旅行(鳥羽)

 
JR参宮線・鳥羽駅(’97.06)
  

鳥羽に行こうと思ったキッカケは前の年に会社で永年勤続の記念品に5万円分の旅行券を貰ったからである。
記念品を選ぶのにペアウォッチと旅行券の2種類しか選択肢が無く、時計といっても気にいらない物では仕方無いので旅行券にした。
期限は1年間で、金額に満たなくても残りは返却しないというシステムの為、どうせなら枠一杯で利用しないと無駄になるという訳で色々と検討した。

何処に行こうか迷った挙げ句、まだ一度も行ったことの無い所で旅行券の金額内で行ける所を検討し、鳥羽となった。
東は比較的行っているので、たまには西の方と思って検討した結果,鳥羽の水族館でも見てこようかという気になったからである。

早速、旅行券の担当者と連絡を取り希望のコースの切符その他を手配してもらう。
切符は問題無く取れたのだが、宿が予想していた以上に高い!

予算内では収まらないと言われ、悩んでしまったが担当者が色々と調整してくれて朝飯のみで何とか予算内に収めてもらうことに成功。
後日ガイドブックを見たら料理が評判の宿とのことで失敗したなぁと思う。
差額を払って夕食を付けて貰うように直接、宿に交渉してみたが交渉した時点では予約の話が伝わっていなかったようで却下されてしまい断念。

当日は夜勤明けで出発。電車代は旅行券で済むからと熊谷から新幹線の指定席に乗ってリッチな気分で出発。
ところが私の席に別の客が座っているではないか...
変だなぁ? と、思いながらも車掌が来たら言えば良いと思って別の席に座る。
(席自体は空いていた)車掌が検札に来て間違いで有ることが判るが、別の席に案内される。
どうやら違う客が知らずに座ってしまったらしいことが判明する。
席が空いているので気にも留めないが、何となく変な気分である。

東京で乗り換え名古屋まで新幹線。「のぞみ」型の車両の「ひかり」である。名古屋からは参宮線の快速の「みえ」に乗り換え、鳥羽を目指す。
指定席を取っていたのだが私の席(窓側)に若い女性客が座ってしまった。

またしても席間違い事件の様である。が、しかしそんな程度のことでクレームを付けるのも大人げ無いので黙って乗っていることにした。
電車が走りだすと隣のオネーチャンは携帯を取り出し、友達の所に電話をしているようだが席じゃなくて他でやってくれないかなぁ...
掛かってきた電話なら仕方無いけど掛けるのは別の場所でしてくれないかな? と内心思う。
結局,オネーチャンは途中の駅で降りて行った。

16時過ぎに終点の鳥羽に着き、宿を探す。貰った地図を見ながら場所を確認したがチェックインにはまだ早い気がするので湾内一周の遊覧船に乗り1時間ほど時間をつぶす。
それから夕食をと思って食堂に行くと、『今日は板前が帰ってしまったので申し訳ないが支店の方にお願いします』と言われ、別の店に連れて行かれてしまった。
それにしても初めての経験である。それにしては「準備中」とか入り口には掛かっていなかったぞ?

文句を言いたい気分を我慢して連れて行かれた店で食事を摂る。最初の店に比べると店構えは小さいし、場所もイマイチ、通りから外れた店である。
貝焼き定食を頼んだのだが、味は悪くなかった。

食事を終えて時計を見ると18時頃,宿(ホテル和光)にチェックインすると別館の方とのことで案内される。
日本旅館は久々なので落ちつかない。荷物を持ってくれるのだが、普段はビジネスホテルで当然荷物は自分持ちなので勝手が違ってしまう。
部屋に通されてしばらくすると仲居さんがお茶等を持ってやってくる。
普通は仲居さんというと年配の人が多いのだが若い娘さんである。
何となく得をした気分になってしまう。しかも和服である。v(^^;)

それとなく鳥羽の見どころなどを聞き、明日の朝食の時間を聞かれたので希望の時間を伝えておく。
風呂に入って戻ってくると布団が敷いて有ったので、ビールを飲んだら疲れが出て20時頃には床に入ってしまった。

翌朝は朝風呂に入って戻ってからテレビを見ていると電話が鳴り、何かと思って出てみると朝食の用意が出来たとのこと。
行ってみると昨日の仲居さんが居て給仕をしてくれる。料理が評判の宿だけに朝飯とはいっても、ちゃんとした料理である。
ホテル等の中には朝食はバイキングの所も多いが朝飯でも手抜きをせずに作っているのは好感が持てる。
これなら差額を払ってでも夕食を頼むべきだったと後悔する。

9時ころになってチェックアウト。とりあえず「ミキモト真珠島」に行く。ここは岸から島まで橋状の通路が有り、そのまま渡って行ける。
真珠島では、母貝の「あこや貝」に真珠の基になる核を入れる工程や真珠の出来るまでとか、
真珠を選別したりネックレスの出来上がるまで等の工程を見学する。土曜の朝一番ということも有って見学者は少ない。
見学コースで、作業をしながら説明してくれるのは皆、若い娘さんばかりである。


ミキモト真珠島の入り口
橋を渡って行ける 


真珠を貼り付けた地球儀(ミキモト真珠島)

ミキモト真珠島にある「御木本幸吉記念館」

真珠島を見学した後,鳥羽の水族館に行く。規模は大きいが入場料が高い! 2千円からするのである。
今まで入った所は千円台であるから高過ぎる気がする。

感想としては規模は大きいし、それなりに珍しい物は居るが値段を考えるとイマイチな気がしないでもない。
個人的には小樽の水族館の方が良かった気がする。

お昼を過ぎて食事をしようと店を探し、近鉄の鳥羽駅の近くで刺し身定食を食べる。

それから土産に伊勢の「赤福」という、餡の付いた名物の餅等を買う。真珠関係の店に入りタイピンを土産に買って鳥羽を後にし、来た時と同様のルートで帰宅した。
名古屋では新幹線が2本くらい早く出るのが有り、「のぞみ」も指定席が有ったので、差額を払って変更して乗ってみようかとも思ったが結局「ひかり」で帰宅した。
(まだ「のぞみ」は乗ったことが無いもので...)

帰りも東京から上越新幹線の指定に乗って帰宅したら20時を回っていた。
時間の関係で急ぎ足で見たが、機会が有れば伊勢の戦国時代村にも行ってみたかっただけに残念である。   

鳥羽水族館のホームページを見る。 
 
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