’99帯広

平成11年7月、弟が休みが取れるというので急遽行くことにした。交通手段は当然ながら飛行機だが、時間帯を見ると贔屓にしているJASでは良い便が無く断念。
今回は行き帰りともJALを利用することにし、インターネットで空
席案内を見るとOKだったので早速チケットレスサービスで申し込んだ。
JASなら往復とも25%割引の券が有ったの
で残念といえば残念だったが、背に腹は替えられず...

出発当日は夜勤明け、帰宅したら9:30頃。それから着替えて朝食を摂るのもそこそこに出発。
弟が居れば駅まで
送ってもらうのだが今回は一緒に行くので歩いて行くことにした。
駅の近くの1日500円の駐車場に車を置いて行く
ことも選択肢ではあるが、不用心というか不安なので...

空港までの電車も最悪は新幹線で間に合うが、これだとチケットを持っていない(空港で受取り)ため忙しそうなので30分ほど早い各駅で行くことにした。
新特急も検討したが到着時刻が新幹線と同じ程度で、料金以外にメリット
が無さそうなので、これもボツ。

10:30頃発の各駅で上野まで行き、上野で手土産に人形焼きを買い、上野から山手線で浜松町へ行きモノレールに乗る。
平日の昼間ということも有ってか、はたまた九州方面の雨の影響か利用者も少なく座って羽田まで。

羽田に着きJALのカウンターを探す。普段はJASなので勝手が違う。チケットレスは利用したことが無いので戸惑う。
自動チェックイン機にクレジットカードを入れると、すぐに戻って来たのでエラーになったかと心配したが、ちゃん
とインターネットで予約した内容が表示され一安心。
チェックインで窓際を指定したつもりだったが、満席だったよう
で真ん中の席だった。しかも後ろの方。

空港で手土産の菓子を買い、搭乗口で待っているとリムジンバスとのこと。バスに乗って飛行機に向かうとポケモンジェットやGLAYジャンボを発見。
カメラは生憎とカバンの中だし、立ったままなので写せず残念。
飛行機は767−300で約300人乗り。

13時ころの出発で、到着予定14:30に対し10分くらい早く着いてしまい、レンタカーの予約は15時からにしていたので、早すぎるかとも思ったが行ってみたらOKだった。
車はスターレットクラスにしたが、行くとビッツが目につき
もしかすると? と思ったら案の定ビッツだった。
レンタカーの予約は相変わらずインターネットでトヨタレンタ。

私は夜勤明けなので弟が運転することにし、弟が申し込んだ。ビッツに乗るのは初めてで、センターメーターは見づらいというか慣れないと違和感が有る。
室内は広いが1000ccのため、やはり力不足を感じるとのこと。

トランクも狭い気がする。でも車自体は6月の登録でピカピカの新車。ナンバーは500番の「わ」ナンバーで10番という、登録番号も若い物。

とりあえず空港から幸福に行くことにし、カーナビにセット。付けてもらったナビには幸福駅の表示は無く、大体の場所をセットして記憶を頼りに行く。
そうこうするうちに何台か続けて車の出てくる場所が有り、あそこだ!という訳で
行ってみると列車が見えて無事到着。
幸福駅のホームに有る列車(デイーゼルカー)は車内も見学可。

幸福で写真を撮った後で売店で土産を買い、それから生家跡に向かう。札内川を渡り、廃校になった小学校跡に寄ってみる。
その足で生家跡の傍に有る墓地に行き、墓参の後で愛国に向かう。川西を通り、2年まで居た中学校
の脇を通り、ここが元の小学校の有った場所だ等と話ながら交差点を曲がり、愛国に行くつもりが行き過ぎてしまった。
ナビの地図を見ると、どうもおかしい。国道を走っているつもりが、行けども標識が出て来ない。数Km走って、
違う道(基線といって国道の西側の道)を走っていたことに気がつき慌てて戻る。
元の交差点に戻り、今度は間違い
無く国道に出たと思ったら入り口を通り過ぎてしまい、すぐ先のコンビニの駐車場で方向転換して戻り、無事到着。
昨年は、入り口から入って正面に有るのに左折してしまい無駄に数Km走ってしまい失敗したが...

