|
ES&T 2015年8月6日
エポキシベースのナノ複合材料から放出される カーボンナノチューブ：数量化と粒子毒性 アブストラクト 情報源：Environmental Science & Technology, Aug 6, 2015 Carbon Nanotubes Released from an Epoxy-Based Nanocomposite: Quantification and Particle Toxicity Abstract Lukas Schlagenhauf†‡§, Tina Buerki-Thurnherr‖, Yu-Ying Kuo‡§, Adrian Wichser‡, Frank Nuesch†, Peter Wick‖, and Jing Wang*‡§ †Laboratory for Functional Polymers and ‡Laboratory for Advanced Analytical Technologies, Empa - Swiss Federal Laboratories for Materials Science and Technology, Dubendorf, CH-8600 Switzerland § Institute of Environmental Engineering, ETH Zurich, Zurich, Switzerland ‖ Laboratory for Particles-Biology Interactions, Empa - Swiss Federal Laboratories for Materials Science and Technology, St. Gallen, CH-9014 Switzerland http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.est.5b02750 紹介：安間 武 （化学物質問題市民研究会） http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日：2013年9月13日 このページへのリンク： http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/research/150806_EST_CNTs_Released_from_Nanocomposite.html 現実的な暴露シナリオで実際のナノ製品からの放出自由ナノ粒子の数量化と放出粒子の毒性学的調査は緊急に必要とされるが、まだ非常に少ない。今回、MWCNT−エポキシ ナノ複合体（ナノコンポジット）から擦過された粒子の吸入性画分中の自立及び突出多層カーボンナノチューブ（MWCNTs）の量を数量化するための新たな測定手法が確立された。 数量化アプローチでは、鉛イオンによる MWCNTs の前標識、ナノ複合体の製造、擦過及び吸入性画分の収集、及び放出された鉛イオンの濃度を測定することによる自立及び突出 MWCNTs の数量化が行われた。 遺伝子毒性、活性酸素種の形成、及び細胞生存性についての生体外（In vitro）毒性研究が、A549 ヒト肺胞上皮細胞と THP-1 単球由来マクロファージを用いて実施された。 数量化実験では、最悪ケースのシナリオで、擦過粒子の吸入性画分中の約 4,000 ppm の MWCNTs が暴露 MWCNTs （吸入により肺細胞に接触できる MWCNTs）として放出され、約40 ppm が自立 MWCNTs として放出されたことが明らかになった。 暴露 MWCNTs の放出は凝集化した MWCNTs を含むナノ複合体について低かった。毒性テストは擦過粒子は、どのような急性細胞毒性影響をも引き起こさなかった。 訳注：関連情報 ・ChemicalWatch, 10 September 2015 Carbon nanotubes can be released from composites, study suggests |