メイヤメイヤ 15

 1998年11月号 

目次
キャンプがありました
きだです
キャンプの感想
危ない結婚式
編集後記
美しいアレクサンドリア->

キャンプがありました

    ST,マルコも新年度の授業が始まり、私の1日のスケジュールも変わりました。去年はST.マルコは本当にお手伝いといった感じだったのですが、今年度は週5日(ST.マルコは金曜日と日曜日が休日です)ばっちり体育の授業があります。また、体育の授業以外にも、運動の苦手な子供たちに個人授業も行うようになりました。

 プールのほうは相変わらず夜が練習時間です。そして、知的しょうがいじの水泳教室のほうは他のコーチも加わり週2回指導することになりました。

 と、いうことで、これからST.マルコが終わる6月頃までは少し忙しい毎日になりそうです。まあ、今まで遊んで暮らしていたので、少しは働かねば…と思っているところです。

 ところで、タイトルにあるように、10月3日から5泊6日で、ST.マルコの1番大きいクラスの子供たち(14〜17歳ぐらい)と一緒にマルサマトルーフというところにキャンプに行ってきました。

 マルサマトルーフというところは、アレキからバスで4時間ほど西にある地中海沿いのリゾート地です。

 ここは海がきれいという話は聞いていたのですが、実際訪れてみるとあまりのきれいさに驚いてしまいました。

 私はこれまでエジプシャンと長期間一緒に過ごしたことがなく不安いっぱいでしたが、終わってみるととても楽しく、いい経験をさせてもらったと思います。

 来週またキャンプといわれれば絶対断りますが、文化の違いを肌で感じるいい機会でした。

 このキャンプについてはあとのコーナーで少し感想を書かせていただきたいと思います。
 

きだです

 今号はあとげんが任国外に行っているため、「あとげんコーナー」はお休みです。楽しみにしていた皆様どうも申し訳ありません。最近はあとげんコーナーが大人気で、先日、任国外でエジプトに遊びに来てくださった隊員なんて、「私、最近あとげんのところをまず読むねん」と、私を目の前にしながらも言い放ち、その言葉通りあとげんのコーナーを読むと、自分の書いたところは読まずに真っ先にバッグにメイヤメイヤを入れてました。

 まあ、私が読んでも確かにあとげんのコーナーって面白いです。独特の感性を持っていますよね。

しかし、このメイヤメイヤを読んでいただいている皆様の中にはあとげんのことを良く知らない方もいらっしゃると思います。そこで、今回は私が勝手にあとげんのプロフィールを紹介したいと思います。これで皆様もあとげん通ですね。

 〜あとげんのプロフィール〜

 フルネーム         阿登玄太郎  (あとげんたろう)
 生年月日           昭和48年12月21日(現在25歳)
 血液型             A型(だったと思います)
 出身地             広島市 (広島生まれの広島育ち)
 似ている芸能人     (本人曰く)キンキキッズ(どっちの方かな?)
                    (私から見ると)清田先生(内輪ネタですみません)
 スリーサイズ       本人の名誉のため秘密にします。
 特技               作曲、楽器演奏、将棋
 趣味      耳掃除(あとげんは耳かきがないと生きていけません)
 好物      すいか、ジャンクフード(マックとか…)
 特徴       お腹が減ってくるとイライラしてくる。時々壊れる。
 

キャンプの感想

 〜St.マルコのキャンプの話の続きです〜

 楽しかったことは、子供たちのいろんな表情が見れたことです。最初のほうは元気だった子供たちも4日目頃になると、家族のことを考えて涙ぐむ子もいたりして学校の中だけでは味わうことの出来ない姿を見ることが出来て良かったです。

 大変だったのはプライベートな時間を持てなかったことです。ある程度は覚悟していたことなのですが、朝の7時ごろから夜の12時ごろまで行動はずっとみんなと一緒でした。

 朝も本当は8時起床のはずなのですが、6時ごろには目覚め、既にテンションはマックス状態になっているザーヘル先生が起床時間前から、熱心に起こしてくれるおかげで、私も起きざるを得ませんでした。

 シャワーの時間までノックをして話し掛けてくれたりと、寂しさは露ほども感じませんでした。

 それでも、こんな体験はしようと思っても出来ないことだと思うので、私の大きな財産の1つになったと思います。
 

危ない結婚式

   日本では結婚式は人生の中でも大きなイベントの1つに挙げられると思います。ここエジプトでも結婚式は大きな大きなイベントです。道を歩いているとクラクションを鳴らしながら走っている車をよく見かけますが、そのような車の大部分は結婚する人を乗せています。そして、その車には巨大なリボンが掛けられていて見るものを圧倒させています。

   先日、私は知り合いに呼ばれ結婚式に行ってきました。今までにも結婚式に行ったことはあるのですが、今まで行った結婚式は全部「知り合いの知り合い」といった類のものでいずれも1時間ほどしかいたことがなく、長時間参加したのは今回が初めてでした。

   この知り合いのおじさんは近所のサンドイッチ屋さんの大将です。彼はがっちりとした体格をした人でサイード(NTC時代のアラビア語の先生と同じ名前です)といいます。

エジプトの結婚式というのは通常夜の9時ごろから始まり、終わるのは翌朝の4時ごろで、その間中みんな踊り狂っているのです。

 私は、次の日に仕事もあったし、疲れるので1時間ほどで退散しようと思っていたのですが、その結婚式はとても怪しく結局4時間近くいてしまいました。

 新郎、新婦ともイスラム教徒で、当然アルコール類は御法度なのですが、式が始まりしばらくするといきなりビールジビーバ(エジプトの地酒。アルコール度高し)が出てきたのです。さすがに女性は手をつけていませんでしたが、大部分の男性はアルコールを飲んでいるのです。私も奨められたのですが、飲んでいいものかこちらのほうが恐縮してしまいました。

 そして、お酒だけならまだしも(これだけで充分おかしいのですが)、前の席では何やら兄ちゃんがタバコに別の葉っぱを入れているのです。

 最初はタバコを作っているんだと思っていましたが、よく見てみると彼らは市販されているタバコ(マルボロでした)をバラしてその中に別の葉っぱを入れているのです。

 私は物欲しそうにしていたのですが、そのタバコは結局回ってこず、それが何かは確かめられなかったのですが、ほぼハッシッシと見て間違いないでしょう。

 しばらくすると、男の人たちは出来上がってしまい、ただでさえうるさいエジプシャンだけに収拾のつかない状況になっていました。

 雰囲気はかなり怪しかったのですが、それだけに興味深くこんな結婚式ならまた参加したいと思いました。
 

編集後記

10月だというのに真っ黒に日焼けしてしまいました。今は皮が剥けてます(コウヘー)
 
 
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