お題<本年度・プロ野球順位予想2>

この項ではパ・リーグの順位を予想します。

1位:福岡ダイエー 2位:西武 3位:大阪近鉄 4位:千葉ロッテ 5位:日本ハム 6位:オリックス

《福岡ダイエー:投手の新戦力台頭、打線大爆発で3年ぶりのリーグ制覇》

投手陣:リーグ18年ぶりの20勝を達成した斉藤を中心とした若い先発スタッフ。新人王確実の和田が14勝。杉内も10勝。

新垣も怪我するまでは文句なしの内容。またナイトはトータルでは合格点とは言い難いが、けが人が出、谷間が多くなった

終盤は中4日で好投し株を上げた。寺原も順調に成長。去年までの中心だった星野,田之上らの不在を感じさせなかった。

反対にブルペンはスクルメタが肩の故障で離脱してからは苦戦。岡本⇒篠原と言う勝ちパターンで乗り切ったが、先発陣の

充実ぶりとは反対に役者不足の感は否めなかった。

野手陣:小久保不在とは思えぬ破壊力。井口、松中、城島、バルデスの100打点カルテットに上位の村松、川崎、下位の柴原

とチャンスメーカーも絶好調で隙が見当たらなかった。途中加入のズレータもあたりで恐怖の7番に。守備も川崎、鳥越を中

心とした内野陣に柴原、村松ら好守を誇る外野陣とも安定していた。

《西武:脇役不在で連破ならず》

投手陣:最優秀防御率のエース松坂と初の2桁勝利をあげた後藤以外の先発陣は去年を下回った。西口がスランプ、石井が

肩の故障で離脱。許、張の両台湾助っ人も調子があがらず、伊原監督の頭を悩ませた。先発、中継ぎを掛け持ちした三井、

帆足の両左腕がいなかったら、間違いなく崩壊していただろう。豪腕セットアッパー森、リーグ新記録となる38Sをあげた豊田

を擁する救援陣は反対に安定していた。

野手陣:1番松井、3番和田が2年連続3割30HR、主砲カブレラは50HRと破壊力は去年と変わっていなかったが、脇役の貢献

度は大きく下回った。下位の大砲・マクレーンは30本塁打ならず、宮地・犬伏らも低調。2番小関も一時2軍落ちするなど、全

体のバランスは悪かった。もっとも右の後藤、左の大島と次世代の大砲コンビの台頭もあり、来年に期待を持たせた。伊東

が引退し、野田・細川が務める捕手だがまだ経験不足だ。が、来期の鍵を握る存在である。

《大阪近鉄:オフの混乱で最後まで本調子にならず》

投手陣:先発陣は15勝の岩隈、12勝のパウエルと大黒柱の2人は期待に応えたが、その後が弱かった。伊原・来期オリックス

監督が絶賛した新助っ人バーンは途中抑えに起用されるなどして8勝どまり。途中加入のロドリゲス、門倉、加藤も一時的な

活躍に止まり、前川も期待を裏切った。リリーフ陣も大塚の退団騒動で安定せず。新助っ人マレットは1月ももたず、中抑えの

岡本も今ひとつで吉田豊、高村と日替わり定食という厳しい事態で戦わざるを得なかった。

野手陣:FA残留の中村がひざの故障で低調だったがイテマエ打線は健在。磯部が少し復活したこともあるが、星野、阿部と

いった脇役の活躍があったのも大きい。阿部が遊撃に定着したことでセンターラインが固まり、チームのパワーバランスが

よくなった。主砲ローズも51HRと爆発。大村もよみがえり、例年と比べていやらしさのある打線だった。

《千葉ロッテ:終盤猛反撃で5割まであと一歩》

投手陣:エース黒木が今年も不在、小野、加藤が夏場に離脱。にもかかわらず先発陣は強かった。清水直、ミンチーの2本

柱が文句なしの活躍。中継ぎから転向した小林宏、3年目のサブマリン渡辺俊が首脳陣、ファンの予想を超える働きぶり。

リリーフも去年とほぼ一緒のスタッフで守護神・小林雅で試合終了の勝ちパターンは変わらなかった。

野手陣:開幕時に予定していたオーダーがことごとく崩壊。サブロー,波留の核弾頭コンビがファームに落ち、チームは混乱

した。とはいえ、福浦が調子を取り戻し、堀がまさかの復活。更には5月入団のフェルナンデスが3割30HR100打点を記録。

清水から正捕手を奪った里崎も強打をアピール、と来期に明るい未来を見せつけまくった後半戦の戦いだった。最後にテスト

入団から這い上がり、3番を射止めた井上純の活躍も見事だった。

《日本ハム:実験に費やした1年、収穫あり》

投手陣:先発陣は16勝のミラバルと金村は万全だったが、昨年の新人王・正田は15敗と伸び悩んだ。3年目の左腕吉崎の

台頭もあったが、全体的には迫力に欠けた。反対にブルペンは昨年以上の出来。前半は伊達、後半は建山が抑えを務め、

左の高橋憲、右の芝草らも安定していて、名前以上に信頼感はあった。

野手陣:3番三塁小笠原以外は基本的に毎試合変わっていた。これはヒルマン監督が「全選手の適正を見極めたい」という

意向があったからこそ。その成果はいくつか現れた。移籍1年目の坪井が5番→2番と昇格。怪我が多かったエチェバリアも

30HR以上を放ち4番に。一塁には3年目の大砲・木元が登場。外野は坪井以外にも井出、石本に森本が起用され、まずまず

の結果を残した。捕手も高橋信が打棒爆発で奪取。他にも島田、西浦ら長打力のある面子を使い分け、8月までは5割手前

まで善戦していた。2年目の助っ人クローマーは期待を裏切り解雇。新助っ人が1番候補になるかも。

《オリックス:去年と全く逆でドン底に》

投手陣:とにかく「ひどい」の一言。広いHOMEを有していながら、防御率が5.95と球史過去最悪。全ての始まりはヤーナル(昨

年度防御率9位の左腕)の解雇から。その後、守護神大久保、豪腕セットアッパー山口が開幕前にシーズン絶望。何一ついい

材料の見つからないまま始まり、具、金田が過去最悪の出来。更にはマック、吉井の逆輸入コンビも機能せず、途中加入の

フィリップスもカンフル剤とならず、更には小倉、川越らも連敗モードに突入し、先発陣は崩壊。リリーフも人材不足。抑えの

萩原がリードを守れず、新人加藤に変更。が、今度は出番が来なくなり(前半戦で大量リードされてる)先発をしたりとめちゃく

ちゃな起用をされた。終盤は先発から転向した小倉がなんとか役目を務めた。暗いばかりの投手陣だが2年目の本柳だけが

数少ない希望の光だった。

野手陣:昨年と正反対で打率はリーグ2位。新助っ人ブラウン(28HR89打点19盗塁)、オティーズ(33HR)が大当たりで移籍2年

目の塩谷がブレイクし球宴にも初出場。山崎も恐怖の6番として復活の兆しをみせ、3番谷も自己最多の92打点。ただ得点が

リーグ5位が示すように、つなぎ役に人材を欠いた。葛城、後藤、平野ら生きのいい若手もおり、来期は打線の組み替えがう

まくいけば、ブルーサンダー打線復活は目の前であろう。

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