GAIA 2013年11月
廃棄物焼却に反対し、 ゼロ廃棄物を求める世界決議に署名を! 情報源:Global Alliance for Incinerator Alternatives (GAIA), November, 2013 Sign the Global Resolution against Waste Burning and for Zero Waste http://org2.salsalabs.com/o/1843/p/salsa/web/common/public/signup?signup_page_KEY=8281 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2013年11月7日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/GAIA/131107_no-waste_burning_and_zero_waste.html 廃棄物は燃料ではない。我々の将来を燃やすな!
廃棄物焼却に反対しゼロ廃棄物を求める”我々の将来を燃やすな!行動世界デー(2013年11月8日)の”一環として、下記の決議に署名してください。
焼却、セメント、及びプラスチック産業は、在来の化石燃料の”クリーン”で”再生可能”な代替として、いわゆる”廃棄物からエネルギーへ(waste-to-energy)”焼却を促進しているが、これは全く真実ではない。単に廃棄物を焼却するだけのプロセスである焼却は、他のどのような化石燃料より汚く、エネルギーと限られた資源の浪費である。 廃棄物の焼却は、最も二酸化炭素排出に問題のあるエネルギー源のひとつである。それは、石炭及び石油燃焼の火力発電所の電力単位当たりの二酸化炭素(CO2)排出を2倍にする[1]。さらに、多くの国では、高い割合で含まれる有機廃棄物の焼却を管理するために補助的化石燃料を加える必要があり、このことは廃棄物焼却を推進する理由としてのどの様なエネルギー効率の主張をも覆すものである。最終的には、焼却炉は莫大なコストがかかるにもかかわらず、取るに足りないエネルギーしか生成しない。 焼却される廃棄物の量は、物質経済と製品のライフサイクルを通じて生成される廃棄物と略奪の巨大な氷山の一角である。リサイクル可能な又は再利用可能な資源を焼却するということは、地球から取り出され、工場で処理・加工され、世界中で出荷され、そして焼却炉や埋立地に廃棄される”資源の気候変動サイクル”を加速することである。米EPAによるある分析は、食品と商品の供給は米国の温室効果ガス排出の42%を占めていることを示している[2]。従って資源の効率とゼロ廃棄物戦略は、気候変動との戦いに重要な役割を果たすことになる。 気候変動を強く推進することに加えて、最も技術的に進んだ焼却炉でさえ、我々の地域の大気、土壌、そして水を汚染する数千の汚染物質を排出する。ダイオキシンや水銀のような汚染物質は、食物供給系に入り込み、食物連鎖中に蓄積する。 廃棄物を焼却するのではなくて、世界中の都市が実現可能で持続可能なゼロ廃棄物の目標に向かって取り組んでいる[3] 。削減(Reducin)、回収(recycling)、たい肥化(composting)は、生計を生み出し、お金を節約し、環境と公衆の健康を守る。これらの取り組みは、危険でリサイクルが難しい製品について、クリーン製造、製造者責任、廃棄物最小プログラムを取り込んで推進する。これらの実践的でボトムアップの戦略はまた、気候変動と汚染の削減、エネルギーと天然資源の保全のための非中央主権的な地方の解決を提供する。 [1] Hoog, D., A Changing Climate for Energy from Waste?, 2006. [2] US EPA, Opportunities to Reduce Greenhouse Gas Emissions through Materials and Land Management Practices, 2009. [3] Paul Connett, The Zero Waste Solution, 2013; GAIA, On the Road to Zero Waste, 2012. 汚いエネルギーに反対する世界活動月間に、我々は次の決議をする。
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