BAN/MJJC プレスリリース2007年7月31日
JPEPAのただれを論争
日本の外務大臣 抗議のカード受け取り拒否

情報源:July 31, 2007
Basel Action Network(BAN) / Magkaisa Junk JPEPA Coalition(MJJC)
Joint Press Release
Row Over JPEPA Festers:
"Protest Postcard" for Japanese Foreign Minister Refused
http://www.ban.org/ban_news/2007/070731_row_over_jpepa_festers.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年7月31日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/JPEA/press_ban_mgkaisa_070731.html


 【2007年7月31日マニラ】日本フィリピン経済連携協定(JPEPA)に反対する様々な分野からなる50以上の市民社会の団体からなる”JPEPAの発効を阻止する連合(MJJC)”の代表らは、第14回ASEAN地域フォーラムに参加するために昨晩マニラに到着した日本の外務大臣、麻生太郎に宛てた”抗議のカード”を日本大使館に渡そうとした。日本大使館員はフィリピン人の警備員に抗議のカードの受け取りを拒否するよう命じ、警備員はその行動について断じて説明しないよう指示した。”

 ”抗議のカード”は、アジアの子どもの鋭い視線と”アジアは日本の廃棄物植民地ではない! 有害廃棄物貿易を止めろ!”という叫び−批准のためにフィリピン上院に提出されているJPEPAへの厳しい拒絶−を描いている。

 "我々は有害廃棄物に反対であり、またJPEPAと日本政府によるフィリピン人の二級待遇に反対する”とヘルスケア・ウイズアウト・ハーム(東南アジア)の代表メルチ・フェラーは述べた。”もし日本が我々の懸念を見てみぬ振りをすることができるなら、フィリピン人が日本で不公平に扱われている時に何をすることができるのか?フィリピンの看護師と介護士はこのことを知っており、そのことが彼らが同じくJPEPAに反対する理由である。”

 フェラー女史は、最近の声明でリー・パクイズ博士によって詳しく述べられたように、JPEPAに反対するフィリピン看護協会(PNA)によってとられた見解に言及している。フィリピン看護協会(PNA)は、フィリピン人看護師が日本の厚労省と日本看護協会によって作られているJPEPAの下での条件が、フィリピンの看護師は日本語で書かれた国家資格試験に合格するまで訓練者又は看護助手として働くよう要求するので、日本で”二級職業人”になることを懸念している。

 フィリピン看護協会(PNA)はまた、JPEPAの下で日本におけるフィリピン看護師の立場の不安定さと、日本人看護師の敵意とあくどい日本の接客業界に対する脆弱性を懸念している。

 ”JPEPAは日本とフィリピンの間の不公平な関係のしるしである”と進歩的労働者のための連合事務局長ジョスア・マタは述べた。“フィリピンがJPEPAの下で行った妥協のいくつかを見れば、あなたは驚くことであろう。JPEPAは日本を引き上げ、フィリピンを押し下げる。”

 MJJCはJPEPAの下における次の事実を指摘している。
  • フィリピンの日本への輸出トップであるバナナは関税ゼロになるのに10年年かかる。
  • フィリピンのもうひとつの輸出トップであるパイナップルの輸出割当の引き上げを日本は拒否している。
  • 一般的に地方の漁民によって漁獲されるイワシ、サバ、アンチョビー、及び海藻のフィリピンの輸出への市場アクセスを日本は拒否している。
  • 日本は見苦しくも関税削減対象から238関税分類品目(タリフライン)を外したが、フィリピンが外したのはわずかに6品目だけである。
    (Japan's ungainly exemption of 238 tariff lines, while the Philippines only has 6.)
”JPEPAの下での日本の有害廃棄物の投棄は、道理にかなったフィリピン人の懸念である”とバーゼル・アクション・ネットワークの弁護士リチャード・グティエレスは述べた。"我々は、我々の海岸で日本の有害廃棄物を見つけた1999年に最初の経験をしている。もしそれを我々が許すなら、フィリピン人は二級として扱われるであろう。我々はフィリピン上院がフィリピン人の尊厳のために戦い、有害物質条項をもったJPEPAを拒絶するよう強く要求する。”

更なる情報: http://junkjpepa.blogspot.com/ Contact:
  • Merci Ferrer, HealthCare Without Harm in Manila, Tel. No. +63 920 905 6113, e-mail: merci@hcwh.org.
  • Josua Mata, Alliance for Progressive Labor in Manila, Tel. No. +63 917 794 2431, e-mail: josua@apl.org.ph
  • Richard Gutierrez, Basel Action Network, Asia Pacific in Manila at: Tel: +63 917 5067724 e-mail:


化学物質問題市民研究会
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