照らして、2つの環境団体、エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ(EWG)と健康なビルディング・ネットワーク(HBN)は協力して彼ら自身で調査を実施した。180の異なる木材サンプルの分析データから、彼らの研究者たちは圧力処理木材の遊具で遊ぶと子どもたちのヒ素曝露は、飲料水中のヒ素による曝露より大きいとの結論を出した。[24]  (この報告書が発表された2001年春に、忌々しいことにもブッシュ政権は新たに提案された従来より厳しい飲料水ヒ素基準の実施を遅らせた。)それから EWG と HBN は消費者製品安全委員会に遊具への CCA 木材の即刻使用禁止と既存設備の回収を請願した。[25]  同委員会は新たなリスクアセスメントを実施することで対応した。EPA も同様であった。

 2001年春には、フロリダの研究ジャーナリストであるピッツバーグ・タイムズ紙のジュリー・ハウスマンが日曜版に書いた ”あなたの家の庭に毒物が” という記事が一般大衆の注目を浴びた。[26] 数ヶ月の調査の結果、ハウスマンは5つの郡部の遊び場の土を集めテスト用に研究所に送った。フロリダ大学とマイアミ大学の研究者たちと密接に協力して、彼女はまた、埋立地に廃棄された圧力処理木材中のヒ素がどうなっているのかを調べた。この問題はハリケーンの ”アンドリュー” の災害の結果、持ち込まれた解体木材が廃棄物として加えられたことによって生じたものである。

 ”ヒ素は、タンパ湾のいたるところにボランティアたちが作った巨大な木製の遊び場から漏れ出している。それらはテラスの下と州の公園の板の歩廊から、州が安全と考えているよりも十倍、あるいは数百倍高いレベルで漏れ出している。そして廃棄された圧力処理木材から漏れ出したヒ素が、ライニング保護をしていない処理場から滲み出して飲料水を汚染する恐れがある” とハウスマンは書いている。

 2001年春、ハウスマンの調査の出版は直ちに啓発的な影響を社会に与えた。タイム誌、ニューヨーク・タイムズ、及びロサンゼルス・タイムズの全ては、彼ら自身による”研究物語”を掲載し、国中のテレビの地方局も同様な番組を放映した。連邦議会及びフロリダ州議会に法案が提出され、また、集団訴訟が起こされた。[29]

 多くの親、学校委員会、及び公園管理者はこれらの法的措置の結果が出るまで待つことはしなかった。デイケア・センターでは木製遊具を撤去した。フロリダ州全土及びニューヨーク州ロチェスター市の一部など1990年以来、活動家たちがその閉鎖を求めていたが実現しなかった全国各所で、ヒ素で汚染された遊び場は閉鎖された。2001年5月、マサチューセッツ州ケンブリッジの市評議会は、”既存の市の子どもの遊び場と公園の CCA 処理木材を使用した遊具を、ヒ素を使用しない代替品に期限付きで取り替える”という決議を採択した。[29]

 その年の秋に、EWG と HBN はローズ・ホーム・デポ社で購入した木材中のヒ素レベルに関する新たな報告書を発表した。13州で小売店から圧力処理木材を購入するために調査員が派遣された。(原注:法で求められている安全警告書を出している店は一つもなかった。) ヒ素は、購入した全ての木材の表面から拭い取ることで容易に検出された。4歳児の手のひらサイズに相当する100平方センチメートル当たりで、最大1,000マイクログラムのヒ素が検出された。これはEPAが飲料水中のヒ素許容レベルとしているより、はるかに高い値である。[30]

 優れた研究報道記事と EWG 及び HBN の献身的な働きとの組み合せが効果的な力を発揮した。圧力処理木材の問題を浮き彫りにし、一連の規制を引き出したのは、一級の科学である。2001年9月、国立科学アカデミーは、チリー及び台湾での新たな発見に基づき、飲料水からのヒ素によるがんのリスクは1999年に彼らが発表した画期的な報告書で見積もっていた値よりも大きいと発表した。[31] EPA は現在、より厳しい飲料水基準を採用する以外に道がない。そしてヒ素の危険性が再びニュースになった。

