ノスリ更新(2022年2月14日)

 オオタカが那須野が原の里山に君臨しているの対して、ノスリはやや標高の高い草原や森林を生息場所にしています。しかし、冬は平地の田畑でネズミなどを見つけるために電柱や木の梢で睥睨している姿をよく見かけるようになりました。精悍な猛禽オオタカに比べて、雰囲気だけは優しげなタカ、ノスリを追いました。

皆で騒げば怖くない!?
〜カケスのモビング〜(2022.02)

冬の朝、荒れた休耕田を見渡せる杉林にノスリがとまっていました。すると「ゲーゲーゲー」と騒がしく鳴きながら、カケスの群れが近寄ってきました。これは「モビング」(擬攻撃)という行動です。タカやフクロウに対して、いつもは捕食される側の小鳥たちが集団で騒がしくつきまとい、追い払おうとするものだそうです。この時のカケスたちも一時はうるさいくらいに騒いでましたが、反応が今一つでのんびりと構えているノスリにもの足りなかったのか、他にやることを思い出したのか、しつこくつきまとわずに、数分で飛び去っていきました。

子育てと巣作り(2021.05)

 5月中旬の同日、二つのノスリの巣を観察してきました。左は那須町の山中、既に2羽のヒナが元気に育っています。やんちゃな感じです。右は那須塩原市の里山、まだヒナは見えません。せっせと巣の補強をしていました。繁殖の段階に少し差があるようですが、どちらも無事にヒナが巣立ってほしいと思います。

「マチ」のノスリ(2020.7)

 大田原市の郊外、水田を縫うように流れる小川に面した小高い丘にノスリがとまっていました。じっと田んぼの方を見ています。ノスリの狩りは、オオタカやハヤブサのように追いかけ回すのではなく、こうして「待ち」の姿勢で獲物(ネズミやモグラなど)を見つけ、チャンスを窺って襲うことが多いようです。昔は主に山地や山野で見られたノスリですが、この10年ほどで市街地近郊でも頻繁に見かけるようになりました。この「待ち」の方法が功を奏しているのかもしれません。いつの間にか、「街」のタカの仲間入りを目指しているようです。

ノスリの得意技(ホバリング)


那須高原のノスリ(那須町) 2010.6.6

 さわやかに晴れ渡った那須高原にノスリが飛んでいました。繁殖時期真っ最中なので、林の中の巣では、多分ヒナが待っているのでしょう。餌を探して、牧草地の上を旋回しながら、時折ホバリング(停空飛翔)を見せてくれました。この技は、ワシタカ類では、チョウゲンボウやミサゴなど限られた種にしかできません。他にカワセミやヤマセミも、水中の魚を探す時に行うようです。
 このノスリは、ホバリングを数回繰り返しましたが、獲物の捕獲にチャレンジすることなく、別の場所に移動していきました。天気が良かったので、もしかすると散歩感覚で、なわばり内を巡回していただけかもしれません。

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