2012年9月21日 IPEN ICCM3 Press Release
Bjorn Beeler bjornbeeler@ipen.org Tel: +46 31 799 9474国際会議で鉛含有塗料廃絶の決議が採択される 情報源:IPEN ICCM3 Press Release, 21 September 2012 Lead Paint Elimination Resolution Adopted at International Conference http://ipen.org/iccm3/wp-content/uploads/2012/09/ IPEN-lead-resolution-news-release-final-21-September.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2012年10月18日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/saicm/iccm3/IPEN/ IPEN_PR_120921_ICCM3_Lead_Resalution.html Valerie Denney Tel: 0736949641 Manny Calonzo Text: +63917‐8364691 【ナイロビ、ケニア】2020年までに化学物質曝露からの人の健康と環境への危害を最小にすることを目標とする国際会議は、政府、民間社会組織、及び民間部門に対して、全ての国から鉛塗料を廃絶するための技術的及び資金的援助をするよう求めた。 塗料中の鉛はほとんどの先進工業国では40年以上、禁止されているが、最近のIPENと他の団体が実施したテストは、より安全なコスト効果のある鉛添加物の代替が広く利用可能であるにもかかわらず、多くの発展途上国では高いレベルの鉛を含んだ家屋用の塗料がまだ販売されていることを発見した。 ”危害の証拠は明らかであり、長い間利用可能であったのに、人の健康を守るためになぜ速やかに全ての塗料から鉛が廃絶されないのか?”と、国際化学物質管理会議第3回会合(ICCM3)におけるハイレベル会談で世界保健機関(WHO)公衆衛生環境のディレクターであるマリア・ネイラ博士は述べた。 同会談でオランダ環境省国際関係ディレクターのパー・ニリッケは、なぜ民間部門は彼等自身のガバナンス・メカニズムを通じて塗料中の鉛を廃絶するというだけのことことができなかったのかと問いつつ、”産業はその製品にもっと責任を持たなくてはならない”と、述べた。 2020年までに塗料中の鉛を廃絶することは達成可能な目標であり、適切な化学物質管理を実現するための国際的プロセスは、そのことにより評価されるべきであるとIPEN共同議長のマニー・カロンザは述べた。 ICCM3 で採択された決議は政府と利害関係者らが次のことを支援するよう求めた。
同決議は、鉛はその広い範囲にわたる使用が世界中の多くの場所で環境汚染と広範な健康問題を引き起こしている有害金属であり;鉛は重大なそして一生涯の有害な健康影響を子どもたちに及ぼし;安全であるとみなされる鉛曝露のレベルというものは知られていないということに言及している。さらに鉛塗料は小児期の鉛の重大な曝露源であることに言及している。 IPENアジア鉛塗料廃絶プロジェクトのディレクターであるサラ・ブロシェは、塗料からの鉛曝露は子どもの不可逆的な脳ダメージや生涯にわたる知能低下、学習障害、及び学業成績の低下をもたらすことを確認した。家屋用鉛塗料は経年劣化する。塗料からの鉛は屋内ダストとなり、床や窓棚、その他の表面に蓄積し子どもの手に付く。小さな子どもは通常、手を口にもっていくので、ダスト中の鉛を摂取する。 ICCMは、全ての国で化学物質の適切な管理を目指したプログラムを開発し監督するために、全ての地域からの政府、国際機関、市民社会組織の代表、及び公共部門が参加する3年毎に開催される会議である。 IPEN は、全ての人々のための有害物質のない未来の実現を使命とし、人の健康と環境を守るために安全な化学物質政策と慣行を確立し実施するために活動する主導的な世界組織である。IPEN は、メンバー組織が活動する能力を構築し、お互いの活動から学び、優先順位を設定し、新たな政策を達成するために国際的なレベルで活動することを支援する。 ドラフト決議案 Draft resolution on lead in paint: submission by the contact group on emerging policy issues |