旅行(洞爺湖)

洞爺湖(97年6月)
 
97年の6月、永年勤続で貰った旅行券の使い道に迷って何処か旅行に行こうと思ったが、迷った末に鳥羽にしたが、それと前後して弟と二人して行くことになり決めたのが洞爺湖である。
今まで支笏,洞爺という名前は何度となく聞いてたが行ったのは初めてである。
仕事の関係で夜勤明けと休みの変則2日の休みである。
時間の有効利用という点では平常勤務に限ると思う。
なんといっても前日の5時を過ぎれ ば夜行に飛び乗って、朝目覚めれば目的地なのである。
それに比べ、こちらは帰宅してから出発だから早くても9時は回ってしまうのである。
オマケに連休は無いときているから、これで給料が同じだったらやる人間は居ないというものである。
私にしてもリストラで職場が山形に移動しなければ好き好んで、こんな仕事はしなかったものをと思うと腹立たしくなってくる。

グチはこのくらいにして洞爺湖の話しである。久々に弟と2人で10時ころ出発し上野まで行く。
上野から京浜東北線に乗り換え、浜松町で降りるのであるが、電車は快速。
気がついたら田町、何となく心配になって時刻表を見ると浜松町を通り越して次の駅である。
慌てて飛び降り、今度は間違え無いように山の手線に乗り換える。

浜松町に着いたら何時もと景色が違う。よく考えたら電車の前の方に乗りすぎたため、ホームが乗り換えでない所に降りてしまった。
戻るのも億劫というか改札口を出た後なので仕方なく道路を渡ってモノレールの駅に行く。
朝飯を食べていなかったのでオムスビのセットを頼む。ふと壁のメニューを見ると山形に居た頃の「六歌仙」という酒が有り、思わず嬉しくなってしまう。
 
浜松町から羽田に行き千歳行きに乗る。これはJASの誇る新鋭機のB−777,レインボー777である。
前から1度乗って見たいと思っていたのだが、幸いにも空席が有ったので...
しかし出発時間になっても搭乗手続 きが始まらない。結局、10分くらい遅れて出発。
到着時刻が遅れそうなアナウンスが有り、乗り継ぎの特急に乗れないのでは?と気をもみイライラする。

オマケに席は窓際では無く、真ん中の席だったが全席に液晶のカラーTVが付いていて、これにはGPSというかナビゲーターのような物も付いていて
現在位置、高度、速度、所要時間等が表示されるので、何処を飛んでいて残りどの程度で付くかが分かるので飽きずに済んだ。しかし千歳に降りると流石に北海道である。シャツだけでは寒いので早速、用意してきたブルゾンを出して着る。

気にしていた特急にも無事に乗れ、東室蘭で乗り換えて室蘭に行き「地球岬」を見ようと、東室蘭までの切符を見せると、室蘭までの切符を買ってくれとのこと。
切符を買って改札に行くと「ホームに入っている」と言われ、室蘭に行く列車は50分くらい待つ筈だから変だと思いながらも乗ってしまった。
乗ってから見ると、なんのことは無い長万 部行きの普通列車である。これなら特急を降りてまで乗り換えることはなかった...

予定よりも早く洞爺駅に着き、駅の近くの銀行で金を降ろす。クレジットカードは持っているのだが使うのは好きじゃないので持ち歩かないのである。
それからコンビニに寄り夜食用にパン等を買う。帰りの特急の指定席が有るか聞くが1枚しか無いと言われる。
2人連れなのに1枚しか無いのではしょうが無いので止める。

バスに乗って洞爺湖温泉に向かう。バスを降り洞爺湖の方に向かって歩いて行くと、立派なアンテナの上がっているホテルが有る。
思わず「ゲストオペさせて下さい」と言って入って行きそうになってしまった。(^^;)
泊まれば運用させてくれたかな? 大きくクラブコールまで書いて有った。

宿は電話で予約して有ったが、行くと呼び込みをしており(泊まったのは金曜)予約済みの旨を伝えチェックインする。
当日は何処かの小学校の修学旅行とのことだった。部屋に通されたが電話で聞いた部屋と違う。8千円の部屋には風呂が無いと言っていたが、風呂が付いているのである。
もっとも客が少ないのであるから、宿側も贅沢は言えないのかもしれない。
料理は部屋で食べたが食べ切れないくらい出て満足だった。
露天風呂も入ったが、この風呂は上の階から丸見えで弱った。

洞爺湖のウリはロングラン花火大会である。湖上で移動しながら花火を上げて行くのであるが、夏でもないのに花火とは風流である。
風呂上がりにビールを飲みながら部屋の明かりを落とし、湖上に上がる花火を満喫した。  

翌日はホテルをチェックアウト。フロントに各種の施設の割引券が有ったので貰って行く。
遊覧船に乗って洞爺湖の中島という所に行き、エゾ鹿を見てからバスターミナルの2階にある火山科学館という所に入り実録の映画を見る。
有珠山の噴火の映画である。実際に噴火の際に火山灰に埋まった車等も展示されており噴火の凄まじさを、まざまざと感じさせられた。
それからバスで昭和新山へ行く。ここは牧草畑が一夜にして盛り上がって山になったことで有名だが、実物は見たことが無かったので...

昭和新山からロープウエイに乗って有珠山に上る。ここで展望台から洞爺湖や海を眺め写真を撮る。
家に携帯で電話するが途中で切れてしまい、DoCoMoよりIDOのセルラーグループの方が入りが良いとバカにされてしまい口惜しい思いをする。  


有珠山から見る昭和新山(97年6月) 

それから昭和新山の近くにある熊牧場に行く。ここではヒグマが沢山おり、エサをやると手を広げて「もっとくれ」という風に愛敬をふりまく。

昭和新山を後にして洞爺湖に戻り、ラーメン屋に入り昼飯を食べる。ここには何故か有名人の色紙も飾られていた。
洞爺湖名物の「わかさいも」を買い、それから駅に向かい特急に乗る。自由席だから座れないと覚悟していたが意外にも空いており座れた。
しかしこの後から混んできて座れないくらいになったので実にラッキーだった。

この特急は千歳空港には停まらず、一つ前の南千歳にしか停まらないのである。
乗り換えて、来た電車に乗ったらなんと、これが札幌行き。つまり逆戻りなのである。
大慌てで千歳で降り、再び空港向けの列車に乗って無事に空港に到着。帰りはJASが満席だったためANAのジャンボで帰った。

しかし時間が少なく、思うように観光出来ず残念だった。「何時まで続くぬかるみぞ」という歌を思い出してしまう。
「何処まで続く、この勤務」である。時間短縮が叫ばれて久しいが私の職場では何処吹く風、困ったもんだ...
その後、平成12年の秋から1勤1休の勤務形態となり、不満は解消した。  

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