アッパーエジプト旅行記(1)

ルクソール西岸編 

 3月28日朝、私とあとげんは無事ルクソールへ着きました。ルクソールでまず目にしたのは凄まじい勢いのホテルの呼び込みです。小さい子供から若い兄ちゃんまで口々に話し掛けてきます。私たちは既にホテルを予約していたこともあり呼び込みを一切無視してホテルへ向かったのです。
 着いてみるとアラベスクホテル、なかなか良い感じです。3つ星ということでそんなに高級感はなく、部屋も狭いのですが清潔な感じはします。それに到着してすぐウエルカムドリンクも出てきました。いやあ、暑い中での冷たいカルカデはいいですよ。

 私たちは荷物を部屋に置き早速ルクソール観光に向かうことにしました。今日の目的はルクソール西岸の観光地を廻るということ。貧乏協力隊員らしく自転車を1日借りて行こうということにしました。しかし、夏の時期は自転車で廻るのは止めた方が良いかもしれませんね。3月下旬でもかなり暑く自転車で廻るのは大変だったので、これが夏の時期になるともう耐えられないと思います。それでも、夏にどうしても自転車で廻りたいという人は大量に水を携帯しておくことをお勧めします。更に可能ならばポカリスエットなどの粉末を持っていっておいた方が良いと思います。何せ汗かきますよ、すごく。

 貸し自転車はルクソール東岸には多く存在しています。ちなみに、ルクソールは観光名所がたくさんあるのはルクソール西岸なのですが、ほとんどのホテルや空港や鉄道の駅は東岸にあります。そして、この東岸と西岸に行く手段は船だけなのです。地球の歩き方に西岸にも貸し自転車屋さんはあるが、東岸で手配しておいた方が確実と書いてあったこともあって、私たちはホテルのすぐ隣りにあった貸し自転車で自転車を借りました。ちなみにここで1日の自転車レンタル料が1台7ギネー(約280円)でした。言い値がそんなに高くなかったので料金交渉も他店との比較もしてないのですが、まあ1日7ギネーなら悪くはないなと思ったのです。ただ、この店の子供は質が悪く自転車を借りる間中「ペン!ペン!」とおねだりしてきます。アレキじゃこんなことはないのにな…

 少し話がそれますが、エジプトではよくペンをくれといわれると聞きますし、地球の歩き方にもそのようなことが書いてあると思います。ここで、1つ書いておきたいのですが、それならばエジプトにペンはないのか?というとこれがそうじゃないのです。数も少ないわけではなく、雑貨店や文房具屋さんに行くとペンはたくさん並んでいます。それならばそのペンが使い物にならないほど品質が悪いのかと思われるかもしれません。だから日本製のペンを欲しがるのかと。しかし、それも違います。こっちのペンはそりゃあ日本のそれと比べると多少品質は落ちるかもしれませんが、十分使用に耐えられます。私だって今はエジプト製のペンを使ってます。それに、お金をもう少し出せば日本製のペンだって普通に売っているのです。なのに、何で彼らはあんなにペンを強請ってくるのでしょう?またも私の理解の範囲を超えています。
 私も、例えば旅行先でエジプシャンに親切にしてもらったり、値引きの材料としてならペンをあげることは私も厭いません。しかし、何もお世話になってもないエジプシャンに何故に私はペンを差し出さなければいけないのでしょうか?お金なんて更にあげる気にはなりません。 まあ、っていっても戦後の日本は進駐軍を見ると「Give me chocolate!」とか叫んでいたと聞きますから、それと一緒の感覚なのかもしれませんね。とは、いってもルクソールにいる間中いわれ続けていると正直うんざりしてくるのですけどね…。

 話を戻して、何はともあれ私たちは無事に自転車を借りました。次は西岸まで自転車も一緒に乗せてくれる船(民間の船、非民間は自転車を乗せてくれない)を探さなければいけません。自転車で川沿いを走っていると早速矢のように呼び込みが声をかけてきます。
 何人かと交渉してみるものの値段を聞くと1人自転車込みで片道15ギネー(約600円)とかいってきてお話になりません。西岸と東岸なんてボートでたかだか5分ぐらいですよ。
 しかし、私たちもそんなに時間に余裕があるわけではないので、交渉にもそんなに時間をかけてはいられません。また声を掛けてきた他の兄ちゃんと料金交渉をすると、往復で2人で15ギネー(約600円、1人片道自転車込みで約150円)というところで妥協しました。時間がある方や交渉事が好きな方ならもっと安くなるかもしれません。往復にしたのは、帰りになるとお金を吹っかけられそうな気がしたからです。

