IPEN 2020年12月14日
IPEN と内分泌学会
プラスチック中の EDCs に関する
新たな報告書を発表


情報源:IPEN December 14,2020
IPEN and Endocrine Society Release New Report on EDCs in Plastics
https://ipen.org/news/ipen-and-endocrine-society
-release-new-report-edcs-plastics


訳:安間 武(化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2021年1月31日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/IPEN/201214_
IPEN_and_Endocrine_Society_Release_New_Report_on_EDCs_in_Plastics.html


 山ほどある使い捨てプラスチックや未リサイクルのプラスチックが、しばしば有害な添加物を含んでいるということは、それほど広く報告されていない。プラスチックにより柔軟性又は耐久性を持たせ、より耐火性又は抗菌性を持たせ、より耐紫外線性又は単によりカラフルにすることを目的として、これらの添加剤の多くは、液体、食品、および環境に浸出することによって、人間及び動物のホルモン系を乱すことが示されている。新しい報告書「プラスチック、EDC、健康:内分泌かく乱化学物質とプラスチックに関する公益団体と政策立案者のためのガイド PLASTICS, EDCs & HEALTH A GUIDE FOR PUBLIC INTERESTORGANIZATIONS AND POLICY-MAKERS ON ENDOCRINE DISRUPTING CHEMICALS & PLASTICS (Full report PDF 92 pages) 及び Plastics Pose a Threat to Human Health For Immediate Release December 15, 2020 」では、内分泌学会と IPEN が化学物質、それらが何であり、どこで発生するか、それらの影響、及び生物、私たち全員がさらされている害の憂慮すべき絵を描いている。

 現代の生活では、内分泌かく乱化学物質(EDCs)を避けることは、ほぼ不可能である。 一世紀も経たないうちに、プラスチックはほぼすべての製品とサプライチェーンに浸透し、廃棄又は分解されたプラスチックは、それらが含む添加物とともに最も高い山や海の最も遠い地域に到達した。プラスチックが含有する EDCs は、包装、建設、床材、食品の製造と包装、調理器具、介護用品、子もたちのおもちゃ、レジャー用品、家具、家電製品、繊維、自動車、化粧品などに広く使用されている。プラスチックから浸出して健康を脅かす既知の EDCsには、ビスフェノール A 及び関連化学物質、難燃剤、フタル酸エステル類、パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質(PFAS)、ダイオキシン類、UV 安定剤、鉛やカドミウムなどの有毒金属が含まれる。

「私たちが自宅や職場で毎日使用しているプラスチックの多くは、我々を内分泌かく乱化学物質の有害なカクテルにさらしている」と、報告書の筆頭著者であるイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のジョディ・フローズ博士は述べている。”これらの脅威から人間の健康と環境を保護するために、世界レベルで決定的な行動が必要である”。

 この報告書はいくつかの言語で利用可能であり、最も問題のあるグループの影響を要約した簡単な「プラスチックの7つの有害な化学物質タイプ」が付属している。詳細については、プラスチックが人間の健康に脅威を与えるページ(Plastics Pose a Threat to Human Health)をご覧ください。

 関連アイテム:プラスチックは人間の健康に脅威を与える(Plastics Pose a Threat to Human Health



化学物質問題市民研究会
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