2003年(平成15年)の夏、それまで忙しかった弟が突然に帯広に行きたいと言い出した。
私は1年前にも行っているので金を使ってまで行きたくはないというか、乗り気では無かったのだが..
しかも、時期がお盆休み近くになってしまい、飛行機に乗るにしても割引が無い時期だし(-_-;)
そこでNET上で調べたところ、JTBで往復の航空券とホテルがパックになったツアーが有って割安で行けることが判った。
問い合わせたが申し込んだ翌日には回答が来て飛行機は既に満席とのこと。
ホテルはokらしいが、足が確保出来ないことには話にならない。ホテルに関しては帯広は何軒も有るので困らないと思うが..
ガッカリしたが他に無いかと探し、HIS等数社が見つかった。しかしHISは電話して聞かないとダメらしい。
電話するのも億劫で他のを探す。格安の航空券が無いかと探していたらグランシャリオツアーズという所が見つかり、ここだと航空券とホテルのパックにホテルの朝食もセットとのこと。
これで多客期でも41,800円とのことなので、ダメで元々と思い申し込んでみた。
普通に航空券を買えば片道34,800円。往復だと約7万になることを考えると格安。
ホテルも常宿にしている所なので問題無し。チケットが取れるまでに時間が掛かって心配したが行きの飛行機の時間が1便遅くなった以外は予定通りでokだった。
午前中の便を第一希望にし、第二希望が14時前だったのだが行きの便が満席で1便遅れたのは誤算だった。
これなら第二希望を朝一番の便にしておけば良かったかと悔やんだが仕方ない。滞在時間が3時間ほど短くなったのが痛い。
本当は日曜から明けで休みだったので2泊3日のコースの方が1日当たりの単価は安かったのだが、日曜はお盆休みの最終日で戻りのピークだから設定無しだし、飛行機だって取れそうに無い。
レンタカーも扱っているというので一緒に申し込み。
普段だとトヨタレンタにするのだが、今回は億劫なので一緒に頼んだらオリックスだった。ツアー料金を銀行から振り込み、チケット類は宅配便で届いた。
当日はお盆休みの終わった月曜日。14時前の便なので余裕を見て11時頃の列車で出発。快速に乗ったので普段だと混んでいて座れない場合が多いのだが幸い座れて終点の上野まで。
上野から山手線に乗る。これも普段だと京浜東北線に乗るところだが昼間は快速運転のため浜松町は通過してしまう。
そのため山手線に乗った。
浜松町で友人の所に持って行くのにお菓子を買い、ソバ屋に入って昼食に親子丼を食べる。丁度お昼時で混んでおり気ぜわしく食事をしてモノレールに乗る。
モノレールで羽田に着いたが前の方に乗ったためJASの搭乗窓口は後ろ側。先頭から最後尾の方まで歩いて到着。
搭乗手続きをしに行くが、満席の表示。弟が手荷物を預けるというので余計な時間を食ってしまった。
それにしても手荷物検査の時間の掛かること。以前は、もっと早かった気がするのだが..
搭乗ロビーに行くとバスに乗るとのこと。やはりメインの空港ではないローカル空港だとバスで飛行機まで連れて行かれることになってしまう。
気温の表示を見ると帯広は18度とのこと。かなり涼しそうだ。
乗る飛行機はJASなのでA300。どうせならテレビの映るA300-600Rの方が良かった。(^^;)
まあ、乗れるだけ有り難いと思わなくては..
機内に入ったら真ん中の4人掛けの列の内側。通路側には外側の人が先に来ていたため、声を掛けて入れてもらう。
普段だと早割とか、航空券だけ買っているので席は窓際が多いのだが今回は真ん中の列。
景色は期待できないのでカメラもカバンの中に入れたまま。
帯広に着き、レンタカーの窓口に行きたいのだが弟が手荷物を預けたため出て来ないと行けず、仕方ないので出るまで待ったお蔭で遅くなってしまった。
でも他のレンタカー会社に比べてオリックスのカウンターは暇そうにしていた。
(この日からオリックスは帯広駅前に営業所がオープンしたが、それまでは空港以外に営業所が無かったため、利用者が少なかったと思われる)
カウンターでクーポン券を渡し手続きが済んだら駐車場に連れて行かれ、車を見たらミツビシのコルトだった。
排気量はビッツに比べると大きいがコラム式のATだし、足踏み式のパーキングブレーキと運転し辛そう。
弟が運転するというので任せて助手席に座ったまま行くことにする。今回のナビは比較的使いやすそう。
ミツビシのナビだがDVDなので情報も多く、まあまあ。今度ナビを買うときはDVDかハードディスクだな。
とりあえず通り道に有る幸福駅(旧国鉄の広尾線の幸福駅)に寄ることにする。幸福駅は平日ということも有って思ったよりは空いていた。
幸福駅で写真を撮った後で中札内村の美術村に行くが、閉館が17時とのこと。残り時間が15分を切っていたため坂本直行記念館だけ入ってくる。
それから同じ敷地内に有る六花亭の売店で土産を買い生家跡の近くに有る祖母の墓地に向かう。
(この敷地には相原求一郎記念館、関口哲也写真館等が有り、お菓子屋の六花亭が運営している)
中札内美術村に有る坂本直行記念館
それから広尾国道を帯広方面に向かい大正を富士に向かって曲がる。
この辺りは何年経っても勝手知ったる我が家。交差点の近くに有る雑貨屋も何十年もご無沙汰しているが、主人も歳を取ったことだろうと思う。
道を間違えることもなく到着。墓参りの後で、通り道だからと友人の家に寄ろうと思ったが近くまで行ったものの場所が判らない。(家が思い出せない)仕方ないので電話したら留守。
携帯に掛け直したら呑みに出ているとのこと。自宅で店(陶器を売っている)をしているので居ると思ったのだが..
