任国外旅行(上)

ヨルダン編

 ヨルダンとギリシャに行ってきました。3週間。

 この旅行はとても楽しみにしていました。もう、とにかく、少しエジプトから離れてみたかったので。しかし、その祝エジプト脱出に2日もかかってしまい、ホントまったく、前途多難な旅を感じることになりました。

 なぜ2日もかかったかというと、バスと船でヨルダンまで行ってしまったからなのです。ちなみに飛行機だと1時間。お金を節約するために、そうしたのですが、2日はひどすぎます。だって飛行機で1次間ですよ。僕は半日くらいで着くものと思っていました。
 
 僕は「ギリシャでタイタニック」という、ちょっとした目標があったのですが、エジプト(紅海)でタイタニックは勘弁してほしいな、と船の中、わけのわからない思いで、ヨルダンまでの長い時間を耐えたのです。

 宿泊先である隊員連絡所に着いたのは、午前2時半頃。着いたら、同期隊員が待ってくれていて、感激。やっとほっとして眠りについたのでした。

 およそ1週間ヨルダンにいました。ヨルダンはエジプトに較べて、お酒の種類は多いし、ベーコンも手に入れやすいし、同じイスラム国にいる僕としては悔しい思いです。人口が少ないこともあるのでしょうが(約400万人)、ゴミも少ないし、あと、タクシーにはちゃんとしたメーターが付いていました。いいな。エジプトではタクシーに乗るたびに戦い。

 でも、ヨルダンで不便だと感じたことは交通機関です。人が少ないことで、公共のバスなどの便が少ないのです。夕方、日が暮れてしまうと、長距離移動は難しいのです。

 乗り合いバスはエジプトと同じく、客席がいっぱいになってから出発するのですが、いっぱいになるまでの時間が何倍も違います。待つだけ待たされて、「ダメだ。今日はいっぱいにならないや。また明日ね!ウフッ」なんて言われることもあるらしいのです。

 あと、ヨルダンには遺跡が結構あって(ジェラシュ・カラクなど)なかなかよいです。って言っても、僕は遺跡について何も詳しくないんだけど。ピラミッドは宇宙人がつくったと言われても仕方ありませんが、ヨルダンの遺跡は、何千年も前に、よくがこんなもの造ったなあという味があります。同期隊員に連れていってもらったぺトラ遺跡。ご存知の人も多いと思いますが、ぺトラは「インディージョーンズ」の舞台のモデルにもなったところです。かっこよかった。

 ヨルダンに着くまでの苦労が、まるで嘘のような楽しい旅行でした。それでも結局、ギリシャでは、当初の予感通り、散々な目に会うことになるのですが、そんなことは知りません。

 ヨルダンをウキウキ出発することができたのは、これも、ヨルダン隊員のみんなが、よくしてくれたおかげです。いちばん心に残ったことは、やっぱり、しばらく会えなかったみんなに会えたことかな。

 どうもありがとう。ショクラン!! 


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