 2002年、EPA は木材業界と合意に達したと発表した。すなわち、 CCA の生産は22ヶ月以内に中止する。[32]  この措置は CCA 処理木材設備を代替の化学物質を使用したもの、例えば銅をベースとした防腐材 ACQ に取り替えるための猶予期間を考慮したものである。 (ヒ素をを使用しない ACQ 木材はヨーロッパでは長年使われている。CCA に比べて銅が多く使われているので、値段は高い。) 2004年1月1日をもって、CCA は住宅及びその設備用木材の処理用途としては登録を抹消された。一方、小売店は2003年末の期限の後も、在庫品を販売することが法的には許されが、ホーム・デポ社の販売担当副社長はワシントン・ポスト紙で CCA への代替品の導入は ”12月31日までに完了する” と宣言した。[33]

 しかし、そうはならなかった。この記事を書いている現在、多くの住宅改修用店舗の棚には、疑念を持たない顧客への販売用にまだ多くの CCA 木材が満ち溢れている。禁止はまだ書類の上だけのことで、店では行われておらず、多くの店がまだ数ヶ月分以上の在庫を保有している。[34]  さらに、 CCA 木材製の全ての構造物を取り替えるための具体的行動計画が立てられていない。今後どうなるのか?

(次号に続く)
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(*)サンドラ・スタイングラバー博士は生物学者であり、著者(レイチェル・ニュース #565, #658, #776, #777参照)である。彼女は現在、ニューヨーク州イサカのイサカ大学複合領域研究プログラムの著名な客員学者である。

下記のウェブサイトは全て CCA 処理木材に関する優れた情報源であり、多くの」主要な文書と報告書の評価を提供している。
 http://www.ccaresearch.org
 http://www.bancca.org
 http://www.noccawood.ca
 http://www.beyondpesticides.org
 http://www.healthybuilding.net

[1] European Environment Agency, Late Lessons from Early Warnings: The Precautionary Principle 1896-2000 (Luxembourg: Office for Official Publications of the European Communities, 2001) Available at http://www.rachel.org/library/getfile.cfm?ID=301

[2] Late Lessons, p. 11.

[3] David Gee, personal communication (david.gee@eec.eu.int).

[4] C. Cox, "Chromated Copper Arsenate," Journal of Pesticide Reform Vol. 11 (1991), pgs. 2-6.

[5] U.S. Environmental Protection Agency, "Cancellation of Residential Uses of CCA-Treated Wood: Questions and Answers," (20 March 2003; http://www.epa.gov/pesticides/factsheets/chemicals/1file.htm)

[6] U.S. Environmental Protection Agency, A Probabilistic Risk Assessment for Children Who Contact CCA-Treated Playsets and Decks (13 Nov. 2003; http://www.epa.gov/scipoly/sap/2003/december3/shedsprobab alisticriskassessmentnov03.pdf)

[7] N. Tulve and others, "Frequency of Mouthing Behavior in Young Children," Journal of Exposure Analysis and Environmental Epidemiology Vol. 12 (2002), pgs. 259-64.

[8] U.S. Agency for Toxic Substances and Disease Registry, "ToxFAQs for Arsenic," 2001; http://www.atsdr.cdc.gov/tfacts2html

[9] D.A. Belluck and others, "Widespread Arsenic Contamination of Soils in Residential Areas and Public Spaces: An Emerging Regulatory or Medical Crisis?" International Journal of Toxicology Vol. 22 (2003), pgs. 109-128.

[10] Evidence is reviewed in Belluck (see note 9 above.)

[11] P.A. Cooper, "Future of Wood Preservation in Canada: Disposal Issues," paper presented at the 20th Annual Canadian Wood Preservation Association Conference, Vancouver, BC (http://www.forestry.utoronto.ca/treated_wood/future.pdf)

[12] I. Lerner, "Potential Litigation Creates Concern for Wood Preservatives," Chemical Market Reporter, 14 Oct. 2002, p. 14 (http://www.chemicalmarketreporter.com).