とりあえず叔父の家に行くことにする。叔父の家も近くまで行きながら曲がる所を間違えたのと夕方で暗くなってしまい家が判らない。
仕方ないので電話して出てきてもらい、やっと辿りついた。叔父の家で夕飯を御馳走になり、翌日は更別村の叔母の家に寄るのでと言ったら地図を書いてくれた。
その後、ホテルに行き車を預けてチェックイン。今回はタバコを吸うか訊かれたので吸わないと言ったら禁煙ルームにしてくれた。
終わったら連絡をくれると言った友人からの電話を待っていたが中々無く、風呂に入っていたら電話で、一旦帰宅してから23時頃に出てくるとのこと。
時間になって弟と一緒にロビーに降りて行ったら、弟を見て『お友達?』と訊く。
弟だと言ったら驚いていたが、考えてみれば無理も無い。30数年も会っていないから、子供の頃のイメージしか無いだろうし..
それから近くのホテルの最上階に有るラウンジで飲む。水割りを3杯くらいしか飲まなかったのに疲れたせいか眠くなってしまい、1時でお開きにして戻って寝たが熟睡出来ず。
夜中も4時頃に目が覚めたりと寝つかれなかった。
朝は6時過ぎに起き、7時に朝食。朝食を摂った後で7時半頃に出発。とりあえず八千代の牧場を見に行くことにする。
平日で客も居ないが牛を見てくる。展望台に上って見るとバイクで牛を追いながら集めていた。
カウボーイなら馬に乗ってやるのが定番だが、バイクが馬代わり?
(^^)
八千代牧場と乳牛
それから岩内仙境という渓谷を見に行く。途中、カラマツの防風林だとか白樺並木が見えるが写真も撮らず走る。
さすがに郊外だと車も殆ど通らず..岩内仙境は紅葉がキレイな所らしいが今の時期は特に見るものも無い。
吊り橋はペンキを塗り替えたのかキレイだった。橋は板張りで隙間から下が見えるし揺れるので気持ちの良いものではない。
吊り橋を渡って写真を撮っただけで叔母の住んでいる更別村(十勝インターナショナルスピードウエイが有る町)に向かう。
更別に着き、叔父が書いてくれた地図と見比べながら家を探していたら叔母が待っていてくれたらしく家から出て来た。
|
|
|
|
|
|
叔母と会うのも10年以上経っているか? 相当のご無沙汰。帯広から少し離れていることも有って、かなり不義理をしている。
幸い、叔母も叔父も元気そうで一安心。顔だけ出して広尾に行くつもりが気がついてみれば11時半。
レンタカーを返す時間が15時半なので残り4時間。広尾まで行ってから空港までの時間を考えると気が気でない。
|
|
|
|
広尾に着いたら12時半くらい。シーサイドパークという所に水族館が有るというので見に行くが、種類も少なく見る物が少ない。
ラッコとかゼニガタアザラシ(これは襟裳岬に生息)、ゴマフアザラシ、トド、アシカか何かとフンボルトペンギン。
ラッコは暗い所なので写真を撮りたくても写せない。ストロボも禁止だし..トドは以前は小樽水族館に居たものらしい。
アシカのショーも有るが時間の関係も有って見て来なかった。
魚も、それほど多くはない。回遊水槽にはニシンが泳いでいるが、あまり見る物は無い。
大きめな物としてはウミガメくらいのものか?近くの海水浴場は天候不順の影響でシーズンが終わってしまったとのこと。
天気も曇っていて海も誰も居ない。土産を買おうと思ってもサンタハウスというサンタクロース関係の季節外れの場所しか無く、他に売店も無いし早々と引き上げて帰途につく。
|
|
|
(遊園地と水族館) |
(フンボルトペンギン) |
|
お昼も食べて無いため腹が減ってしまい途中で食事の出来る所を探すが中々無い。途中、「清流日本一」の歴舟川(れきふねがわ)を渡る。
台風の後で流木も多く、清流日本一とは思えなかったが..(^^;)
忠類村まで来て道の駅に寄り土産物を物色するが欲しい物が無い。温泉の近くのレストランで食事。
その後、給油のために中札内に向かう。帯広空港の近くにはスタンドが無いので、市内からは大正、広尾方面からは中札内が
最寄りのスタンドなのだ。
給油もリッターあたり100円を超えている。100円を切るのはセルフくらいのものだが、それも数が少ない。
給油した後で空港に戻り、レンタカーを返却して土産を買った後で搭乗手続き。帯広は千歳等に比べると小さい空港なので店も少なく土産物の種類も少ない。
帯広の土産物を買うなら駅の方が種類も豊富。搭乗口に行くと満席に近いので出来るだけ荷物を預けてくれというので預けることにしてカメラと上着だけ出して預ける。
手荷物検査で金属探知機を通ったら鳴ってしまい、考えたら上着のポケットに未撮影のフィルムを入れていた。
慌てて、その旨を申告し通り直してok。
行きも帰りもJAS(現在はJAL)のA300
席は来る時は真ん中の列の前の方だったが帰りは後ろの方の真ん中の列。帰りは空席が見られた。
帰りの飛行機の中では眠くなってウトウトする。
羽田に着いて荷物を受け取りモノレールに乗る。疲れたので新幹線で帰るか? という話になり、東京から新幹線に乗る。
帰りの通勤時間帯なので混むかと思ったが、20分ほど前に行ったせいか余裕で座れた。
20時に熊谷に到着。やはり関東は暑い。家に着くまでに汗をかいてしまった。