ZMWG 2011年1月 INC2 解説資料
製品中の水銀 情報源:Zero Mercury Working Group, January 2011 INC 2 Briefing Paper Series Mercury in Products http://www.zeromercury.org/UNEP_developments/ZMWG5_Products_FS0111_04.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2011年4月6日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/zmwg/INC2_Briefing_Paper_Series/Mercury_in_Products.html 他の製品カテゴリーについては、使用されている水銀の量は少ないが、人への曝露は著しいものがある。例えば、水銀添加石けん及び化粧品(美白クリーム)は皮膚から水銀が吸収され、健康影響を及ぼす。同様に水銀含有の局所的消毒(訳注:マーキュロなど)は皮膚を通じて不必要な曝露を引き起こす。ポリウレタンエラストマー製造での水銀使用は、体育館の床材やその他の用途で子どもやその他の人々に曝露をもたらす。 塗料と農薬は歴史的に水銀を大量に使用している。水銀含有農薬と塗料がまだどのくらい製造されているのか、特に開発途上国では明かでないが、たとえそのような使用が減少していても、条約にそれらを含めることで再び使用されることを防止することができる。 条約管理措置 水銀を使用しない代替製品が効果的で経済的に実行可能なら、その廃止を明確に義務付けなくてはならない。実行可能で現在入手可能な代替製品がなけば、条約は定期的な見直しを行い、その時点で入手可能である適切な代替を特定できるようAnnexを最新にすべきである。
UNEP, 2006. Summary of supply, trade and demand information on mercury. Analysis requested by UNEP Governing Council decisions 23/9 IV. United Nations Environment Programme, Chemicals Branch, Geneva. + http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/index_en.htm 訳注1:水銀電池/ウィキペディア 特性が優れているため、古くからボタン型電池として、1970年代までのカメラ(露出計や電子シャッターなど)や補聴器用などに広く用いられてきたが、地球環境保護の観点から水銀の使用を廃止する傾向にあり、日本では1995年から製造を中止、欧州もRoHSにて5ppm以上の水銀を含有する電池の流通を規制しているが[1]、市場にはほとんど流通しておらず入手は困難である。使用済みの水銀電池は、小売店により回収されリサイクルされる。 |