[13] D. Hopey, "Wood Treatment Linked to Dangers," Pittsburgh Post-Gazette 25 Jan. 1998. (Available on http://www.bancca.org.)

[14] C. Rist, "Arsenic and Old Wood," This Old House, Mar. 1998, pp. 118-25.

[15] Belluck (cited above in note 9). (See also historical timeline provided on http://www.bancca.org.)

[16] This history is described in Cox, 1991 (see note 4, above). See also G. Kidd, "CCA-Treated Lumber Poses Danger from Arsenic and Chromium, Pesticides and You Vol. 21 (2001), pgs. 13-15. (Available on http://www.beyondpesticides.org.)

[17] J. Hauserman, "Treated Wood Industry Fights Back," St. Petersburg Times, 2 July 2001; http://www.sptimes.com/News/070201/Treated_wood_industry.shtml

[18] W. Takahashi and others, "Urinary Arsenic, Chromium, and Copper Levels in Workers Exposed to Arsenic-Based Wood Preservatives," Archives of Environmental Health Vol. 38 (1983), pgs. 209-14; Cox, 1991 (cited in note 4, above); H.A. Peters and others, "Seasonal Arsenic Exposure from Burning Chromium-Copper-Arsenate Treated Wood," Journal of the American Medical Association Vol. 251 (1984), pgs. 2393-96.

[19] U.S. Consumer Product Safety Commission, Estimate of Risk of Skin Cancer from Dislodgeable Arsenic on Pressure-Treated Wood Playground Equipment (Washington, D.C., 1990).

[20] National Research Council, Arsenic in Drinking Water (Washington, D.C.: National Academy of Sciences, 1999).

[21] R.C. Kaltreider at al, "Arsenic Alters the Function of Glucocorticoid Receptor as a Transcription Factor," Environmental Health Perspectives Vol. 109 (2001), pgs. 245-51.

[22] D. Stilwell and K.D. Gorny, "Contamination of Soil with Copper, Chromium, and Arsenic Under Decks Built from Pressure-treated Wood," Bulletin of Environmental Contamination and Toxicology Vol. 67 (1997), pgs. 303-08.

[23] Belluck (cited above in note 9).

[24] Environmental Working Group and Healthy Building Network, Poisoned Playgrounds: Arsenic in Pressure-Treated Wood (Washington D.C.: May 2001; http://www.ewg.org/reports/poisonedplaygrounds)

[25] Environmental Working Group and Healthy Building Network, "Petition to the United States Consumer Product Safety Commission to Ban Arsenic-Treated Wood in Playground Equipment and Review the Safety of Arsenic-Treated Wood for General Use," May 22, 2001 (http://www.ewg.org/reports/poisonedplaygrounds/petition.pdf).

[26] J. Hauserman, "The Poison in Your Backyard," St. Petersburg Times, 11 March 2001. (http://www.sptimes.com/News/webspecials/arsenic)

[27] M. Dunne, interview with Julie Hauserman in SEJournal, Society of Environmental Journalists, Winter, 2001, p. 1.

[28] Contact Rochesterians Against the Misuse of Pesticides for this fascinating history: Judy Braiman, 716-383-1317.

[29] Cambridge (Mass.) City Council meeting, 7 May 2001.

[30] Environmental Working Group and Healthy Building Network, The Poisonwood Rivals (Washington, D.C.: Nov. 2001; http://www.ewg.org/reports/poisonwoodrivals/)

[31] National Research Council, Arsenic in Drinking Water: 2001 Update (Washington, D.C.: National Academy of Sciences, 2001).

[32] U.S. EPA, 2003 (cited above in note 5).

[33] J.M. Lerner, "New Rules on Treated Wood to Change the Backyard World," Washington Post, Sept. 6, 2003, p. G2.

[34] G.C. Bruno, "Confusing Phaseout," Gainesville Sun, Jan. 24, 2004.



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