 西岸に着いてからまずチケット売り場へ向かいました。ルクソール西岸は各ポイントでチケットを購入するのではなく、あらかじめ1つの売り場でチケットを購入しなければいけません。ですので、チケットをたくさん買ったけど廻れなかったとかいうことがないようにあらかじめどう廻るかを熟考しておく必要があります。
 チケット売り場についてみると結構観光客が並んでいます。それもほとんど外人ばっかり。エジプシャンの観光客の姿はほとんど見ません。チケット売り場で並んでいる間に玄ちゃんとどこを見ようか考えていて結局4つ(全部廻ると12,3の遺跡がある)に絞りました。とりあえず、王家の谷は外せないということでまず1つ。ただし、この王家の谷のチケットだけは現地で買います。そして、他に行くことにしたのがあの「ハトシェプスト葬祭殿」「ラムセウム」「ラムセス3世葬祭殿」にすることに。ネフェルタリの墓も一応聞いてみるがやはりソールドアウト。ここを本当に見たいならやっぱり朝6時にはチケット売り場に来ておかないと駄目みたいです。
 チケット売り場でまずやられたのが学生のチケット売り場と一般用が分けられているのに気付かなかったということ。私たちは学生ではないのですが、こっちの配属先からもらっているIDで今まですべての観光地は学生料金にしてもらっています(本来ならエジプシャン料金にしてもらいたいぐらいですが…)。

 そうそう、またまた少し話が脱線してしまいますが、エジプトの観光地には概して3つの料金体系が存在しています。

  1. まず、一般の観光客料金。当然これば一番高く、ピラミッドを例にすると一般の観光客は20ギネー(約800円)です。
  2. 次に学生料金。これは大体エジプトのどこの観光地でも一般の観光客の半額です。ピラミッドなら10ギネー(約400円)ですね。この値段まではどこの観光地にいっても英語ではっきり記されているのです。
  3. そして、次に書かれているのが問題の料金「エジプト人」料金です。これはどこの観光地に行ってもさりげなくアラビア語で「マスリヨーン(エジプト人)」と書かれています。そして、値段はどこでもほぼ1ギネー(約40円)。そりゃないですよね。
確かに、エジプトより、他の先進諸国の方がお金持ちなのは私も分かります。その観点からいいくと「金持ってる奴は多く払えよ。俺達はそんなにないんだからこれでいいだろ」といいたいのかもしれません。しかし、しかしです。この辺を観光しているエジプシャンってリッチな人ばっかりなのですよ。下手したら私なんかよりも確実に金持ってますよね。いかにも金持ちそうでリッチに車を貸しきって観光地を廻ってるのにエジプシャンというだけで1ギネーですよ。一般客の20分の1ですよ。私たちなんて自転車でひいこら汗かきながら観光地廻ってるのに…。これは納得できませんね。誰かどうにかして下さい。

 すみません。脱線してばっかりですね。話を戻して…
 そして、窓口で玄ちゃんはいつものように「学生2枚」といったのですがIDを見せると「これは学生証じゃないから一般料金!」とおっさんにいわれてしまいました。まあ、ここまではよくある話。これからがこれまで培ったアラビア語を駆使して言いくるめるところなのです。
 しかし、ここの窓口のおっさん。とにかく強情。「ここで働いていても何してても学生以外は一般料金」というところから一歩も引きません。30分でも粘りたかったのですが、後ろには待っている観光客もいるためしょうがなく一般料金でチケットを買うことに。なんか損した気分ですね。
 まあ、私たちも気付かずに一般用の売り場に並んでしまったのが間違いでした。せめて学生用に並んでおくべきでしたね。

私はこの教訓からその後の観光地では一切こっちの職場のIDは使わずJICAから発行されているID(英語で書いてある。JOB欄もあるのだが、前面にJAPAN INTERNATIONAL COOPERATION AGANCYと書かれている)で学生と通すことにしました。何回か「これはインターナショナルな学生証じゃない」といわれたのですがその度に、「ほらここ見てよ! INTERNATIONALって書いてあるでしょ」といって丸め込みました。もし、皆さんの中で学生じゃないけど学生料金で観光地を廻りたいという人がいたら(一般だと観光地を廻るだけで結構お金がなくなるのです)カイロのホテルなどで偽学生証を作ってくれるとも聞いたのでそういうところで作っていくのがベターかもしれませんね。(喜田くん、ルクソールの食堂でもすぐにニセ国際学生証作ってくれるのに、、、、:大家)

