2012東京発動機運転会


東京発動機運転会 平成24年6月17日(日)
 昨年に引き続き今年も東京発動機運転会が開催されました。
 場所も同じ三鷹市にある旧東京多摩青果の跡地で通称”大屋根広場”です。
 文字通り屋根があるために雨でも開催でき、周りに広い駐車場があるので非常にいい場所です。
 私の自宅(横浜市都筑区)からは、車で約1時間の距離なので発動機持参で参加したかったのですが
 ここに参加されている皆さんは超マニアの方ばかりで、大型の発動機や珍しい明治、大正時代の旧式発動機ばかりで、
 恥かしくてとても出展できません!!


入口から見た風景 東八道路側から
 広すぎて広角でないと全体が収まりません。


早速、入口付近に古い車 ダイハツオート三輪 年代は?

中程にも古い車 バーハンドルに腕木式方向指示器 これもダイハツオート三輪

初期のダイハツDK型ミゼット 昭和32年頃 有名なマツダオート三輪
 
 【 ここから石油発動機編 】
 今年は、大小合わせて100台以上の出展がありました。

ヤンマー HF5 昭和20年 23馬力/400rpm でか〜い!! 後部の小型エンジンはセルモーター代り(始動用) これもヤンマーH16 16馬力/550rpm
 
これもヤンマーディーゼルH20 昭和23年 20馬力/500rpm 発動機で精米中 発動機で精米中 その2

モナーク 1918年 アメリカ製1.5馬力 ヒット&ミス 1911年 アメリカ製8馬力 アルファー 1925年 アメリカ製2.5馬力

ウィッテ 大正時代 アメリカ製12馬力 重量1ton 同ウィッテ 側面 これも輸入品みたいだがメーカー不明

四国カルイ 昭和17年 10馬力/550rpm ストーバー 1922年 アメリカ製 2馬力/550rpm ヤンマー 大正後期 2.5馬力/550rpm

サトー式炭火焼玉エンジン 昭和8年頃 点火プラグは無くて、ディーゼルに近い 一番上の筒の中に炭火を入れる
 初めて焼玉エンジンの実物を見ました、このエンジンは始動用のガソリンが不要で軽油(灯油)を気化するのに、炭火を
 焚いてヘット部を加熱します。その後はディーゼルのように自然発火で爆発するエンジンだそうです、珍しい!


これも垂直シリンダー 同じくメーカー不詳 いわゆる箱マグ(旧型マグネトー)

かつらエンジンKE4-7型 中日本重工業製(ダイヤマークではない) 昭和25〜27年財閥解体で社名が三菱重工でない頃

ありました!かつらJ1A型 なぜかホッパーにペットボトル? イワタ 昭和初期 2.5馬力/600rpm トバタ陸用発動機 昭和7年 10馬力/500rpm

クボタB型 1925年 2.5馬力/600rpm ヤンマーの小型機 2.5馬力/600rpm ムサシ

キング これも垂直シリンダーみたいだが詳細不明 コバス12馬力 1/4スケール模型

発動機を使った缶つぶし機 シリンダーのようなもので、ペットボトル/缶をつぶす 発動機で車のダイナモを回し発電してご飯を炊いていた


珍しい三菱トラクター 三菱かつらエンジン搭載のトラクター かつらエンジンB10C型 10馬力/1600rpm

アキツ発動機搭載の耕運機 大型ディーゼル ヤンマー船舶用ディーゼルエンジン


 以上、東京発動機運転会の報告でした、石油発動機と言っても工場や林業で使用する大型のものから農業用の
 小型のものまで実に見応えがありました。
 戦後の最盛期には国内に400社位の発動機メーカーがあったそうで、今回非常に多くの発動機が出展されましたが
 まだまだほんの一部だそうです。
 私の所有している発動機(三菱かつら)などは、ここではオモチャのようですHi。
 会場周辺に漂う排気ガスの匂いは、灯油(軽油)と機械油が混ざって燃焼する独特のもので何回行っても懐かしいです!



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