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2012年6月29日 INC4本会議 IPENの発言
「製品とプロセス」
フェルナンド・ベジャラーノ（IPEN　INC4 共同議長/メキシコ）
（日本語版pdf）

オリジナル：スペイン語
英語版：IPEN Intervention Section E Products and Processes, Arts. 6 to 8. INC4, Punta del Este, Uruguay, June 29, 2012
Fernando Bejarano, IPEN Co-Chair for INC4
http://ipen.org/hgfree/wp-content/uploads/2012/06/
IPEN-Intervention-Section-E-Products-and-Processes-Arts.-6-to-8.-English.pdf

訳：安間　武　（化学物質問題市民研究会）
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日：2012年7月25日
このページへのリンク：
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC4_NGO_Intervention/IPEN/
Products and Processes_jp.html

議長、ありがとうございます。

製品

  • IPENは、付属書Cにおけるネガティブリストアプローチは効果があるので、特にスイス、ノルウェー、フィリピンによって提唱された主張に同意します。このアプローチにより、水銀添加製品は、（付属書に含まれるもの以外は）、使用期限付の特例、同意された場合には地域の差異の認定、また適切な財政的及び技術的支援の約束という条件の下に禁止されるでしょう。

  • 水銀添加製品は拡大生産者責任（EPR）の原則を適用するための規定を含むべきです。これはライフサイクルの最後において製品のリサイクルと適切な処理を増大する効率的な回収システムを可能にするでしょう。EPR は、製品を廃棄するときに消費者が何をなすべきかを明確に示すために、水銀添加製品のラベル表示を含まなくてはなりません。特に電子機器分野ではEPR措置は水銀を使用しない製品に向けての技術的過渡期間を削減し、主製造者が先進国で有する義務を残りの国に拡大することになるでしょう。

  • 温度計及び血圧測定器中の水銀の問題に関し、アジア、アフリカ、ラテンアメリカでは、特定の使用期限付きで廃絶することができることを示す証拠が既に十分に蓄積しています。これは、WHOとヘルス・ケア・ウイズアウト・ハーム（HCWH）の共同世界イニシアティブで実証されたように、実行可能であり、コスト効果があり、技術的に正確です。廃絶を達成するためには、適切な時間と技術的な支援が必要ですが、私たちは、いくつかの国や都市で既に実施されているように、公衆衛生分野が短期間で水銀を使用しない製品の購入政策を確立することができると考えます。

  • アマルガムの問題については、私たちは廃止を支持します。期限付きで適切な技術的支援による代替の取り組みに投資する方が、適切な環境保護と歯科医と患者への健康リスク防止に関連するコストを含むシステム構築に投資するよりよいと考えます。

  • チメロサールの問題に関しては、まず、私達はチメロサールの有害影響の被害者の母親達に連帯を表明し、先進国で子どもたちがワクチンを受けるときには、リスクの少ないワクチンの提供を受ける彼らの権利を擁護します。条約は、チメロサールを使用しないワクチンを利用することを選ぶ国を支援するメカニズムを持ち、また、代替の効率の証拠とチメロサールが全ライフサイクルを通じて健康と環境に及ぼす影響をハイライトする代替のための経済的な障壁と効果的な移行のための障壁を分析するために、移行戦略とWHOの参加の下に多分野メカニズムを確立しなくてはなりません。

プロセス

  • 付属書Dにリストされる水銀を使用する製造プロセスの導入を禁止するために明確な期限を設定する合意がなされるべきです。

  • 付属書Dで水銀の期限を限定する期間は条約の採択日から確立されるべきであり、条約の発効日からとすべきではありません。期限を2027年まで許すことは古い技術の拡張と、管理が十分でない水銀を使用する数多くの産業施設の建設を促進し、大きな問題を引き起こすだけです。

  • 最後に、公衆が利用でき、諸国が水銀を使用しない代替触媒に関する新たな情報を得るために有益な、塩ビモノマー（VCM）製造中における水銀の全ての媒体への放出の明確な管理を条約が確立することが重要です。

フェルナンド・ベジャラーノ
IPEN　INC4 共同議長/メキシコ
www.ipen.org


化学物質問題市民研究会
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