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Mary Ann Liebert, Inc./Genetic Engineering News 2015年5月4日 消費者製品中のナノ粒子は正常な腸内の微生物相を 有意に変更することができる 情報源：Mary Ann Liebert, Inc./Genetic Engineering News, May 4, 2015 Nanoparticles in consumer products can significantly alter normal gut microbiome http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-05/mali-nic050415.php 訳：安間 武 （化学物質問題市民研究会） http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html 掲載日：2015年6月5日 このページへのリンク： http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/news/150504_NPs_can_alter_gut_microbiome.html 【ニューロシェル NY May 4, 2015】 食品、消費者製品、又は浄化飲料水中に存在し得るレベルでの金属酸化物ナノ粒子へのヒト結腸モデルの暴露は、ヒトの大腸に棲む正常な微生物群に様々な検出可能な差異をもたらした。ナノ粒子への暴露により微生物代謝と大腸微小環境に観察される変化は、Mary Ann Liebert, Inc.,のピアレビュー誌 Environmental Engineering Science に発表された記事の中で論じられたように、全体的なヒト健康に影響を及ぼすことができる。 カリフォルニア大学リバーサイド校のAlicia Taylor, Ian Marcus, Risa Guysi, 及び Sharon Walker は、歯磨き、化粧品、日焼け止め、コーティング、塗料などの製品で一般的に使用されている 3 種の異なるナノ粒子；酸化亜鉛、二酸化セリウム、及び二酸化チタンを個別にヒト結腸のモデルに導入した。結腸モデルは正常な大腸環境に似せ、ヒトの微生物相（microbiome）（訳注1）中に典型的に存在する微生物を含んでいる。 論文『Metal Oxide Nanoparticles Induce Minimal Phenotypic Changes in a Model Colon Gut Microbiota （金属酸化物ナノ粒子は結腸の微生物相のモデルにわずかな表現型変化を引き起こす）』の中で、著者らは、ナノ粒子への暴露後、微生物群及び大腸環境の両方のある特別な性質の変化を記述した。 ”この論文は、一般的消費者製品中でのナノ粒子の使用による、ある潜在的な影響を指摘している”と、Environmental Engineering Science の主任編集者で、デラウェア大学副学長（Provost）であるドミニコ・グラッソ博士（PhD）は述べた。 訳注1：微生物相（microbiome） 人体は「マイクロバイオーム」を内蔵する生態系、腸内フローラ、腸内細菌叢の世界 訳注：関連記事 New study finds nanomaterials affect human gut microflora, May 26, 2015 /Friends of the Earth Emerging Tech Project |