EPA ニュースリリース 2012年12月11日
 EPAは、消費者製品安全委員会(CPSC)と
ナノ物質の健康影響研究で協力する


情報源:EPA News Release, 12/11/2012
EPA and Consumer Product Safety Commission Collaborate
to Research Health Impacts of Nanomaterials
http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/79c090e81f0578738525781f0043619b/
b3bdde177a3e570985257ad1006309d2!OpenDocument


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年12月16日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/epa/
epa_121211_collaboration_with_CPCS_in_reasearch_nano.html

【ワシントンDC】 米環境保護庁(EPA)と米消費者製品安全委員会(CPSC)は、ナノ物質の人の健康と環境に及ぼす潜在的な影響を評価するための世界的な研究の取り組みで協力している。ナノ物質は、衣料品から建材まで多くの家庭用品に出現している。例えば、建物のデッキやフェンスに用いられる木材の防腐処理剤中の成分である銅ナノ物質への曝露による人と環境の潜在的な影響を評価する研究が進行中である。

 エネルギー、医療、電子技術、クリーン技術などの分野でノテクノロジーが出現し、大きな技術進歩をもたらしている。この技術はナノスケールレベルで物質を扱っているが、これらのナノ物質は、例えば人の髪の毛の巾より約10万倍以下の非常に小さなサイズの粒子からなっている。これらの物質は独自な特性を持つので、製造者や他の利害関係者がこれらの物質を含む製品が人や環境に害を与えないこと確実にすることができる手法を特定するための研究を実施することが重要である。

 ”これらの製品の開発に使用されるナノテクノロジーとナノ物質は我々の日々の生活を向上させるが、我々が人間はどのようにナノ物質に曝露するのかを理解し、それらが人の健康と環境に及ぼすかもしれないリスクを評価することが重要である”と、EPAの持続可能性のための化学物質安全研究の国家プログラム・ディレクターであるティナ・バハドリは述べた。”この革新的な研究はナノ物質について知られていることを大きく改善し、将来のもっと持続可能で、効果的なナノ物質の設計に情報をもたらすであろう”。

 ”これらの小さなナノ物質は医療から日焼け止めまで広い範囲の製品中で使用されているが、それらがどのように消費者に影響を与えるのかに関するさらなる研究と知識の必要性は非常に大きい。消費者製品安全委員会(CPSC)のスタッフは、この新たに出現する技術の規制に関わる困難と課題に取り組んでおり、健康と安全の懸念に適切に対応するためのテスト手法と曝露データを開発するためにEPAのスタッフと喜んで協力する”とCPSC のナノテクノロジー・プログラムのプログラム・マネージャであるトレイ・トーマスは述べた。

 EPAのCSPCとの協力研究は、下記に対応するもっと大きな国際的な取り組みの一部分である。
  • ナノ物質の起源を特定し、特性化し、定量化すること。
  • リスクをもたらす可能性のあるナノ物質により影響を受ける生物学的プロセスを研究すること。
  • ナノ物質が人の体内と環境中で複雑な系とどのように相互作用するのかを調べること。
  • 持続可能な製造プロセスを開発するために産業側を関与させること。
  • 迅速なフィードバックと加速された研究の進捗を可能とする革新的なオンライン・アップリケーションを通じての知識を共有すること。

 CPCSは他の連邦政府機関と協力して、共通の公衆健康の懸念に対応することを確実にし、研究成果を下記に繋げるために使用する。
  • 消費者製品からのナノ物質の潜在的な放出を評価するための手法開発。
  • 曝露を評価するための消費者製品テストの確かな規則。
  • 消費者製品中で使用さレルナノ物質の公衆の潜在的な健康影響の決定。
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化学物質問題市民研究会
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