 なにはともあれ、やっとチケットを買った私たちは最初に王家の谷へ向かったのです。これまた地球の歩き方を見ると王家の谷自転車で行くのはかなりしんどいとあります。私は、案外自転車で廻っている他の観光客もいるのだろうと思っていましたが、私たち以外はほとんどバスやタクシーで快適そうに坂を登っていってます。いいな〜あのバスの中ってクーラーも効いてるんだろうなーと思いながらも私たちは黙々と坂を登っていきます。
たまーに下ってきている自転車の観光客に逢うと昔から知っているとても仲のいい友達のようにお互い満面の笑顔で挨拶を交わします。ただ、止まって話すとしんどいので仲のいい友達のようなのですが笑顔を交わしながらもお互い素通りしていきます…。

王家の谷までまだまだだろうなーと思っていたところ観光バスがたくさん止まっているところに着きました。でも、まだまさかだよねと玄ちゃんと話していたところなんとそこが王家の谷。案外近いですよ。本当に。おいらもっとしんどくなると思ってましたもん。
王家の谷はバスの客はバス乗り場から墓の入り口まで結構歩かなければいけません。しかし、自転車組はチケット売り場の目の前まで自転車で行けるのです。今まで日陰の身で耐えた甲斐がありました。しんどそうに坂を登っていく一般客を尻目に私たちは颯爽と自転車で上に向かいます。ただ実はこの上りも結構きつくて正直しんどかったです。まあ、下りは目に物言わせてやるぞという意気だけで何とかチケット売り場に着きました。

思ったよりは楽とは書きましたが、ここまでで結構体力も消耗しています。なんたって暑いですから。今回の旅行のために私はポカリの粉末を持って来ていたのですが持って来てて良かったですね。
さて、肝心の王家の谷ですが、あくまで私と玄ちゃんの感想ですが「え?」って感じでした。私は頭の中でペトラ遺跡をイメージしてて多分あんな感じの遺跡なんだろうなーと漠然と思っていたのですが、なんか、色んな人の墓が点在してるだけなんですよね。その中でも値段が倍高くいかにも貴重そうな「クレオパトラの墓」(??ツタンカーメンだよね??:大家)に私たちは入ったのですが、そこも「??」って感じでした。ミイラはエジ博(エジプト考古学博物館 at カイロ)で見たし、これって棺桶だけじゃん。っていうのが感想でした。私たちはクレオパトラの墓を見るチケットを購入していたため他のお墓は見なかったのですが、王家の谷ってそんなにいいものですかね〜?どうも私にとってはそこまですごいものには映りませんでした。

ということで王家の谷の見学は終え、休憩のためレストハウスに。二人ともお腹が減っていたので高いのを承知でサンドイッチを頼みました。サンドイッチを食べていると向こうに見たことのあるような日本人の2人が!私がよくお世話になっているY夫妻です。そういえばY夫妻はアイード中アッパー廻るって言ってたな〜。ただ、アッパーっていっても広いのにここで偶然会うなんて。私の大学時代の先輩もソウルの地下鉄で(勿論偶然に)指導教官にあったっていうし、本当に世界は狭いですね。Y夫妻は「次どこに行きます?」と聞いてきて私が「ハトシェプストに行こうと思ってます」というと「それなら私たちもハトシェプストだから一緒にどうですか?」と親切に声を掛けて下さいました。しかし、残念ながら私たちは自転車なんです…。自転車で廻ってるから…と伝えるとY夫妻はしばし唖然として「すごいね〜、しんどくない?」と聞いてきます。当然しんどいです。
先にハトシェプストに向かったY夫妻を見送ってから私たちも休憩を終えハトシェプストに向かいました。

