旅行(横浜)

1999年8月の下旬、アマチュア無線のイベントである「ハムフェア」が横浜で行われるのを機会に横浜に出掛けた。
昨今はハムフェアは行っても面白くもなく、2時間程度も居れば飽きてしまうので、わざわざ交通費を使ってまで行く価値は無いのだが、横浜は行ったことが無いので
(正確に言うと十代の頃、川崎に仕事を習いに行った際に東急の田園都市線沿いに有る『江田』という所に1週間だけ住んだことは有るのだが、とても横浜のハイカラな雰囲気にはほど遠い所だった)これを機会に行ってみようと思い立ってである。

ハムフェアは金曜〜日曜の3日間だが、仕事の関係で土曜が泊まり,結果として日曜が明けとなるが、熊谷から会場の有る
『みなとみらい21』までは電車で2時間以上掛かることと、明けで行くのは苦痛なため金曜に休みを取って1泊し、市内を
観光したついでにハムフェアに寄ることとした。

木曜に夜勤明けで帰宅し、メールを見てネットサーフィンした後、12時ころ出発。ディパックに宿泊のための道具やカメラを入れて行くがカメラが重荷になる。
駅まで歩き、料金を確認して券売機で買うと、「宇都宮」行きの切符が出てしまい、気にはなるものの料金が同じだから問題無いだろうと思って上野行きの各駅に乗る。

上野から京浜東北線に乗るが、最初に八景島シーパラダイスの水族館に行くため新杉田まで行かねばならない。
ホームで待っていると丁度タイミング良く『大船』行きの快速が来たので乗る。京浜東北線も「蒲田」、「桜木町」、「磯子」、「鶴見」、「大船」行きが有るが、この中で「新杉田」まで行くのは「大船」のみ。

東京辺りから座れ、終点まで。快速なので通りすぎてしまうのでは無いかと心配しながら乗っていたが、横浜辺りからは各駅だったので問題はなかった。
そうは言っても知らないものは気が気ではない。まして乗り越したりした場合に方向違いの行き先の切符を持っていると、咎められないかと心中穏やかではない。

無事,新杉田に着き、試しに自動改札を通ろうとすると案の定、×である。
清算機に掛けると駅員の居る所に回っておくれという。改札で切符を見せると料金表を見てから通してくれた。
途中、本屋が有ってCQ誌が目についたので買う。

新杉田からシーサイドラインというのに乗り換える。これはモノレール風の車両でレールは無い。
振動は比較的少なく、乗り心地は良かった。この電車?で「八景島」まで行く。14時半頃到着。
隣に座っていたカップルも同じ所に行くらしくガイドブックを見ながら乗り物の話をしていた。
新杉田から八景島までは片道300円。

八景島で降り、シーパラダイスを目指す。ガイドブックには駅からすぐのようなことを書いて有った気がするが、実際は橋を渡り結構歩く。
正面にメリーゴーランドが見えてきて、案内板で確認すると水族館は一番奥。
バスも出ているが、てくてくと歩き入場券を買おうと思って料金を見ると2,450円もする。
今まで、鳥羽水族館の2,000円が高いと思ったのに、それ以上。  
八景島シーパラダイスの水族館
ピンカならぬ白イルカ

見た感想はエスカレーターに乗って見るドーム状の水槽は圧巻だが、内容(種類)では鳥羽には勝てない。
料金が高いのは場所代と設備に金が掛かっている様に思われる。パンフレットには「国内最大級」と書いて有る。
たしかに「最大級」かもしれないが『最大』ではない。ましてや「小樽水族館」は『東洋一』とか言われると見劣りするのもやむを得まい。
首都圏としては大規模な方だと思うが、鳥羽や小樽を見てしまうと物足りなさを感じる。
変わったところではクラゲやヒトデに珊瑚といった物くらいだろうか?

ここでは白イルカとトド、アシカ等のシヨーをやっていた。何時も思うのだが、こういったショーは客寄せの手段として
必要かもしれないが、動物愛護団体からクレームが着かないものかと思ってしまう。
動物でもそうだが、芸をする動物の寿命というのは何もしない物に比べ短いとか聞く。
やはり相当のストレスが有るらしい...
たしかに見ている分には可愛いが、やっている動物が話せるなら何と言うだろうか?

1時間くらい居てから出て、近くにあるソバ屋に入り遅い昼食を摂った。場所が場所だけに料金も高いかと思ったが、玉子丼が750円+税とのことで思ったよりは安かった。
昼食を摂った後で駅に向かって歩く。途中、商店街というか店の中を通って行ったが、横浜と言っても驚くほどの物も無く、何も買わず戻る。
ジェットコースターや各種の設備の脇を通ると乗って居る人の歓声だか悲鳴だかが聞こえた。
乗り物に乗る金も暇も有るが夜勤明けで体調は今ひとつなのでパス。
一人旅だし体調を崩しても面倒を見てく れる人間が居ないことを考えれば自重するのが得策というもの。

歩いて駅まで戻り、そのまま新杉田まで戻る。新杉田から京浜東北線で石川町まで行き、ここで降りて氷川丸を見るために港を目指して歩く。
そのうち山下公園の近くに出て山下埠頭に行くが、ここから氷川丸の方には行けず山下公園の方に戻り、「横浜人形の家」が有ったので入ろうか迷ったが17時頃になっていたので入らずに山下公園を目指す。
山下公園には童謡の「赤い靴」のモデル?の女の子像が有るとのことだが、見損なってしまった。

