エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

「下から数えて○番目以内」を判定するときには、SMALL関数の使用や、RANK関数で引数「順序」の指定を行う

 

SMALL関数では下から○番目の値を求められ、引数「順序」を指定したRANK関数では下から○番目かがわかります

SMALL関数を使うと、○番目に小さな値がわかります。その値と比較すれば、対象となるセル値がその順位より 下か否かを判定できます。

RANK関数の場合には、引数「順序」に1を指定することにより、セル範囲の中で対象セルの値が 下から何番目に位置するのかがわかります。その順位を比較することで、対象となるセル値が下から数えて○番目以内かどうかを判定できます。

 

 

 

 

SMALL関数では、指定した下からの順位に該当する値が返されます。その値と比較すれば、セル値がその順位より 下か否かを判定できます。

左の作例では、SMALL関数で下から5番目に該当する値を求め、それと各人の4月の営業成績を比較しています。求めたのは下から5番目の値なので、それ以下なら 下位5位以内の営業成績ということになります。

RANK関数で引数「順序」に1を指定すると、セル範囲の中で、下から数えたときの順位がわかります。
左の作例では、RANK関数で求めた順位が、5位以内かどうかを条件式で判定しています。

O列では、RANK関数によってC列の数値の下からの順位が求められています。

P列では、RANK関数によってD列の数値の下からの順位が求められています。

 

左の作例では、RANK関数による条件式の結果を 乗算することで、該当回数を調べています。いずれの条件式もTRUEでなければ、結果は1になりません。どちらかがFALSEなら、結果は0となります。

条件式では、0と1の数値は、それぞれFALSEとTRUEとして判断されるので、この式はそのまま条件付き書式などで用いることができます。

 

<< 「上から数えて○番目以内」を判定するときには、LARGE関数やRANK関数を使う 質問や要望などはこちらへ 【条件付き書式での使用例】
直近2カ月の営業成績がいずれも下位5位以内の人を強調する >>

 

関連する他のページ

条件付き書式を使って、上位または下位に入る値を強調する
Excel 2010/2007では「上位/下位ルール」を使うことで、Excel 2003/2002ではSMALLやLARGEなどの関数式を使うことで、セル範囲から上位や下位に該当する値を強調できます

並べ替えないで、勝ち数による順位を知りたい
RANK関数を使えば、並べ替えることなく順位がわかります

勝ち数が同じ場合には、得失点差で順位をつけたい
得失点差を補正値として、順位付けに使う数値を別に用意します

テストの成績を評価する
連続していないセルのデータをランク付けしたい/平均点や最高点、最低点を調べたい/一定の点数以上をとった人の数を知りたい/偏差値を求めたい

リスト内の各データを、順番に個別で表示したい
専用のユーザーフォームにスクロールバーを追加すれば、リスト内のデータを順番に表示できます