ECHA プレスリリース 2010年3月8日
8種類の潜在的高懸念物質(SVHC)に関する
新たなパブリック・コンサルテーション


情報源:ECHA Press Release, Helsinki, 8 March 2010
New Public Consultation on Eight Potential Substances of Very High Concern
http://echa.europa.eu/doc/press/pr_10_03_svhc_consultation_20100308.pdf

訳:安間 武 /化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年3月21日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ECHA/100308_ECHA_Press_8_New_SVHCs.html


訳注:既に29物質(2009年12月7日ECHA プレスリリースで15物質、2010年1月13日ECHA プレスリリースで14物質)が高懸念物質(SVHC)候補リストに加えられているので、今回の8物質が加えられれば、37物質となる。

 欧州化学物質庁は、本日(2010年3月8日)、高懸念物質(SVHC)及び認可のための候補として8種類の化学物質を特定する提案を発表した。詳細な提案内容は、このプレスリリースの末尾に示すリンクからECHAウェブサイトにアクセスすることで入手できる。関心ある団体は2010年4月22日までにこの8種の提案に関してコメントするよう要請されている。

 EU加盟国であるデンマーク、フランス、ドイツが8種の化学物質を高懸念物質(SVHC)として特定するよう提唱した。誰でもこれらの8物質の提案に関して45日以内にコメントすることが出来る。コメントは主に、その化学物質が高懸念化学物質(SVHC)であるとする有害特性に関して焦点をあてるべきである。

 さらに、関心ある団体は、用途、暴露、より安全な代替物質叉は技術の利用可能性に関するコメントと、更なる情報を提供することが出来る。これらの側面は、その後のプロセスの段階(すなわち、認可のための物質選定)において主に検討されるが、そのときには新たなパブリック・コンサルテーションが行われるであろう。

 加盟国委員会は、ECHAがこれらの物質を候補リストに含める前に、高懸念物質(SVHC)として特定することに関し合意するために、これらのコメントをレビューするであろう。それにより認可物質が選択される。認可リストに掲載された物質は、ある移行期間を経た後は、特定の認可が与えられたときにのみ、使用することが出来る。

 既に29物質が候補リスト上にある。そのリストに含まれるということは、これらの物質を含む調剤叉は成形品の供給者に対する新たな情報要求を意味する。

 これら8種類の物質は全て、潜在的にヒト健康に及ぼす深刻な影響のために提案されている。これらは、発がん性、変異原性、及び/叉は生殖毒性を有する。物質名、高懸念物質(SVHC)としての提案理由、潜在的な用途は添付の表に示されている。

高懸念物質(SVHC)として提案された物質名、提案理由、潜在的用途
(EU加盟国によって提出されたAnnex XV 書類一式の情報による)


European Chemicals Agency Annankatu 18, P.O. Box 400, FI-00121 Helsinki, Finland
Tel.: +358 9 6861 80 | Fax +358 9 6861 8210 |
http://echa.europa.eu | press@echa.europa.eu


訳注:ECHA 高懸念物質 関連情報


化学物質問題市民研究会
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