ケムセック(ChemSec) 2009年12月21日
EU加盟国の高懸念物質候補リスト
SINリストのサイズに近づく


情報源:ChemSec News, 21 December 2009
Member States' list of candidates going SIN-size
http://www.chemsec.org/news/474-member-states-list-of-candidates-going-sin-size

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年12月22日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/chemsec_091221_Member_States_list.html

 EU加盟6か国は、2009年3月のCARACAL(Competent Authorities for REACH and Classification and Labelling/REACHと分類表示当局)会合で、各加盟国が高懸念物質(SVHCs)候補リストに含めるのに最も妥当な物質を選択することを容易にするするために、事前スキャンニング手法と可能性ある物質を提案するという目的で、非公式な作業部会を立ち上げた。

 オランダ、ドイツ、オーストリア、フランス、スウェーデン、デンマークからなる加盟国グループは、SINリスト(訳注1)の90%にあたる478物質のリストに現在同意している。SINリストは非常に広範にCLP規制(訳注2)の物質と同じ分類を採用している。CARACAL作業部会では、これら物質分類は整理されて項目数は著しく増大した。さらに、CAS# や EC# を持たない(明確な特定は不可能)物質やREACHから除外されている農薬はSINリストから除外された。

 ”明らかにSINリストとSINリスト手法によって触発されたこのSVHC 物質のリストは、SINリストの真の影響力を示すものである”とケムセックのディレクター、アニーソフィー・アンダーソンは述べている。SINリストを支えているケムセックと他の組織は、加盟国がついに候補リストにもっと多くの物質を含めるという課題を提起し始めたということは非常に喜ばしいことである”。

 ”我々は加盟国がまた、内分泌かく乱物質のような同等の懸念ある物質を加えることに着手することを待っている”とケムセックのプロジェクト・コーディネータ、ジェーカー・ライトハルトは結論付けた。


訳注1
ケムセック(ChemSec) REACH SIN List 日本語リスト

訳注2
分類・表示・包装(CLP)
 物質と混合物の分類、表示、包装に関するEUの新しい規制が、CLP 規則 (EC) No 1272/2008 です。この規則は2009年1月20日に施行となりました(日本化学工業協会ウェブページ)



化学物質問題市民研究会
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