Conte Des Quatre Saisons: Conte D'ete

Tales of the Four Seasons: A Summer's Tale

夏物語


監督・脚本 エリック・ロメール

撮影 ディアーヌ・バラティエ
音楽 フィリップ・エデル / セバスチャン・エルムス
出演 メルビル・プポー / アマンダ・ラングレ

あらすじ

 たわいもないバカンスでの風景。近頃ありがちな意志の弱い好青年。彼が待っているのはヒステリックで自意識の肥大した少女。新たに出会った情熱的な女性に惹かれつつ、そこに包容力のある魅力的な女性(アマンダ・ラングレ)が、、

個人的な感想

 「ダメ男三部作」

 ロメールには珍しい男性を主人公にしたバカンスもの。そしてその男性がしょーもない男である点も、「クレールの膝」と類似している。まあ、しょーもない男という意味では、「モード家の一夜」のトランティニャンが演じた主人公もそうであったのだが、近年になるにつれ加速度的に彼らが「軽く」なっているのはその「時代」を反映しているのか?

 「モード家の一夜」ではパスカルを愛読し日曜日にはちゃんと教会に通う敬虔なカソリックのエンジニアが、「クレールの膝」では自分の結婚直前なのに若い女の子にちょっかいを出す膝フェチの外交官になり、「夏物語」では落とせそうな女性に会うために事前の調整無く海辺にやってきてだらだらと時間をつぶしながらギターで変てこな歌を作ったりしているおにいちゃんになってしまったわけである。やれやれ、、、

 個人的にはあの変な歌、聞いているの辛かったです、、、

 それにしても、アマンダ・ラングレが魅力的な女性に成長していてホッとしました。彼女一人でこの映画を支えています、っていうかもともと彼女のための映画なのですが、、、



Eric Rohmer
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