山下公園から氷川丸を見つけ、早速入る。入場券はマリンタワーと共通の券を券売機で買う。
氷川丸は昭和5年に就航。客船として「太平洋の女王」と呼ばれ活躍した船で、戦時中には海軍に徴用され病院船にも使われ、戦後は復員・引揚げ船として働いた後、昭和28年にシアトル航路に復帰、35年に現役を引退。
今は山下公園の一画に係留されメモリアルシップとして公開されている。入場料は共通券で1,300円。

氷川丸のそばにはシーバスやマリーンシャトル、マリーンルージュ等の船の乗り場が有る。
氷川丸を見学した後でマリーンタワーに行く。ここは昭和36年に建てられ、ギネスブックにも『世界最高の灯台』として載っているとのこと。
地上106m有るそうで、下から見る分にはそれほど有るとは思わなかったが、二階からエレベーターで上ってみると外が見えるタイプで落ち着かない。
俗に「バカと煙は高い所が好き」だと言うが、高い所は苦手なのである。展望台から氷川丸やベイブリッジ方面等を見てすぐに降りてきてしまった。
ここの三階にはテレビの「何でも鑑定団」でお馴染みの「北原照久氏」のブリキのオモチャのコレクションが有り、色々と展示されている。
私は、それほど興味が無いので早々に出てきた。  

マリンタワー

氷川丸


マリンタワーから見る氷川丸とシーバス

それから土産物を物色したが、食べるものは明日で良いと思い他の物を見たが買いたいと思うような物も無く横浜ベイスターズのグッズを売る店も有ったが、ベイスターズは特に好きでも無いし覗いただけ。
ここから関内駅まで歩くが思ったより距離が有り、汗はかくし足は疲れる、肩は痛いで参った。
途中、シルク博物館 ・横浜開港資料館・日本郵船等の脇を通ったが、暗くなってきたのと疲れて早く宿に行きたい気がしてパス。
宿の場 所が判りづらくて何回も周辺を歩き回ってしまい、着いたのが19時ころ。
チェックインして直ぐに一風呂浴びて汗を 流し、普通なら外に食事をしに行くのだが疲れて気力も無く中のレストランで豚カツ定食と鰻重か何かが安く食べられるようなことが書いて有ったので、豚カツ定食と生ビールを頼んだ。

食事をした後で22時過ぎに寝たら夜中の2時頃に目が覚めてしまい、職業病だなあと苦笑い。
(習慣で22時に寝ると2時頃に目が覚めてしまう)7時に目覚ましをセットしてあったが...

翌日は7時から朝食とのことで、30分ほど経ってから行く。バイキングだが料理の種類は少なめ、もっとも旅館の朝食のノリ、玉子、納豆、お新香程度のことを思えば充分では有るのだが...。
飯は丼なので、お代わりをする人には中座する必要が無いのは有り難い。
コーヒーを一杯飲んで、部屋に戻りテレビでニュースを見た後に8時半頃チェックアウト。
9時頃から開く所が無く、仕方が無いので早すぎると思いながらも桜木町に向かう。

桜木町で降りハムフェア会場の有る「みなとみらい21」に歩いて向かう。動く歩道に乗ってノンビリと行く。
本当は駅にコインロッカーが有れば荷物を置いて身軽にしたかったが、見当たらず重い荷物を背負って歩くハメになってしまった。

ハムフェアの会場には9時10分くらいに着いてしまい、入場券を買って待つこと50分くらい。
開場後、ざっと見て30分。フラフラ歩いても2時間で出てきてしまった。ハムフェアの内容については別のページで詳しく述べるので、ここでは省略。

ハムフェアの会場を後にし、横浜美術館に行く。
宿で貰った割引券にセザンヌ展と書いて有ったので日付を確認もしないで行ったら9月中旬からでガックリ。
今更、止めますとも言えず入ってきたが編み物の特別展をやっていた。
編み物と言っても毛糸の編み物だけでは無く、木や金属、金網、布を組合わせた物等多々...

後は日本画の横山大観や下村観山、菱田春草等を見て来たがセザンヌが見たかっただけに残念。
写真展示室も有ったが白黒で、あまり見る気は起きなかった。
入場料は常設・特別の共通で1200円だった。

それから日本丸に行く。日本丸は帆船の練習船として昭和5年に建造。戦時中には帆装を撤去して瀬戸内海で石炭を運んだり、戦後は引揚げ船としても活躍した後、昭和27年に帆装を復旧し練習船として復帰。
昭和59年に日本丸(二世)竣工に伴い引退。昭和60年より現在の場所に係留・公開されている。
エンジンの運転時間は世界一でギネスブックに載ったそうだ。

帆船練習船「日本丸」シーバス  

入場料はアクアミュージアム(隣接する博物館)と共通で600円。月曜と祝日の翌日、年末年始(12/29〜1/1)は休み。10時〜17時まで。閉館は季節によって16:30〜18:30まで変動有り。
総展帆は年に数回行われるが、それ以外は帆は張られてない。博物館は結構、見る所が有り売店も有る。

三菱の技術館も行こうかと思ったが暑いのと疲れたので駅に戻り、駅の近くの中華料理屋で中華丼を食べた後で土産に菓子を買い、横浜線に乗って横浜へ。
横浜辺りなら土産も有るだろうと思ったが、京浜東北線等のホームは日常の雑貨品しか無く、結局何にも買わないまま京浜東北線で上野へ。
下車前途無効の通し切符のため駅の外には出られず失敗したと思う。
上野駅で何か土産でもと思ったが疲れていたのでビールとスポーツ新聞を買って高崎線の快速に飛び乗り17時前には帰宅。
普通なら土産物を買うのだが、今回は比較的近いことや機会を逃したこ
とも有って何も買わなかった。

また行く機会が有れば、今回行き損ねた中華街やら山下公園・人形の家・横浜開港記念館等に寄ってみたいと思う。

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