感謝できない若者が多すぎる  P1

  

 スーパーマーケットやホームセンターで買い物をするとき
大型のカートを利用する人が多いと思う。
 先だって、このカートに商品をたくさん詰めて
レジに並んだときのこと。
俺の順番になったとき、レジ打ちの娘が俺の顔を見て ぬかした。
「品物を台におろしてください」
そうすることが客の義務でもあるかのように、無表情で。

ちょっと待て。
カートを使わせるのは、店の戦略ではないのか?
後ろに客が待っているわけではない。
しかも、平行する隣のレジ打ちの姉ちゃんの手はあいているのだ。
他の店なら、そのおねえちゃんが手伝うぞ。
これだけたくさん買ってやるのだ。せめて
「恐れ入りますが、並べていただけますか」
くらいのことを笑顔でせがまれたのなら、俺だって、
手伝うのはやぶさかではない。
台の向こうから品物を取り上げるのも 腰にくるからな。

そのことを指摘してやると、件の娘、一昔前の顔グロくずれの顔を
むっとさせて
「っかったよ」ときた。
すぐに店の責任者を呼んでこさせたのは言うまでも無い。
ちなみに、こういった所で働いている子に、基本的には
評判のよい俺なのだ。
常識の範囲で愛想のある子には
「がんばれよ」と世辞のひとつも言ってる。