メイヤメイヤ 4

 1997年12月号 

目次
遂に活動開始か? (近況最新情報)
 冷蔵庫がやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!
 カウンターパートとは?
 今月のやばかったこと 〜麻薬に注意〜
 あとです 〜新コーナー〜

美しいカイトベイ->

遂に活動開始か? (近況最新情報)

前号では、10月頃から活動が再開できるかも?と書きましたが、10月初旬頃から、活動もやっと始まったといっていい段階になってきました。

現在は、指導時間などはいまだに頻繁に変更しているのですが、基本的には3つのスイミングチームの指導を行っています。

これから、現在私が指導にいっているスイミングチームの説明を簡単に書かせていただきたいと思います。

1・ナーディ アンフーシー (ナーディとはクラブという意味。アンフーシーは地名)
   このチームは私が現在生活をしているユースホステル近辺の子供たちのチームで、7〜16歳くらいまでの生徒がいます。練習はYMCAプールという比較的まともな屋内の25mのプールと、週に1回海での練習があります。
2・ナーディ リヤーディ バハリー
   このチームも私の近所の子供たちが中心に集まっているチームで、同じく7〜16歳ぐらいまでの生徒がいます。練習は18.5mという中途半端な大きさの屋内プールと、同じく週に1回海で練習があります。
3・ハンディキャップクラス
   このチームは、身体しょうがいしゃの人たちのチームです。メンバーは3〜40歳ぐらいまでと幅広く、全盲の人から、片手がない人、片足がない人など、さまざまな人たちが練習を行っています。
   使用しているプールは軍隊所有のプールで、50mと大きいのはいいのですが、屋外プールのために寒くて大変です。

と、以上のように、現在は3つのクラブの水泳指導を行っています。大体夕方の4時ごろ家を出て、5時ごろから指導が始まって、夜の10時ごろ仕事が終わって、家に帰るのが11時ごろです。思いっきり夜型なのですが、その通りで、起床時間は昼近くになっています。昼は手紙を書いたり、読書をしたり、水泳のプログラムを作ったりと割とのんびり過ごさせてもらっています。

活動の方も、「指導、指導」と偉そうなことを書いていますが、実際のところはまだ「指導」といえるような仕事はしておらず、他のコーチの指導を見学している程度です。しかし、自分のクラスも出来た(?)ようですし、まあ、焦らずに1歩づつ歩いていこうと思っております。

あと、やっぱり大切だと思うのは、アラビア語です。私は、アラビア語が下手なので、いまだにコミュニュケーションがうまく取れていません。

と、いったところが私の近況です。どうやら、最悪の時期は過ぎ去ったようなので、これからぼちぼちやっていこうと思います。
 

冷蔵庫がやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!

 苦節、2ヶ月半。とうとう私の部屋に念願の冷蔵庫がやって来ました。毎週のように、私の配属先である「青年スポーツ局」に「ヌールディーン」という私のカウンターパート(いろいろお世話になっている同僚)と、ともに赴き、その度に「来週、来週」といわれもう半分以上諦めていただけにとても嬉しかったです。これで、自分のアレキライフも少しはましなものになりそうです。

 今は、冷蔵庫の中には、「トマト」「牛乳」「ミネラルウォーター」「卵」などが入っていていい感じです。

 しかし、冷蔵庫と同時にお願いしていた「簡易キッチン」はいまだにつく気配はありません。このお願いは、今もヌールと共に毎週のようにお願いに行っています。行く度に配属先の人は、「何?まだ付いていないのか?」と大袈裟に驚いてはくれるのですが、結局話ははぐらかされてしまって「また来週」ということで、今に至っています。

 今は、部屋に1つある調子の悪い電熱器を使ってご飯を炊いたり、ラーメンを作ったり、スクランブルエッグを作ったりしています。来週には炊飯器を貸していただけるみたいなので楽しみです。

 とにかく、冷蔵庫以外にもまだまだ問題は山積しているのですが、とりあえず冷蔵庫が付いたことで、状況はかなり好転したことは確かです。次は簡易キッチンの設置を目指して頑張りたいと思います。
 

カウンターパートとは?

 先程、ヌールディーンというカウンターパートに付いて少し触れましたが、皆様の中には、「カウンターパートって一体何や?」とか「ヌールディーンって誰やねん?」と思っている方もいらっしゃると思います。ですので、ここで少し、「カウンターパート」と、「ヌールディーン」について少し説明をさせていただきたいと思います。

 「カウンターパート」とは、私と配属先の交渉などを手伝ってくれる同僚のような存在で(と私は思っているのですが、他の隊員の皆様いかがですか?)私は、何か問題が生じると大体カウンターパートに相談しています。

 私のカウンターパートのヌールディーンは現在26歳で水泳のコーチをしています。彼はシリア出身で、結構ナイスガイです。日本の文化や習慣にも興味があるらしく、私は、暇な時間を使ってヌールに簡単な日本語も教えることが出来たら、と思っています。
 

今月のやばかったこと 〜麻薬に注意!〜

 先日、いつものように仕事を終えて歩いて帰宅していたところ(夜10時過ぎ)、怪しそうなおっさんに声をかけられました。

 私は、いつも歩きながら(決して立ち止まらず)にこやかに挨拶をしながら帰宅しているのですが、そのおっさんは私の隣にぴったりついてきて話を始めたのです。はじめは、私は「なんか妙なおっさんやな〜」と思っていただけだったのですが、そのうち彼が、「ハッシッシがあるから一緒にやろう」みたいなことを言ってきたのです。

 「ハッシッシ」って麻薬やんか。と思った私は、いくらなんでも、エジプトに来た協力隊員が麻薬で捕まるのは洒落にならないと思い、「いらない」ときつく断りました。

 しかし、彼はしつこく誘ってくるばかりか、私の手を握ってきたりして(少し艶めかしい手つきで)きました。彼はその時どうも既にラリっているっぽかったのですが、呂律も回っておらずかなりきている感じでした。

 彼にはそれ以来あっていないのですが、彼に話し掛けられた場所はユースホステルの近くなので、また遭う可能性もなきにしもあらずです。

 私にとっては、麻薬を誘われたことは生まれて初めてだったので、びっくりしました。

 アレキの街には、こういった売人(?)もいるそうなので、注意しながら生活していこうと思いました。
 

新連載 同期隊員 阿登 玄太郎 のページ

 以前のメイヤメイヤで、私には同期隊員の阿登玄太郎(あとげん)がいると書いたことがあります。このメイヤメイヤは、私の話ばっかりなので、エジプトに対して偏った印象を皆さんに与えかねないと思い、今号からあとげんに何か書いてもらうことにしました。
 

あとです

皆さん。初めまして。コウヘイと同じエジプトで、ともに協力隊活動をしている阿登玄太郎です。いつも2人で苦しみを分かち合っており、また昨日から彼が僕の家に泊りに来ています。毎週同じベッドで朝を迎えているのですが、朝起きてみると彼、180度反転しているのです。どうやったら1つのベッドで2人寝てて反転する余裕があるのか?そのうちもう1つベッドを買おうと思います。

エジプトでは、男同士で腕を組んだりしているのですが、僕たちはまだそこまでのことは…まだ…

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