グランジャン博士のウェブサイト
Chemical Brain Drain - News 2014年12月11日
妊娠したらマグロは避けなさい

情報源:Chemical Brain Drain Website - News
If pregnant, avoid tuna, 11 December 2014
By Philippe Grandjean, MD
http://braindrain.dk/2014/12/if-pregnant-avoid-tuna/

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2014年12月20日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kodomo/CBD/If_pregnant_avoid_tuna.html

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【2014年12月11日】マグロからの総水銀暴露の最近の証拠及びメチル水銀の脳毒性に関する多くの研究があるので、デンマーク食品局は魚の摂取に関する勧告を変更し、現在は、マグロのステーキやカワカマス(pike)、パーチ(perch)、淡水性スズキ(walleye)、オヒョウ(halibut)、メカジキ(swordfish)、クロタチカマス(escolar)、ガンギエイ(skate)、サメ(shark)などの大型肉食性魚の肉はもちろん、缶詰のホワイトツナ(white tuna)やビンナガマグロ(albacore)を妊娠中の女性は食べないよう勧告している。この勧告はまた、妊娠を計画している女性、授乳中の女性、及び3歳〜14歳の子ども該当するとみなしている、3歳までの子どもでなければ、週に小さなマグロ(jackfish)の缶詰1個ならよいとしている。


訳注:日本における妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂取量の目安
日本では厚労省が下記の注意事項を挙げている。また風評被害に過敏になっている。
デンマークに比べると日本の妊婦に対する勧告は緩い。
平成17年11月2 日 (平成22年6月1日改訂)妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項/薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会、乳肉水産食品部会

■1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回まで(1週間当たり10g程度)
バンドウイルカ

■1回約80gとして妊婦は2週間に1回まで(1週間当たり40g程度)
コビレゴンドウ

■1回約80gとして妊婦は週に1回まで(1週間当たり80g程度)
キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ

■1回約80gとして妊婦は週に2回まで(1週間当たり160g程度)
キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ

(参考1)マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ(クロマグの幼魚)、ツナ缶は通常の摂食で差し支えありませんので、バランス良く摂食して下さい。

 <正確な理解のお願い>
 魚介類は一般に人の健康に有益であり、本日の妊婦への注意事項が魚介類の摂食の減少やいわゆる風評被害につながらないように正確に理解されることを期待します。 なお、今後とも科学技術の進歩にあわせて、本注意事項を見直すこととしています。


化学物質問題市民研究会
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