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条件付き書式で、素数だけを表示したい

 

SUMPRODUCT関数を使った条件付き書式にします

素数は、1を除けば、自身でしか割ることのできない自然数です。 つまり、1を除いた自然数で割ってみて、その自然数自身でしか割りきれないことが確認できたら、その自然数は素数ということになります。

このように、総当たりで除算を試し、その結果を確認したいようなときには、値の集合を扱うことのできる配列数式を使います。

割り切れるか否かの確認には、除算の余りを求められるMOD関数を使います。MOD関数の結果が0なら、割り切れたことになります。

割り切れる場合が1つしかなければ、その数値は素数ということになります。

この配列数式は、SUMPRODUCT関数に置き換えることができます。

条件付き書式では、このSUMPRODUCT関数式を条件として用い、素数でないものを白色で表示(見た目に非表示)するようにします。


Excel 2016/2013

 

@画面のような配列数式を使えば、対象となる数値が素数であるか否かを判断できます

画面の配列数式は、対象となる数値を割り切れる数値の個数を求めるものです。

それが1つしかないものが、素数ということになります。

ASUM関数の部分を、SUMPRODUCT関数に置き換えると、配列数式にしなくても、配列数式と同じ結果を得られます

BSUMPRODUCT関数式も、他のセルにコピーして使えます

配列数式と同じく、1になるものが素数です。

たとえば15は、3と5と自身で割り切れるので、配列数式の結果は3となり、素数でないことがわかります。

このSUMPRODUCT関数式を、条件付き書式の条件式に用います。

C素数の判断を行う数値のセル範囲を選択して、「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「新しいルール」を実行します

D「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選んで、画面のような条件式を入力します

SUMPRODUCT関数式の結果が1を超える値になるとき、を条件式にします。

E「書式」をクリックして、条件式に合致する場合に、白色の文字で表示(見た目に非表示)されるようにします

F「OK」をクリックします

G素数以外の数値が非表示(白色で表示)になります

●配列数式と条件付き書式で、素数を見つけ出す方法を解説する動画です

素数は、1を除けば、自身でしか割ることのできない自然数です。

たとえば、2は、それぞれ1を除けば2でしか割ることのできない素数です。 3も同様です。

5も、1を除くと、5でしか割ることのできない素数の一つです。