 ハトシェプストまでは快適です。なんたって下り坂。「行きはよいよい帰りは恐い」と聞いたことがありますが、正にその逆です。「苦あれば楽あり」と私の母はよく私に言って聞かせていましたが、それもまんざら嘘じゃないのかなと思ったりしながら自転車で下っていきます。さっきまであんなに羨ましかったバス達もそんなに羨ましく感じません。むしろ「こっちは風が気持ちいいぞー」と言いたい気分にかられます。そして、昔からの友達が登って来ていると手を振りながらも内心(君たちご苦労さん。俺は下りだよ)と思い少し優越感に浸っていました。
 ハトシェプスト葬祭殿は着いてみると結構大きな遺跡です。はっきりいって私は王家の谷なんかよりもよっぽど良く感じます。王家の谷は40ポンド(学割は半額)であれぐらいなのにここは12ポンド(学割は半額)でこれだよって感じです。アレキでたとえると王家の谷はラマダホテルの中華料理ですね。高い割に大したことはありません。ハトシェプストはアレキでいうと「アハマド ムハンマド」っていう大衆エジプトレストランですね。値段はそんなに高くないのに美味しいんですよ。このハトシェプストはコストパフォーマンスに優れてますね。
 ハトシェプストに入ろうとするとまたもY夫妻に逢いました。Y夫妻はちょうどハトシェプストを見終わったところ。さすがにもう逢わないでしょうね、と思いながら少し話した後Y夫妻と別れ、私たちは葬祭殿の中に入りました。
 ハトシェプストといえば、あの1997年11月のテロがどうしても頭に浮かんできます。この葬祭殿は上のテラスに上がることが出来るはずだったのですが、テロの舞台が上のテラスだったらしく、今は上のテラスには上がることが出来なくなっています。ここであんな事件があったとは信じられないぐらい今は観光客もたくさんいました。しかし、警備の人はそれほど緊張感もなさそうで、いつものエジプトの警備員といった感じでしたが、上を見てみると、丘の上には何人かの警察官がピストルを持って警備をしています。やはり、アッパーの観光地はアレキなどの観光地と比べると2重3重に警戒はしているのだなと思いました。

 ハトシェプスト葬祭殿を見終わった後はラムセウム(ラムセス2世葬祭殿)に向かいました。ここはハトシェプストから近く15分ぐらいで遺跡に着きました。王家の谷、ハトシェプスト葬祭殿は観光客がたくさんいましたが、ここはそれほど観光客もいません。チケット売りのおじさんや警備員も暇そうな様子なので2人でアラビア語で話し掛けてみました。すると、水を得た魚のようにみんなの目が輝き出し「何でアラビア語話せるんだ?」とか「何してんだ?」とか矢のように話し掛けてきます。やっぱり暇だったんだね…。しばし会話を楽しんだ後に遺跡内に入りました。すると、今度は玄ちゃんの知り合いの日本人家族がいます。本当によく知り合いに逢いますね〜。
 ここの遺跡は観光客は少ない割には良かったです。遺跡自体も大きくて見ごたえもあるし、人が少ないためか落ち着いて遺跡を見ることも出来ます。私たちは遺跡をゆっくり見てから木陰に座ってしばらく休憩をした後遺跡を後にしました。
 入り口でまたさっきのエジプシャンが話し掛けてきました。今度はどさくさに紛れて「バクシーシ(チップ)くれ!」っていうオヤジもいます。俺達もリッチに見えるなら分かるけど、自転車でひいひいいいながら来てるの分かるだろ。俺達が人に施せるほど金持ってるように見えるか?と言いたい気持ちを押さえて「またね」といいながら自転車で最後の目的地のラムセス3世葬祭殿へ向かいました。

