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2011年1月 INC2本会議 IPENの発言
「オープニング・ステートメント」

IPEN 共同議長 オルガ・スペランスカヤ

オリジナル:IPEN opening statement
IPEN Co-Chair Dr. Olga Speranskaya
http://www.ipen.org/hgfree/documents/IPEN%20opening%20statement%20INC2%20English.pdf

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2011年6月16日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/mercury/INC2_NGO_Intervention_jp/
IPEN/Olga Speranskaya.html


 議長、私はIPEN(国際POPs廃絶ネットワーク)を代表して発言します。
 私は事務局の作業に対し感謝しますが、私たちの見解では、ドラフト・ペーパーは野心が欠けています。水銀汚染は、人の健康と環境に大きな、そして深刻な世界的脅威を示しており、この脅威に対して強固で野心的な世界の対応が必要とされています。しかし、ドラフト・エレメント・ペーパーに含まれている措置は、人の健康と環境を適切にを守り、魚を再び安全に食べられるよう世界の水銀汚染を減らすために求められる規模で、世界の環境への水銀放出を削減するよう、必要な行動に拍車をかけるにはまだ不十分です。

 したがって、私たちは、政府間交渉委員会(INC)への国家及び地域の代表に対して、将来の世代が精神的能力を完全に発揮するのを阻害するような水銀への曝露により神経系を損傷することがないよう、十分に強く、包括的な世界水銀規制条約とするよう、強化された修正を導入し、採択するよう求めます。

 残念ながら、協議のために提案としてINC2に提示された事務局のドラフト・ペーパーは、大いに霊感的で自主的な条約体制を想像させるものです。もし、このアプローチがINCにより受け入れられるなら、ほんの一握りの大きな先進工業国や移行経済国だけが重要な準拠要求の対象となるでしょう。同時に、ドラフト・ペーパーで提案されている財政的メカニズムは、準拠活動への財政的及び技術的支援についての条項は、厳格に制限されているように見えます。もし、このようなアプローチが採択されるなら、財政的メカニズムから完全な条約遵守支援ける資格があるのは、ほんのわずかな国だけということになります。

 IPENは、その他の明確なコメント持っていますが、それらは後ほど示されるでしょう。

 どうもありがとうございました。



化学物質問題市民研究会
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