愛国駅でも写真を撮り、駅前に有る売店でテレカを買いホテルにチェックイン予定の時刻より遅れる旨の連絡を入れる。
愛国駅の中は交通記念館になっており、広尾線ゆかりの品物が展示されており、ホームにはSLも停まって
いる。
愛国駅を見終わってから緑ケ丘公園に向かう。
 
愛国駅の中は交通記念館
幸福駅前の土産物屋

愛国駅にはSLも置いてある

鈴蘭公園(河東郡音更町)

緑ケ丘に着き、百年記念館に入ってみたが展示は終了しており、400mのベンチを見に歩く。パークゴルフ場の先に広々とした芝生が見え、ここに昔はギネスブックに載った400mのベンチが有る。

ベンチを見てから帯広駅を目指して走る。駅前の道は車線が判りづらく、左折レーンは路側帯にしか見えない所だったり、紛らわしい。
別の場所では明らかに直進するには割り込まないと行けないような車線に左折と直進の表示
が有ったりして無茶苦茶である。
帯広の運転マナーというのも悪いそうだが、道路の作りにも問題が有りそう...

ホテルに到着し、駐車場に入れようとしたら満車表示?で、一周りしてから入る。
ホテル利用と一般の駐車では料
金が違うらしかった。駐車場は上下に2台ずつ、4台入る立体駐車場で3ナンバーだと辛そうな狭さ。
18時ころホテルにチェックイン。朝食を付けるか聞くので、何時からかと聞くと7時からだというので付けてもらい、部屋に入り昼食を食べていないので夕食を食べに出掛けるが、意外と気にいった店が無い。
酒を飲まないので居
酒屋風だとか炉端焼きではしょうがない。
旅行に来てラーメン屋というのも、札幌や旭川ならともかくパス。

結局、焼き肉屋に入り焼き肉の塩焼きのセットを頼み、ライスが無いのに気づいて追加。ついでに生ビールも飲んだ。
肉は冷凍物?らしく、生肉状のは一種類しか無かった。米は思ったより美味かった。
店を出たが肉と飯だけで
は、もの足りなく丼ものでも追加すれば良かったかと後悔。
駅の近くに有るローソンで、にぎり飯とツマミ、サッポロ
クラッシックを買って帰り部屋で飲んだら疲れが出て眠くなり、21時頃には寝てしまい目が覚めたら夜中の3時。
食べすぎたのか? 数日、十二指腸の辺りがシクシクと痛んで弱った。

翌朝は6時半に目覚ましをセットしておいたが、それより早く起きてしまいシャワーを浴びてから朝食を摂り、8時にチェックアウト。
帯広から十勝川を渡り鈴蘭公園に向かう。ここは河東郡の音更町(おとふけ)である。
ここに来るの
は約20年振りで、弟は30年振りくらいとか? その名の通り昔は鈴蘭の名所だったそうだが今は名前だけのようである。
公園内を散歩していたらリスを発見し、写真を撮ろうとするが距離が遠く断念。意外と逃げ足が速い...

鈴蘭公園から帯広に戻り、叔父の家に寄ると仕事の筈なのに居り、聞くと早めに切り上げて帰ってきたとのこと。
それから動物園に行き、植村直己氏の記念館である「氷雪の家」を見る。
ここは冒険家の故・植村直己氏の遺品
の一部(北極に行った時の物)と同行した? 四頭のエスキモー犬の剥製が飾られている。
内部には写真パネル
や著書等も展示されている。


帯広動物園の入場券(平成11年7月)

四頭のエスキモー犬は旭川の旭山動物園と帯広動物園に各二頭ずつ寄贈されたとのことだが、現在は全て死亡して、この記念館に居る。
その内の一頭は植村さんがマッキンリーで遭難し、捜索の中止が決定した翌日だかに
後を追うようにして亡くなったそうである。
偶然とはいえ、生死を共にした人間と動物の絆を感じさせられた。

現在、飼育されているエスキモー犬は彼らの子孫とのこと。動物園は4/29〜11/3まで開園で9時〜16時半までで、10月以降は16時まで。
入園は閉館の30分前まで。緑が丘公園の一角に有り、隣には野草園も有る。

