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〔049〕 むじゃきで幼稚な連中が日本から中国に押し寄せた 
【2003/11/05】

 西安市の西北大学での日本人留学生3人と日本人教師が演じた寸劇に端を発した騒動で、「操」を始めとして相手を激しくののしるときに使う言葉が飛び交い、中国人による日本人への批判が相次いでいる。以下は、インターネット掲示板への書き込みあるいは現地で語られた一部だ。

 * 日本の豚どもが西安でトラブルを起こした
 * 大唐帝国の都・長安の治安を日本人が乱した
 * 民族の怒りの声が夜空にこだました
 * 全人民が西安大学の学生を支持する
 * 中国は愛国者であふれている
 * 西北大学の学生たちよ、君らは素晴らしい、私は感動に打ち震えた
 * 日本人留学生たちの日頃の悪行を暴き出せ
 * 他人の国で遊びほうける日本人留学生を叩きのめせ
 * 日本に媚びることは自らを滅亡させることだ
 * 犬と日本人は中国に入るな
 * 倭人は最悪の民族
 * 倭人を厳罰に処さなけばならない
 * 中国の法律による裁きを受けずに、騒動を起こした日本人が逃げた
 * 日本が力をつけても、我々には何の利益にもならない
 * 今こそ、抗日英雄の墓前に頭を垂れよう
 * 日本と一戦を交えろ

 日本人の中国への留学熱、あるいは金さえ払えば定員を超しても留学生を受け入れる中国側の事情もあり、日本人留学生の数は増加し続けてきた。しかしその結果、中国での日本人留学生の評判は下がる一方だった。

 クスリ、酒、異性関係の乱れ、ギャンブル、けんか、暴力、恐喝、不登校……。中国人が日本人留学生について語るとき、頻繁に耳にする言葉がいくつかある。事実がどうかはともかく、中国人の多くが日本人留学生に対し、これらの言葉に関連する思いを持っている。

 日本の大学に留学し大学院を修了して中国に戻った中国人研究者は、今回の騒動に対して、こう言う。

 「中国からは、すれっからしの連中が日本へ多く行った。日本からは、むじゃきで幼稚な連中が中国に大挙してやってきた。互いに共通するのは、無頓着で無知だということ。行き来は増えても、中日間の本当の姿は互いに伝わっていない。この種の摩擦は起こるべくして起こった」

 国際交流が進めば、互いに通用する常識を理解することが求められる。しかし「中国人はこそ泥。日本で悪いことやって帰る」と発言し、本性をあらわにした知事がいる。

 日本人も中国人も、無知は自分の価値観だけにひたすら忠実であろうとする。度量の狭い民族主義を愛国主義と勘違いし喧伝しようとする。


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