NOETB 2018年5月2日
環境保護庁(EPA)は産業廃水排出に含まれる
工業ナノ物質の調査を継続する

リン L. バーガソン、カルラ N. ハットン

情報源:Nano and Other Emerging Technologies Blog, May 2, 2018
EPA Continues to Investigate Engineered Nanomaterials in Industrial Wastewater Discharge
By Lynn L. Bergeson and Carla N. Hutton

https://nanotech.lawbc.com/2018/05/epa-continues-to-investigate-
engineered-nanomaterials-in-industrial-wastewater-discharge/


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2018年5月8日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/news/180502_NOETB_EPA_Continues_to
Investigate_Engineered_Nanomaterials_in_Industrial_Wastewater_Discharge.html


 2018年5月2日に米・環境保護庁(EPA)は官報(Federal Register)を発表し、同庁の最終2016年廃水ガイドライン・プログラム計画(Final 2016 Effluent Guidelines Program Plan)を発行したことを報じた。同計画は、EPA の水質浄化法のルール作り、及び産業廃水汚染管理を意図する行動について記述している。同計画によれば、EPA は産業廃水排出の潜在的な新たな汚染源として工業ナノ物質の製造と加工に関するものを含んで、いくつかの現在行われている調査を継続した。同計画は、この現状のレビューの間に収集された情報に基づき、工業ナノ物質は”広い範囲で産業的応用と国内製品に使用されているが、製造量、廃棄物管理手法、又はほとんどの産業廃棄物の流れからの工業ナノ物質の排出の可能性についてほとんど知られていない”と述べている。産業廃水を含んで複雑な媒体中のナノ物質を検出し、定量化するための分析手法を開発する方向に、段階的な進展がなされている。同計画によれば、EPA は下記を含む現状のデータ・ギャップを埋める機会を探し続けるであろう。
  • 産業廃水排出における工業ナノ物質の潜在的な発生源、量、及びタイプ
  • 産業廃水排出を受け入れるかもしれない自治体廃水処理プラントへの潜在的な影響を含んで、産業廃水中における工業ナノ物質の運命、変化、及び処理
  • 工業ナノ物質を検出し、定量化するための分析手法の開発。これらのデータ・ギャップを埋めることはEPAが産業プロセス水中の工業ナノ物質の潜在的な存在と影響をもっと完全に評価することを可能にするであろう。


化学物質問題市民研究会
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