2013年6月5日
「環境大臣/国民生活対策室宛
スーパークールビズに関する要望と質問」
に対する環境省の回答


紹介:化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/

掲載日:2013年6月6日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/iken/2013/130605_super_coolbiz_MoE_reply.html


 これは、2013年6月2日付で、反農薬東京グループ、香料自粛を求める会、及び当研究会が連名で提出した「環境大臣/国民生活対策室 宛 スーパークールビズに関する要望と質問」に対し、環境省から反農薬東京グループに送付されたメールによる回答であり、反農薬東京グループの了解のもとに掲載しています。
スーパークールビズに関する要望と質問へのご回

反農薬東京グループ代表 辻 万千子様
環境省国民生活対策室の矢崎でございます。
先日頂戴いたしました、スーパークールビズに関する要望と質問に対しまして、下記の通り回答させていただきます。

質問1 「女性のクールビズについて」を定めた経緯をお知らせ下さい。 誰が、どのような理由で、いつ、どういう会議で決めたのですか。会議等であれば、参加委員をお知らせください。その際、アンケートなどにより一般国民の女性の意見を聞きましたか。専門家であれば、どのような立場の方の意見ですか。

回答
→会議等ではなく、様々な関係者からのヒアリング等により情報を収集したものです。また、女性へのアンケートも参考にしております。

質問2 柔軟剤や香料がクールビズになると考えていますか。その根拠は何ですか。

回答
→クールビズの目的は「室温28℃」です。そのため、28℃でも快適に過ごす工夫を提案しています。
アンケート等により女性の悩みとして汗、におい、熱が多いことがわかりましたので、それらの悩みを解決し、28℃でも快適に過ごすあくまで提案の一つです。

質問3 香料による健康被害の例を知らなかったのですか。室内や、交通機関が柔軟剤の臭いで一杯になると、具合が悪くなる人やそこへ入れない人が出てきます。化学物質過敏症の患者などが、通学や通勤途中、公共の場での香料暴露により、アレルギーや喘息などの症状が引き起こされることが増えて、これまでより外出が困難になったり、これまで通うことのできていた学校や会社に通えなくなったりすることも考えられますが、環境省はどのような責任を取りますか。

回答
→おっしゃるような症状と化学物質との関連性については未だ知見が十分ではないとの状況と認識しています。現時点で責任について申し上げることができません。

質問4 女性のクールビズのポイントは、快適に、健康に、美しく とありますが、なぜ、女性は美しくなければいけないのですか。これは女性差別だと思いますが、いかがお考えですか。

回答
→女性は美しくなければいけないとの表現は一切使用しておりません。快適で健康に過ごすことは美にもつながるとの意味です。
また、ご要望ですが1,2,3,5についてはご指摘を踏まえ、表現の削除、修正等を検討しております。 4については今回のメールからは趣旨が判然としないため対応が不可能です。


 環境省には、香料によるCS患者の健康被害にはなにも配慮がなく、全国でイベントを開催するなど、アパレル産業のビジネス振興に国民の税金をつぎ込んでいるように見えます。(13/06/06)

参考
■参考:環境大臣/国民生活対策室 宛 スーパークールビズに関する要望と質問(反農薬東京グループ/香料自粛を求める会/化学物質問題市民研究会)

■参考:環境省 お知らせ
環境省報道発表資料 平成25年5月20日 平成25年度スーパークールビズの実施について(お知らせ)魚拓
(別紙1)2013年度のスーパークールビズについて[PDF 262KB]魚拓
(別紙2)女性のクールビズについて[PDF 703KB]魚拓
(別紙3)環境省におけるクールビズの服装の可否[PDF 18KB]魚拓
(別紙4)クールシェアについて[PDF 195KB]魚拓
別添「クールビズ・プロモーション協議会」について [PDF 20KB]魚拓



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