2011年の観劇初め。
ゆーひサンの恐ろしく格好いい革ジャン姿に、
今年も眼福な一年の予感を覚えました☆
『誰がために鐘は鳴る』
「たがために」でちゃんと「誰がために」と変換されたよ。
かしこいなあ、さすがATOKちゃん(*^ ^*)。
かしこくないワタクシは、原作を読んだことがございませんでした(^ ^;;。
高校の世界史の授業で、タイトルのみ習った邪道モノ。
なので、実はよくストーリーも知らないまま観たのですが。
…これって、本当は長編小説なんだよねえ。
いろいろ、はしょられてるんだよねえ。
うーん、ごめんなさい、思ってたより私自身は入り込めなかった(T_T)。
なにより入り込めなかったのが、
ロバートとマリアが愛を互いに告白しあうくだり。
(なんと! ストーリーの根幹だ…!!(>_<))
いや、出会った瞬間からお互い不自然なくらい相手を見つめていたし(爆)、
一目惚れだとも言ってるし、
戦争の真っ最中でせっぱ詰まった状況下で
ある種、吊り橋効果的な想いも抱くだろうとも思うけれど、
うーむー。
演出がキムシン(木村信司)と聞いて、
そうか、じゃあこのこっぱずかしい真っ直ぐな、
というか、いっそこの子大丈夫かしらと心配になるような
台詞の応酬だったり、
「♪いま〜〜いまいま〜〜〜」というような
まるでIT系営業マンの口癖のような畳語の羅列だったりは
すべてキムシンクオリティなのかと思っていたのだけれど、
終演後にプログラムを改めて見て衝撃。
脚本は柴田侑宏先生なのでしたか…!!!
曲の、曲の歌詞も…!!!!!
ということは、
あの、「戦争なんて、くだらねえ!」と
真正面を向いて蘭寿とむさんが言い放つ直裁的な反戦メッセージも、
すべて柴田先生…!!!(>_<)
ああ、でも、よーく考えてみたら、
『バレンシアの熱い花』でも
「♪愛して〜いる 愛して〜いる 愛して〜いる 愛して〜いる」×2
とか、歌わせてましたね。
つまり、キムシンの原点はここだったということか…!(爆)
…ちょっと呆然としてしまいましたが、
えーとえーと、
端の爆破シーンの演出の豪快さはとっても良かったデス(*^ ^*)。本当に。
気を取り直して、キャストの感想に移りましょうか。
とにかくゆーひサン格好いい、の一言に尽きてしまうのですが。
■ロバート・ジョーダン(大空祐飛)
とにかく格好いい。格好いいです。
超人的なスタイルの良さ。
あの、革ジャンを羽織ったときのお尻の小ささだったり、
パーティーでチャリティのご挨拶をする黒タキだったり、
なによりワタシ的なヒットは、
革ジャンを脱いだ、その白い綿シャツ…!(*>_<*)
ものすごい、ものすごい(本当は贔屓がいた頃にここに座ってみたかったくらい)
いいお席だったのに、
オペラでさまざまチェックをいたしましたことですよ。
そして、ロバートといえば、
何はともあれ「うさぎさん」ですな。きゃ。
薄く、柔らかく微笑んで「うさぎさん」呼ばわりされた日にはアナタ。
『カサブランカ』の「君の瞳に乾杯!」だったり、
演出家としては、こういう台詞をゆーひサンに言わせたくなるんでしょうなあ☆
GJでございます(*^ ^*)。
そして、さすがもうすぐ研20になるだけあって、
大芝居も堂に入ったもの。
かと思いきや、さりげない仕草にも気を遣って。
「僕はアルマンド・ジャッケです!」から考えると、
本当に大人になったものだ…(*^ ^*)。
■マリア(野々すみか)
実を言うと、最近すみかちゃんのお芝居が上手すぎて、重すぎてツライ…(^ ^;;。
マリアも、
あの、痛々しいほどの台詞
「キスの仕方を知らないの…」(原作にもあるのでせうか…!)の
真っ直ぐさ加減に、
こ、この子、幼いっていうより精神的に大丈夫か…? と思えてしまって。
確かに、酷い目に遭わされて、
PTSDにはなっているのだろうけれど、
あんまりにもな天真爛漫加減だったので、
正直、庇護すべき対象とはなりえても
恋愛対象になるかと言われたら、うーん…。
みんなマリアが大好きだけれど、うーん…。
いやもちろん、あのショートヘアにカットするには
かなりの勇気がいったろうし(この後が大変だよね!)、
そういう役作りの本気さは、本当に買ってるんだけど、ね。
■アグスティン(蘭寿とむ)
マリアを実は心の奥で愛している、ゲリラの仲間。
とむさんはスペイン人だとか、ゲリラだとかが似合いますなあ。
前にもゲリラ的なことやってたのって花組時代だっけ。
『落陽のパレルモ』。今、レポを読み返したら、
こっちのほうが号泣してたみたいでございますよ…(^ ^;;。
(しかも、ちょうど5年前の、観劇初めだったようですよ…!)
