『文学賞メッタ斬り！』発売記念アンケート企画
●出版業界人に聞く！ 文学賞ってどうよ？●
Q3.
個人的に興味をもってる文学賞は何ですか？
あればその理由も教えてください。
・三島賞。時折、スパイシーな方が受賞されるから。（斎藤てつや／フリー編集／30代♂）
・芥川賞、直木賞。そうか、これが今一番注目され且つ実力があると思われてる、真っ当な「文学」か！と認識するのに役立つ。日頃マメに文芸誌を読んでいない輩としては指針として便利ではあるのです。（Ｃ・Ｔ／編集／30代♀）
・なんとなく本がほしいなーと思ってるときに帯に「直木賞受賞！」と書いてあった文庫を購入。「直木賞受賞！」だから面白いんだろうと思ったら、激しくつまらなくて、ガックリした思い出がある。（熊谷由佳／デザイナー／30代♀）
・強いて言えば岸田戯曲賞。文学ではないか？（中村／編集／40代♂）
・一応、芥川賞、直木賞。有名だから。ほかの賞も発表（結果）が新聞や雑誌に出ていたりするのを「へぇ〜」と思って心に留めます。「今年は誰がとるのかなぁ〜」とかは思ったことありません。（石黒由紀子／ライター／30代♀）
・受賞の有無を気にして読んだことは無いのでどれが賞を取ったものかは覚えてません。スミマセン。（横尾憲一／会社員／30代♂）
・山本周五郎賞＝しぶい作品が多い印象で。文藝賞＝選者も面白いので。（田中朋子／編集／30代♀）
・野間文芸新人賞＝受賞作に、好きな作品が選ばれることが多いから。文藝賞＝新人作家を発掘する賞として、信頼をおいているから。芥川賞＝野次馬根性から、やっぱり気になる。（矢部智子／フリーライター／30代♀）
・江戸川乱歩賞＝受賞した作品が映像化されるから。（ハヤミ／らくがきや／？代♀）
・芥川賞、直木賞。誰が受賞するかが、トピックスとして興味があるのだと思います。たぶんオスカー賞を誰がとるか同じくらいの興味なのかもしれません。（Haru／ライター／40代♀）
・取材などでフォローしなければいけないため。「このミス」の1位は、今、人がなにを面白いと思っているのかはかる尺度にはなってるかも。（ピョン吉／雑誌編集／30代♀）
・どちらかというと、受賞作には背を向けてしまう。なぜでしょう？ 平積みされた本には食指が動かず……。（Ａ・Ｕ／雑誌編集／40代♀）
・芥川賞、直木賞は気になりますが、一般常識として気にしておく…という程度で本当に興味があるとはいえないかもです。（とら／編集／30代♀）
・直木賞。その時代のスタイルが適度に反映されていると思うので。しかしミステリー好きなので、「このミス」ランキングの方が、文学賞受賞うんぬんより参考になります。と言うか参考にしてます。（kisarazu cats／雑誌編集／30代♀）
・エドガー賞＝最近話題だから。ニューベリー賞＝よく帯で見る、おいしそう。その他、川端康成文学賞、山本周五郎賞、星雲賞、読売文学賞、ブッカー賞、ノーベル賞とかとか仕事柄、店頭に本を並べる口実がほしいというのが賞に興味を持っている理由です。（オオウラウタコ／書店員／20代♀）
・芥川賞。なんか、文学賞の権威みたいだから。で、今、どういう人が、文学ってことを考えて書いているのかなーと思って。ま、文学賞なら、なんでもいいんですけどね。賞もらったら、何がどう具体的に変わるのかなぁ。（中尾慧里／美容ライター／30代♀）
・公募でないものは、芥川、直木、三島賞ほか、誰が取ったのかな――くらいの関心はありますが、必ずしも受賞作を手に取るとはいえない感じ。「新人賞」チェックでは、 たいがい買う＝日本ホラー小説大賞、電撃小説大賞、ファンタジー小説大賞。たまに買う＝メフィスト賞、ホラーサスペンス大賞、スニーカー大賞、鮎川哲也賞。ほとんど関心がない＝乱歩賞（スズキトモユ／出版流通管理／30代♂）
・山田詠美が選考委員にいた頃の文學界新人賞。選考委員が不思議な調和をもっていて、選評が面白かった。しかも、松野大介（最終候補）、吉田修一、長嶋有など好きな作家を輩出している。（枡野浩一／歌人／30代♂）
・芥川賞＝とりあえず受賞者がイイ男かどうか？ 気になるんで。ヒューゴー賞、ネビュラ賞＝ＳＦってやっぱり海外作家のほうが偉そうだし賞まで取ったって言われると「はははっ〜」ってひれ伏したくなるし。（Ｆ・Ｔ／出版／40代♀）
・強いて言えばやはり直木賞、芥川賞。それ以外賞の性格がいまひとつつかめていないから。作品より、審査員がどんな評価を下すかに興味あったりして。（蔡俊行／ホルモン店オーナー／40代♂）
・本当をいうと、ゴルゴ１３の原作賞にしか興味はない。いつかは書いてみたいものだ。ホラー大賞は賞金が高くて、魅力的。読んでも面白いものが多い気がする。（わし／出版／40代♀）
・年齢とともに興味のある文学賞が変わってますね。若い頃はすばる文学賞とか。最近だと、江戸川乱歩賞、メフィスト賞、泉鏡花文学賞。あと、一応芥川・直木賞はチェックします。やっぱり、自分の読むものを捜す指標＆世間的な評価のリサーチという意味で、各賞は参考にします。あくまでも参考ですが。（白丸／広報／30代♀）
・風俗としての芥川・直木賞。一般感覚で今回は女の子なんだーとか 文学的にはさほど興味がありません。とったからということで購読したりもしません。（とある本屋／書店員／40代♀）
・群像新人賞には好きな作品が多いです。『草のかんむり』伊井直行 『風の歌を聴け』村上春樹 『限りなく透明に近いブルー』（米光一成／自分でも判らなくなってきた／30代♂）
興味をもってる文学賞も芥川賞、直木賞が多いというのはちょっと意外。もっとミステリ系が多いのかと思ってました。しかし、ノンフィクション、ライトノベル、戯曲、海外の賞などいろんな名前が出ています。さすがみなさん、よく知ってますね。