ケムセック(ChemSec)2012年1月24日
欧州委員会
REACHの欧州産業への影響を評価


情報源:ChemSec News, 24 January 2012
European Commission evaluates how REACH affects European industry
http://www.chemsec.org/news/news-2012/
868-european-commission-evaluates-how-reach-affects-european-industry


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年2月2日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/
chemsec_120124_how_REACH_affects_European_industry.html


 REACHは欧州産業の市場シェア喪失を示唆しておらず、むしろ、サプライチェーンとバリューチェーンの中でのコミュニケーションと協力が増大している。これが欧州産業とその競争力に関する欧州委員会のREACH評価における最初の所見である。

 3分の1の会社が、REACHのために彼等の製造又は品揃えを変えたと述べている。彼等は登録コストに対応して、又は高懸念物質候補リスト上の化学物質を避けるためのビジネス戦略の一部として、そのようにしたが、そこでは SIN リストの役割が強調されている。

 ほとんどの会社にとって、REACH登録のコスト負担は年間総売り上げ高の0.5%以下であるが、中小の企業にとってはもっと大きな割合である。ほとんどの会社は、これらの増大分を価格に転嫁するのではなく、彼等の利益マージンの中でやりくりしている。2社に1社はREACH対応部署を創設している。

 これら及びその他の所見は、欧州委員会のために評価を行なったイギリスのコンサルタント会社 CSESによって昨年の12月に発表された。さらなる情報は欧州委員会のウェブサイト、特に CSES のMr. Tsamis によるプレゼンテーションで見ることができる。

European Commission website
Workshop on Competitiveness, Innovation and REACH, 6 December 2011, Brussels

The agenda [742 KB]

Presentation slides


化学物質問題市民研究会
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