今回、野草園は見なかった。動物園の中には観覧車等の遊具も有る。

動物園では、象やカバ、カンガルー、フクロウ等の動物を見てから真鍋庭園に向かう。
ここは昨年、雨のためパス
した場所。
内容は日本初のコニファーガーデン(針葉樹の庭園)とのことで松類の針葉樹と庭園が有るが、感想と
しては一度見れば、何回も見たいと思うものでは無いという感じ。このあたりは価値感の違いだろうが..
緑が丘公園・グリーンパークの400mのベンチ
帯広動物園内にある植村直己記念館の氷雪の家

真鍋庭園は明治29年に真鍋佐市という人が香川県から移住して以来、三代に渡って今日を築いた。
園内には
ヤチダモ、ヤマグワの古木をはじめアカエゾマツ、トドマツ、カラマツ、シラカバ、カエデ類が有り樹齢千年以上の
イチイの古木やビャクシンの巨木も移殖されているとのこと。
総面積は100haで帯広駅から車で10分。空港から
は20分の場所に有る。
結構、観光コースになっているようで観光バスも来ていた。


真鍋庭園の入場券(平成11年7月)

庭園内に「真正閣」という建物が有るが、明治44年に当時、皇太子だった大正天皇の行幸のみぎり、御在所として建てられ、大正11年には当時、皇太子だった昭和天皇のお休み所として使われる等した場所とのこと。
真鍋庭園の庭(奥に見えるのが真正閣)
真鍋庭園の針葉樹他

真鍋庭園を出て、十勝正直村というのが有るから行ってみるかいという話になり、隣町の幕別まで行き花畑を見てソフトクリームを食べてきた。
ここは一寸、入り口が判りづらいうえに農家の庭先を通って行くため、知らないと道を
間違ったと勘違いしてしまう。
ここには早咲きのラベンダーをはじめ、いくつもの花が足の踏み場も無いくらい、所狭
しと咲いていた。

十勝正直村は帯広から車で20分。幕別町の日新という場所で、途別という所の先、民家(農家)の庭先を通って行く。21haの広さの土地に千種類以上の花が咲いているとのこと。ここの売店のソフトクリームも好評のようである。
私も食べてみたが美味かった。他には新鮮な牛乳も有る。花は4月から9月くらいまで楽しめるとのこと。入場は無料。
「村のまーけっと」という所は年中無休で9:00〜18:00まで。豆腐や納豆、牛乳、ヨーグルト、調味料、漬け物
等を製造・直売のようである。
雨が降っていたので覗いて見なかったが...他には羊やミニチュアホースも居る。
園内を回る電動?カートも有る。


十勝正直村(幕別町)のラベンダー畑

正直村を出て緑ケ丘に戻り、焼き肉屋で昼食を摂る。バイキングだが食べきれないくらい色々な物が有った。
ここで13時頃になってしまい、当初は中札内に行ってから空港に戻るつもりだったが、時間的に厳しそうなので諦め直接空港に向かう。
途中で給油しなければならないのだが郊外ではスタンドが無く、大正でスタンドが有ったので
入れようとしたが、先を行く叔父が停まらないので先に有るのかと思ったら、やはりここが最終で戻って入れた。

空港に着いたら14時。レンタカーを返して空港でチェックインしようと自動チェックイン機に航空券を入れると、磁気データが読めないと言われカウンターで発券し直し。
窓際の席にして貰ったら後ろの方。今回は半分くらいしか乗っ
ていなかったようで空席が目立った。
空港で土産を買って搭乗口へ。乗り込むと窓の外は雨。

帯広を15:15頃に発ち、羽田には16:50頃着。機内ではウトウトしてしまった。羽田に着いたら雨。
羽田では、またしてもリムジンバス。前の席から降りるとばかり思っていたら後ろからも降りられたので、後ろから下りたが、初めての経験だった。
到着ロビーに向かう間に、またまたポケモンジェットやGLAYジャンボを見る。

羽田から浜松町までモノレール。モノレールは空いていた。浜松町から東京に出て、帰りは新幹線で熊谷まで。
新幹線はガラガラで十二両編成は勿体ない気がした。途中から降ってきて、心配したが幸い帰宅途中までは降らずに済んだ。19時には帰宅。

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