 ラムセス3世葬祭殿に着いた頃はちょうど午後2時ごろ、暑さもピークを迎えようとしています。とにかく冷たいジュース(本当はビールが欲しいけど…)が欲しい〜と思っていたところちょうど入り口の前に2軒のレストランが。商売上手ですね。でも、2軒とも高いんだろうなと思って料金表を見るとジュースもミネラルウォーターもそこまで高くありません。ジュースは普通のお店の2倍(1ギネー(約40円))で、ミネラルウォーターも1.5倍程度です。これならいいやと思ってお店に入ってコーラを注文しました。すると出てきたのは南極から直輸入されたって感じの冷たいコーラです。まさかここでこんなに冷たいコーラを飲むことが出来るとは思ってもおらず2人ともしばし感動しました。こっちって普通のお店でビンのジュースを売っているのですが(1本50ピアストル(約20円))、ほぼどのお店のジュースもぬるーいのです。よくて、ささやかに冷たいと言った程度なのです。ですので、この冷たいコーラは本当に意外でした。
 冷たいコーラで生き返って、ついでにミネラルウォーターも買っておくことにしました。すると、このミネラルもめちゃくちゃ冷えてます。私のなんて半分凍ってます。このお店なかなかやりますね。
 店を出た後は今日最後の観光ラムセス3世葬祭殿です。ちょうど店を出たところまたまたY夫妻に逢いました。Y夫妻はちょうど今日の予定を終えたところらしく、食事を軽く摂って帰るとのことでした。今日だけで3回も逢いましたね〜。
 挨拶を終えた後ラムセス3世葬祭殿に入りました。
 ここは結構大きい遺跡で観光客もそこそこいました。ここもまだ色の残っている壁画などがあって見ごたえがありました。

 今日の予定を無事終えた後、東岸に戻るためフェリー乗り場へ向かいました。すると沢山の客引きが砂糖に群がる蟻のように襲ってきます。良かった〜。最初に往復で交渉しておいて…。もし交渉してなかったらここで大変な目にあったんだろうな。と思いながら約束のフェリーが来るのを待ちます。フェリーが来るのを待っている間にはお土産物売りが入れかわり立ちかわり変なものを売りにきます。私は一切無視していたのですが、彼らは「$100 OK?」とかいってます。おいおい、そんな物が$100もするはずないだろ。それからも彼らはしつこく話し掛けてきたのですが、私たちが一切彼らを相手にしないのでさすがに彼らも近づいてこなくなりました。
 そうこうするうちにフェリーが来て無事東岸へ戻りました。

 今日はもう予定終了です。時間があったのでUS$をエジプトポンド(ギネー)に両替にいってから、夕食をとりに行くことにしました。
 私たちはエジプトに1年9ヶ月も住んでいるので別にエジプト料理を食べたいわけでもなく(むしろそれ以外の料理を希望)地球の歩き方を見ていたところルクソール駅前にあるレストランに「牛肉炒飯」があると書いてあるのを発見し、早速そこに向かうことにしました。牛肉炒飯の大が7.5(だったと思うのですが…)ギネー(約300円)です。その他トマトスープ(1.5ギネー(約60円))とコフタ(値段は忘れました)とミネラルウォーターを頼みました。
 炒飯は食べてみるとなかなかグッドです。まあ、この料理が炒飯というカテゴリーに入るかといわれれば違うと思いますが、それでも十分美味しくいただけます。まあ、そうはいっても、これからこの旅行中ここにずっと夕食をとりに来るとは思いませんでしたが…
 結局2人でチップ込みで30ギネー(約1200円)でした。まあ、こっちで外食するとしたらこんなものでしょう。エジプトって確かに物価は日本に比べると遥かに安いのですが、外食に関していうと私は決して安くないと思います。ちょっとリッチそうなレストランに入ると1人30ギネー(約1200円)ぐらいは軽く飛んじゃいますし、もっとかかることもざらです。公務員の初任給なんて約150ギネー(6000円)ぐらいですよ。どうなってるんだい?マクドナルドにしたって日本と値段は変わりません(っていうか今はむしろこっちの方が高いのかも?)し。まあ、私はほとんど毎日自炊しているので関係ないのですけどね。

 今日は2人とも余り寝てない上に自転車で1日走りまわったこともあり夕食後はぐったりです。しかし、私がどうしても「ビール飲みたい!」といったため一旦ホテルに帰った後ビールが置いてあると書いてあった「Venus hotel」へ。ここでステラ(エジプト産のローカルビール)を注文して一気に飲みます。ああ〜、生きてて良かった〜。少しぬるいけどおいし〜い。ここにはビリヤード台まで置いてある、ということで早速2人でビリヤードをしました。久し振りのビリヤードは面白いですね、難しいけど。まさか、エジプト(しかもアッパー)でビール飲みながらビリヤードできるとは思ってなかったですよ。

 遊びつかれた後ホテルへ帰る。まだ夜の10時過ぎだというのに2人ともシャワーを浴びた後すぐ眠りにつく。明日はアスワン、そしてアブシンベル。明日もいい1日でありますように………

ルクソール観光初日の感想

 アブシンベル編に続く

Back  アブシンベル編へ