エクセル実践塾 > 特集「条件付き書式」

一つの条件付き書式に、AND条件を設定する

 

AND関数を使えば、指定した条件すべてに合致する場合にのみ、書式が適用される条件式を作れます

AND関数では、引数として指定した論理式(条件式)すべてがTRUE(真)と評価された場合にだけ、TRUE(真)を返します。指定した論理式の中の一つでもFALSE(偽)であった場合には、AND関数の結果はFALSE(偽)となります。

このAND関数は、次のような書式で使います。

AND(論理式1, [論理式2], ...)

引数の「論理式」には、その結果がTRUE(真)もしくはFALSE(偽)となる条件式を指定します。

AND関数の引数「論理式」は、255個まで指定できます。

Excel 2013/2010/2007の場合 | Excel 2003/2002の場合

 

@条件付き書式を設定する範囲の、左上隅のセルを選択します

 

ACtrl+Shift+Endキーを押して、リスト全体を選択します

Ctrl + Shift + End キーは、データが入力されている最後 (右下隅) のセルまで選択範囲を拡張するショートカットキーです。

B「ホーム」タブの「条件付き書式」ボタンから「ルールの管理」を選びます

C「新規ルール」ボタンをクリックします

 

D「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます

E数式欄に半角で「=AND(」と入力します

F選択中のセル範囲から、条件とする列の先頭セルをクリックします

特定の列のセルを条件として用いる場合には、その列の先頭セルをクリックで指定します。

GF4キーを2度押して、セル番地を列番号のみの絶対指定にします

特定の列のセルを条件として用いる場合には、列番号のみの絶対指定にします。

H条件がセルに入力された文字列の場合には、半角の「=」に続けて、その値を「"」で囲んで指定します

 

I2つめの条件式を、半角の「,」(カンマ)に続けて指定し、AND関数式を完成します

「NOT(ISERROR(SEARCH("在庫あり",$F2)))」は、「在庫あり」という文字列を、対象となるセルが含むか否かを調べる条件式です。特定の列のセルを条件として用いるので、対象セルの番地は列のみの絶対指定にしてあります。

AND関数式も、引数を括弧で閉じる必要があります。複雑な条件式を用いる場合には、閉じ括弧の数に注意します。

 

J「書式」ボタンで適当な書式を設定して、「OK」ボタンをクリックします

K「適用」ボタンをクリックします

L条件付き書式が正しく機能しているのを確認できたら、「閉じる」ボタンをクリックします

 

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