IMOWatch 2010年4月1日
解体中の船舶で大火災 6人が死亡
アラン海岸に油が流出


情報源:IMOWatch 01/04/2010
Massive Fire Kills 6, Oil Spill Overwhelms Alang Beach
http://imowatch.blogspot.com/2010/04/massive-fire-kills-6-oil-spill.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年4月10日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/shipbreaking/IMOWATCH_100401_Fire_Kills_6_Alang.html


 インドのバーブナガールのDB Parekh博士病院に収容されされたウタール・プレデシュからの出稼ぎ労働者、ディンダヤル・パスワン(42)、ラム・サシシ・ヤダフ(34)、パップ・クマール・ガウドは死亡した。アラン港湾取締官 CM ラソドは、この火災の正確な原因はまだわからないと述べた。
 他に、一人が船内で黒こげとなり、他の二人はバーブナガールの市民病院で死亡した。負傷者が収容されたこの病院はアランから50Km離れている。アランには、事故による死亡が非常に多く発生しているのに対応できる病院はない。

備考:環境と労働団体は中央政府による調査を要求しているが、それは州政府機関は繰り返される火災による死亡事故に対して信頼できることを何もしないからである。

 【ニューデリー】 アラン海岸における解体中の船舶からの大規模な油漏れの後に、ブディア・パテルの27番区域で午後1時に大火災が発生した。パテルは、シャンタマニ企業の所有者である。現在までのところ6人が死亡したと伝えられている。火災は船全体に及んだ。現在調査されているが、いくつかの原因が推測されている。炎と煙は今でもバーブナガールのソシア村から見える。少なくとも100人の労働者らがその船の解体に従事していた。

 アランの消防当局主任P D ビアスは、”それは大火災である。ガスによる溶断作業により火災が発生した”と述べた。消防当局は、正確な原因は火災が鎮火した後にわかるであろうと述べた。

 死亡した6人のうち二人は労働管理者であり、四人は労働者であった。船が炎に包まれたときに、多くの労働者が解体作業に従事していたので、今後、死傷者数は増大することが予測される。消火作業が続行中である。

 火災のあった船は船名をMV Devsiというタンカーである。同船は2010年2月3日に到着し、2月15日に海岸に乗り上げた。犠牲者はDB Parekh博士病院に収容された。

 アラン海岸は干満潮に13メートルの潮高差があり、解体うる船舶が直接海岸に乗り上げるのに都合がよい。この区域は、今日使用されている130区域のうちのひとつである。1983年まで、アラン海岸はきれいな海岸であったが、船舶監督局の管理の下に、産業先進国からの有害廃棄物を積んだ廃船により汚染された。



化学物質問題市民研究会
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