EPA ニュースリリース 2010年9月27日
EPA 歯科医院からの水銀を減らして水路を守る規則を提案
既存技術で歯科水銀をやめることができる


情報源:EPA 2010 News Releases 09/27/2010
EPA Will Propose Rule to Protect Waterways
by Reducing Mercury from Dental Offices /
Existing technology is available
to capture dental mercury
http://www.allvoices.com/s/event-6865272/aHR0cDovL3d3dy5lcGEuZ292L21lcmN1cnkvaW5kZXguaHRtbA==

訳:安間 武/化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年10月3日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/US/100927_EPA_dental_amalgams.html



【ワシントン】米環境保護局(EPA)は本日、歯科医院からの水銀廃棄物を削減するための規則を提案する意向であることを発表した。歯科アマルガム、または水銀含有歯科充填材は毎年歯科医院から3.7トン排出されている。水銀廃棄物は、古い水銀充填材を新しいものに替えるときに生じる。歯科充填材中の水銀は歯科治療椅子ユニットの排水口から排水系に排出され、川や湖、焼却、又は下水汚泥の土壌利用を経て環境に入り込む。アマルガムの放出を通じて放出される水銀は、容易に管理し防止することができる。

 EPAは、来年規則を提案し、2012年に完成さることを期待している。歯科医院は、既存の技術を使用して提案される要求を実現することができる。アマルガム分離機は地域の排水処理施設に通常放出される水銀の95%を分離することができる。分離機は水銀を捕捉し、それはリサイクルされ再使用される。

 規則が最終的に決定されるまで、EPAは歯科医院が自主的にアマルガム分離機を設置するよう奨励する。12の州といくつかの自治体がすでに歯科医院にアマルガム分離機を設置することを求めている。

 地域の排水処理施設に流れ込む水銀の約50%は廃棄歯科アマルガムから生じる。廃棄されると微生物が元素水銀をメチル水銀に変換するが、このメチル水銀は非常に有毒であり魚類や魚介類に蓄積し、それらを食べる動物にも蓄積する。

 魚類や魚介類は、ヒトのメチル水銀曝露の主要な汚染源である。メチル水銀は、子どものたちが生まれ出る前であっても発達中の脳や神経系にダメージを与える。

歯科医院からの水銀に関する更なる情報:
Dental Amalgam Effluent Guideline
http://water.epa.gov/scitech/wastetech/guide/dental/index.cfm

水銀と環境に関する更なる情報:
Mercury
http://www.epa.gov/mercury/


訳注:日本の用途別水銀需要
アマルガム:減少傾向にあり、2001年〜2005年の5年間の平均需要は293kg

環境省 平成19年度 第2回 有害金属対策策定基礎調査専門検討会 資料2



化学物質問題市民研究会
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