途中、過去の記憶的なシーンで
闘牛士になって踊ってたのが、
ものすごく「蘭寿とむ」的でカッコよかった!!
そして、フィナーレは最高でした…!!!
あの赤い燕尾も格好良かったけど、
そのあとの、祐飛サンとの、まるでオサアサ時代を思い起こさせるかのような
トップと二番手の絡んで踊る、あのシーン…(*^ ^*)。
超、素敵でしたーー!!!
宙組での経験が、
きっとこのあと花組に戻っても生かされることでしょう(*^ ^*)。
■アンドレス(北翔海莉)
みっちゃんもゲリラだけど、もそっと地に足着いた感じ(爆)。
そこもみっちゃんらしくていいね。
しかも、ルチア(すみれ乃麗)という、仲良しな女の子もいたりして、
いっしょに歌っちゃったりなんかして(*^ ^*)。
あのあの、あなたたち、そこでそうやって歌ってたから
伝令が間に合わなかったんだと思うよ…?(爆)
■ピラール(京三沙)
ゲリラのまとめ役のおかみさん。
月博多『ミーマイ』以降、京三沙さんの株は上がりっぱなし☆
今回も男前でカッコよかったッス。
■パブロ(星原美沙緒)
ピラールの旦那で、このゲリラのリーダー、
のはずなんだけど、弱気になっちゃって、あらあら大変。
星原センパイのお役ということで、
「本当は強い、いいヒトに違いない。映画のジャイアン的な」
という思いこみが私のほうにあったため、
微妙にキャラクターが捉えきれなかったのが残念。
もそっと、ホントに弱気な言動や声音が見えてたら良かったのかなあ。
ちなみに1月3日は星原センパイのお誕生日だったようです。
重いストーリーなのでとくにお祝いサプライズ的な演出はなかったけれど、
きっと楽屋で盛り上がったコトでしょう(*^ ^*)。
そして、この公演でご卒業。おめでとうございます!
■ゴルツ将軍(寿つかさ)
すっしーさんはかっけえなあ。
■サラ(鈴奈沙也)
ああ、エル・ソルド(風莉じん)とともに朗々と歌ってたよね。
あのまま、死んでしまうとは思わなかった…(T_T)。
■ラファエル(悠未ひろ)
へたれなのはこっち(いりすくんでなく)だよね(爆)。
ヒトの良さそうなお顔立ちが、
作品のなかでとてもいい清涼剤になってました☆
■デュバル参謀長(天羽珠紀)
美味しい役どころ☆
いい役者さんになったよねー(*^ ^*)。
■エル・ソルド(風莉じん)
歌い上げましたねえ☆
私の中ではいつまでも「だ、ダブルシャッター?」でゴメンナサイ(爆)。
■プリミティボ(十輝いりす)
いりすくん、ホント格好良くなってるなあ。
なんか、どの組もだけど、
爆上げもいいけど、こういった子たちを上手く盛り上げられるといいよねえ。
■エラディオ(春風弥里)
彼女もやっぱりダンサーだよね☆
■フェルナンド(鳳翔大)
本当に申し訳ないのだけど、
微妙にまだ名前と顔が一致してなかったみたいで、
彼女を見るたび「あれ、カチャってこんなに男っぽくなってたっけ」と
思ったのです(^ ^;;。
ホントごめん。
■イグナシオ(蓮水ゆうや)
そういう意味では彼女のほうが認識されている…(爆)。
もそっと押し出しが強くなると、本当にいいよね。
お顔立ちも綺麗だし。
■ホアキン(凪七瑠海)
あのあの、フィナーレでびっくりしたのですが、
もしかして実質4番手なのでしょうか。
■ローサ(純矢ちとせ)
彼女も、強すぎたためか、感情移入できなかったよ…(^ ^;;。
アグスティンを想っていたのを知ったときには
「お、ちょっと面白い展開に?」と想ったのに(爆)。
あっさり諦めて「女はやめた」は残念。
■ルチア(すみれ乃麗)
そういう意味では、一番感情移入できた、普通の女の子。
れーれちゃんも綺麗になってきた?
アンドレスと、罠を大股で越えたところで歌い始め、
思わずそのあたり(だったはずのところ)まで
寄り添って歩いてきたときには
「キケンキケン!」と心の中で叫びました。
ところで、宙組でスペインものって、このところよく観てない?
さっきもちょっと話した『バレンシアの赤い花』もそうだし、
それこそ『NEVER SAY GOOD BYE』なんて
同じスペイン内戦の話じゃない。
それぞれトップさんが違うけれど、
下級生たちはスペインのその時代に詳しくなるよね…(^ ^;;
。
そういえば、東京宝塚劇場が開場10周年ということで、
ロビーに各作品のチラシや
こけら落としをやったマミちゃん&その後ここで卒業していった
宙組トップさんの手形が展示されてました☆
一番ショックを受けたのは、
開場10周年のそのとき、
すでに私はタカラヅカファンだったということ…!
(このサイトを作り始めたのも、その年の5月だしね…
つまり『花王宮10周年』ということか…!
)
fin
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