10・30 FTA/EPA連続学習・講演会(第1回)
タイ民衆から見た日本・タイ経済連携協定の問題点
掲載日:2007年10月31日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/Osaka/071030_JTEPA_Osaka.html

下記学習会が開催されました。

【日時】2007年10月30日(木)午後6時半〜9時
【場所】地域・アソシエーション研究所
    大阪府茨木市稲葉町4−5
    よつ葉ビル5階
    TEL:072-630-5607(山口)
【交通】阪急電車「梅田」駅茶屋町口徒歩5分
    地下鉄御堂筋線「梅田」駅北口徒歩5分
    JR「大阪」駅徒歩10分
【プログラム】
  • 「日タイ経済連携協定(JTEPA)“不快な協定”現状をもっと悪くするプロセスである」
    ガニンガ−・キティチャクーン(Kannikar KIJTIWATCHAKUL)さん
    (FTAウォッチ、国境なき医師団〔MSF〕タイ・必須医薬品キャンペナー)
    http://www.ftawatch.org/en/
    http://www.ftawatch.org/index.php
    報告資料(ppt/pdf)

    〔報告者のプロフィール〕
    HIV陽性者が50万人以上いるタイで、多国籍製薬資本による知的所有権を武器にした圧力と闘いながら、強制実施権(特許権者の許可を得ずに途上国でもジェネリック薬を国内生産、もしくは他国からジェネリック薬の輸入ができることを認めた権利)を通じてエイズ治療薬の供給に取り組むタイの国境なき医師団(MSF)のアクセスキャンペーンオフィサーでありジャーナリスト。世界貿易機構(WTO)の「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定」(TRIPS協定)や2国間協定による特許権の問題点等について研究。

  • 「JTEPAに対する日・タイNGOsの取り組み」紹介
    安間 武(化学物質問題市民研究会)
    http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
    報告資料(ppt/pdf)

【参加者感想】
 いよいよ本日(11月1日)、日タイ経済連携協定(JTEPA)が発効しますが、タイ現地では国鉄労働組合がこれに抗議して全国ストに突入しました。

 ガーさんの報告からは、WTOのTRIPs協定がより強化された形で2国間協定によって先取りされ、バイオパイラシーの脅威が現実化していることや、医療ハブ化によって、日本から年間20万人が治療のためにタイを訪れることが、農村から都市へ、公立病院から民間病院への医師の国内流出を引き起こし、海外からきた金持ちの患者が豪華な高級ホテル並みの病院で治療を受けるために、農村部や都市の貧しい人々が公的医療を受けられなくなっている実態など(海外への医療従事者の大量流出〔85%〕で医療危機に直面しているフィリピンとは逆に、海外から安価な医療サービスを買い漁りに来るために現地の貧しい人々が医療サービスから排除されるという構図)、日本ではほとんど知られていない日タイEPAの問題点が語られ、参加者にとってきわめて有益な学習会となりました。

 軍によるクーデター政権下で困難な闘いを強いられているタイの民衆運動と連帯しながら、こうしたJTEPAの知られざる実態をもっと日本で知らせていかなければと感じさせられた学習会でした。(内富)

【呼びかけ】
アジア農民交流センター
http://afec.hp.infoseek.co.jp/
ATTAC関西グループ
http://www.eonet.ne.jp/~another-kansai/
地域・アソシエーション研究所
http://www.ne.jp/asahi/institute/association/index.htm
関西フィリピン人権情報アクションセンター
http://www.geocities.jp/fujiwara_toshihide/index.html
【協賛】 化学物質問題市民研究会
     http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/

【連絡先】 地域・アソシエーション研究所
      TEL:072-630-5607(山口)
      E-mail:local-associa@group.email.ne.jp

化学物質問題市民研究会
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