掲示70(2006年2月5日)
2006年2月5日
化学物質問題市民研究会
代表 藤原寿和
〒136-0071 東京都江東区亀戸 7-10-1 Zビル4階
TEL/FAX 03-5836-4358

公開質問状 (2) PDF版
環境ホルモンに関わる小冊子「チビコト」
およびホームページに関する公開質問状 (2)
−環境省1月30日付け回答に対する再質問−


環境省環境保健部環境安全課 御中

 当会1月22日付け「環境ホルモンに関わる小冊子『チビコト』およびホームページに関する公開質問状 」に対し1月30日付けで回答をいただきましたが、その回答内容について以下のように質問致します。ついては、2月20日までに回答いただきたく存じます。

1.小冊子に掲載された内容について

1-1 貴回答によれば、「『コラム:自然現象としての魚の性転換』や『対談:環境ホルモン問題からなにを学ぶのか』といった執筆者・対談者本人が紹介されている記事の内容は、執筆者・対談者本人のご意見そのものです。様々なご意見を紹介するという観点から記事として掲載していただきました。」とある。
 しかし、「対談:環境ホルモン問題からなにを学ぶのか」は、"人間には影響がない"、"主原因は人工化学物質ではなく自然界である"という印象を与え、また、環境ホルモン問題を「騒動」と表現して、国の政策の下に取り組んできた人々や関心を持った国民を愚弄し、環境ホルモン問題を"井戸"に例えて環境ホルモンの研究者や学問等を揶揄するなど明らかに一方的な意見である。
 したがって、「様々なご意見を紹介する」なら、環境省には、この対談者らとは意見を異にする研究者らの意見を載せた冊子を同じように作成し、配布し、EICの「化学物質の内分泌かく乱作用に関するホームページ」に公開する義務があると考えるが、これについてお答えいただきたい。

2.小冊子の発行について

2-1 貴回答によれば、「冊子作成請負業務を株式会社木楽舎(「ソトコト」出版社)に委託し、本小冊子の制作及び配布(雑誌の挟み込み冊子として販売)を行いました。」とあるが、株式会社木楽舎に冊子の制作及び挟み込み冊子として販売することを委託することについて、及び冊子の内容について、検討会(ExTEND2005 リスクコミュニケーション推進検討会)に諮り、了承を得ているのかお答えいただきたい。

2-2 環境省の「平成17年度 ExTEND2005リスクコミュニケーション推進検討会委員名簿」 http://www.env.go.jp/chemi/end/et05com_4rc/01/mat01.pdf によれば、月刊ソトコト編集長は ExTEND2005 リスクコミュニケーション推進検討会の委員である。
 委員が関わる商業雑誌(環境省の報道発表によれば発行部数:約10万部)の挟み込み冊子とすることを前提に国民の税金で委託発注することは、不適切であると考える。この点について説明いただきたい。もし不適切でないとするならば、その理由を説明いただきたい。

2-3 環境省が木楽舎(「ソトコト」出版社)に委託して小冊子の制作及び配布(雑誌の挟み込み冊子として販売)したにもかかわらず、挟み込み冊子の裏表紙には「協力 環境省 環境保健部 環境安全課」「企画制作 月刊ソトコト編集部」とあり、挟み込み冊子が環境省の委託で制作・配布されたという事実が国民に対して明確にされていない。このことについて説明いただきたい。

2-4 株式会社木楽舎(「ソトコト」出版社)への委託にあたり、、一般競争入札又は指名競争入札に基づいて委託先が決定されたのかどうかをお答えいただきたい。競争入札ではない場合には、どのような手続きで決定したのか明確に説明いただきたい。

2-5 委託にあたり、冊子作成委託内容を指示した「仕様書」を提示したかどうかお答えいただきたい。提示している場合には、その「仕様書」を開示いただきたい。

2-6 委託契約項目及び項目毎の金額が明示された委託契約書を開示いただきたい。
挟み込み冊子以外に環境省配布用小冊子(環境省マークつき)についても、部数と金額を明確にしていただきたい。

以上



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