ノンステップバス・ワンステップバス


通常、バスの出入り口はこのようにステップ上がってから2段の階段を昇り床に辿り着く
のがふつうだったのですが


最近はこのようにステップ=床という段差のないバスも増えてきています
このようなバスは「ノンステップバス」と呼ばれています



ノンステップバス


中型タイプの外観はこのようなかんじ。「ノンステップバス」の表記が目印です


内側からはこんなかんじ。乗降はとてもラクです。乗降時間の短縮にも寄与してると思います


もちろん前のドアにも段差がありません
身障者の方や足腰を痛めた人に優しいのはもちろんですが、お年寄りや子供連れ、
はては仕事に疲れたサラリーマンや着物を着た女性にも優しいのがこのバスです


車内のようすです。前ドア〜中ドア間がフラットになっています

後方から。前方左側の座席は横向きロングシートになっています(これは初期型)
従来、床下にあった機器類は後方や天井に押しやられました。そのため後方は高く
なっています


最新の車両では床下機器の取り回しも工夫されたようで、必ずしも横向き座席にする
必要もなくなって、従来車とそう変わらないレイアウトを取れるようになってきました
ノンステップバスも以前の「特別」なバスから、ふつうのあたりまえのバスになってきた
わけです


前方右側は車イスの固定スペースのため、跳ね上げ収納式の座席になっています
この画像の車両は2台の車イスを固定できるタイプですが最近の車両は1台が標準
になってるようです



床が低くなるということは相対的に隠れていたものが浮かび上がってくることにもなりますので
こうやってタイヤハウスが浮上してきました。ここにはよじ昇るかんじで席に着く必要があります


よじ昇るのは簡単なんですが、降りる際にはころげ落ちないよう慎重に一歩づつ降りましょう
慣れてるはずの私でもたまにヒヤッとします。







最近増えつつある小型バスもノンステップです

床はフラットになっています



手動でスロープ板を設置するタイプの例です。この小型車はこうやって運転席うしろに
格納されていました。
なんかここにセンサーが付いてて、正しく格納しないとバスが動かないというややこし
い仕組みになってるらしいです


スロープを設置したところです


ドア付近に収納してあるタイプ。


スロープ板を床下に内臓してあり、フタを開けて引き出して設置するタイプもいます


さらに最新型は露出式で、床板をひっくり返してスロープ板とするタイプへと変化してきています
手前がヒンジになっていて外にバタンと開くようになっています。取り扱いが簡単なので乗降
時間の短縮になるといわれています。さらに車イスの固着方法も工夫され利用しやすさの
向上も図られています






こちらは初期に導入された3台だけいる大型のノンステップバスの2台
過渡期のプロトタイプ的な車両ですので、機器を後方に思い切り詰め込んだ結果、うしろ姿がやや不恰好です


この大型3台には気合の入った電動スロープリフトが装備されています

こうやってグィーンと展開します

ねー、すごいっしょ。さすがにこれはコストと整備がかかるため以降の車両では装備されていません
現在の車両ではスロープ板を人力でセットする仕組みがメインです










ワンステップバス

ノンステップバスは製造諸々が特別で車両価格が高価なため、すべてのバスを
このタイプで導入するには困難なのです。というわけで車両価格を抑えつつ、
乗りやすさをノンステップバスに近づけよう、と作られたのが「ワンステップバス」です
最近はこのタイプとノンステップバスのどちらかで増備されています


外観はこんなかんじ。ノンステップバスの表記はないけど車イスのマークがあるのが目印です


段差は1段になっています。前ドアも同じく1段です。スロープ板も用意されています


内側からはこんなかんじ。前方左側の座席は通常のバスと同じく前向きです


ワンステップバスにも車椅子スペースが確保されています



ノンステップバスで運行しているダイヤはバスナビの停留所検索でわかり
ます(区間検索ではわからない)。時刻表に「ノ」の記号が付いている便が
ノンステップバスによる運行です

車椅子スペースは2台ぶんしかないため、以前は「事前に電話予約してもら
えるとありがたい」と宮交では言ってましたが、最近は聞かないしオフィシャル
サイトにも載ってないので飛び乗りでいいんだと思います


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