IPEN 2019年4月28日
中東及びアジア 12か国の PFAS 状況報告は
ストックホルム条約への PFAS の
リスティングを支持する


情報源:IPEN 28 April 2019
PFAS Situation Reports in Twelve Middle Eastern and Asian Countries
Support Stockholm Convention Listing
https://ipen.org/news/pfas-situation-reports- twelve-middle-eastern-and-asian-countries

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2019年5月7日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/POPs/IPEN/190428_IPEN_
PFAS_Situation_Reports_in_Twelve_Middle_Eastern_and_Asian_Countries.html

 パー及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、アメリカ、欧州連合、及びオーストラリアで、ひとつにはその毒性、極端な残留性、及び報告されている水汚染のために、世間及びメディアの高い注目を浴びている。しかし、世界の他の場所における PFAS についての情報は非常に不十分であり、利用可能な情報にアクセスすることは困難である。

 過去数か月にわたり、中東とアジアの12か国の IPEN 参加団体は、可能性ある PFAS の使用と汚染源、科学的研究、及び政府の行動を詳しく調べるために調査を実施した。調査を実施した国は、バングラディシュ、エジプト、インド、インドネシア、日本(訳注1)、ヨルダン、レバノン、マレーシア、ネパール、スリランカ、タイ、及びベトナムである。(各国の報告書(英文))。全体のとりまとめ(訳注2)。

 これらの状況報告は、IPEN の有害物質のない持続可能な開発目標キャンペーン(Toxics-Free SDGs Campaign)の一部である。クラスとして PFAS を管理し廃止するための行動は、それらの物質の健康と水汚染を含む生態系への影響のために、いくつかの重要な持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献している。これらの目標は、 SDGs 3, 6, 9, 12, 14, 15, 及び 16 を含む。

 調査の結果は下記を含む。
  • PFAS は、調査された全ての国で ほとんど規制されていない。
  • PFAS は、大人と子どもを汚染している。
  • PFAS による水汚染は広範囲にわたっている。
  • 海洋及び陸上生物は PFAS で汚染されている。
  • PFAS を含む泡消火剤と消火器が使用されている。
  • 消費者製品は PFAS で汚染されている。
  • PFAS 化合物はダスト及び粒子大気汚染をさらに汚染する。
  • 日本の米軍基地は PFAS 汚染を引き起こしている。
  • 日本は主要な PFAS 製造国である。

訳注1:日本の報告書
Japan PFAS Situation Report, Japan Endocrine Disruption Prevention Action, April 2019
(日本の PFAS 状況報告書、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 2019年4月)

訳注2:IPEN による全体とりまとめ報告書
IPEN April 2019, PFAS Pollution across the Middle East and Asia

IPEN による関連報告書
IPEN April-May 2019The Global PFAS Problem: Fluorine-Free Alternatives as Solutions



化学物質問題市民研究会
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